クラウドファンドのプロモーションも残すところあと二週間となりました。今、中国に美術制作の仕事で来ていて、仕事の合間に書いています。
好きなことをやっていて、今回の仕事も楽しいので割り切っていますが、本当に美術で食べていくのって大変だなあ、と思います。
ところで、こちらの仕事のやり方は日本とは随分違っていて、仕事を丁寧に、見えないところにお金を手間をかけて品良く仕上げる、というコンセプトは通用しません。幸い、理解のある建築家の友人に守られて好きにやらせてもらっていますが、昨日はオーナーからオープンが迫っているので、2日間でできないかの打診がありました。ここでは300人以上がノンストップで働いていて、おそらく多くのことが時間内に仕上げられるのでしょう。でも美術は違います。昨日は5人アシスタントをつけてもらいましたが、それを20人に増やしても、一人の仕事には到底及ばないということがあります。
前置きが長くなってしまいましたが、日本の和紙も同じだと思います。安く、品質もそれなりには良くなっている海外の手漉き紙や機械漉き紙に取って代われない「時間」というものが加わって技法が生まれ、それを時間をかけて代々引き継ぐことで、他には変えられない伝統がつくられます。それは簡単に他には変えられないものです。
どこでどんなつながりが生まれるか誰にもわかりません。自分の美術制作とそれを支えてくれている方達のために、今後もできることを続けていこうと思っています。
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