こんばんは。
紅龍堂書店の柳瀬です。
ここまでご支援・拡散のご協力をいただき誠にありがとうございます。
今日は虐待サバイバーとして切実にご協力いただきたい署名活動があり、この場でシェアさせていただきます。
ハーグ条約の悪用を阻止して、子どもをDV虐待親の暴力から守ってください
https://chng.it/8PxjMCfD
ハーグ条約については『毒親絶縁の手引き』でも取材をしたのですが、条約の申し立てがあった事案において、DV虐待を報告した者の数や判決が家族に及ぼした結果など、統計すらほとんど取っていないことに少なからずショックを受けています。
本署名は、まずは統計を取るためのデータ収集を外務省と最高裁判所に要望するなど、極めて切実且つ穏当なものです。私も署名しました。
皆様にもこの問題について知って頂ければとても心強いです。
末筆ながら、クラウドファンディングの募集終了日が迫って参りました。
……正直プロジェクト公開前は、「毒親育ちのための本なんて誰も支援してくれないんじゃないか」と不安でした。それは何も自分が卑屈だからではないと思っています。
単純に今までずっと、私たちのために書かれた本はなかったからです。
実用書や教養書だけの話ではありません。児童書など物語も同じです。大半の児童文学は、「親がいない子ども」が読む前提で書かれてはいません。
フィクションの中のほうがよほどあたたかい世界が存在する現実に、ひどく倒錯した思いを抱きながら私は虐待家庭で育ちました。
今、皆様が私たちを支えてくださっているように、いつか本書が、親との関係性に苦慮する子どもを支えるツールの一つになればと願ってやみません。
本プロジェクトを通して幸いだったことは、あらゆる方法で、あらゆる角度から、継続的に子どもを、あるいは大人になってからも苦しみ続ける被害者を、支えようとする支援職の方々の存在を知ったことです。
「助けてくれる人は意外と多い」。
その事実に救われたのは、他でもない私自身でした。
選択肢はいつだってある、たくさんあると、今もどこかで暗闇で藻掻いている誰かに届けたいです。たとえすぐ本を開く気にならなくても、隣に本があるだけで心の真ん中があたたかくなったことを私は覚えています。
このクラウドファンディングのページも、インターネットの大海に残り、誰かの心をほんのりと照らせばと、おこがましくも思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
どうか最後まであたたかな応援をよろしくお願いいたします。
紅龍堂書店
柳瀬