目次
1. 試合結果 反省点
2. アメリカでの生活
3. 自分の成長したところ
4. 帰国後の心の変化
5. 高校卒業後の進路
6. 感謝メッセージ
1. 試合結果
出場した青帯ライト級18歳以上のカテゴリーの参加人数は92人で、優勝までは7回勝つ必要がありました。
1回戦目、2回戦目は不戦勝で3回戦に向かいました。
3回戦目はアメリカのフロリダ州オーランドに位置する道場の選手であり、私のカテゴリー内のランキング8位の強豪選手でした。
試合開始直後に得意の柔道技の足払いでテイクダウンの2ポイントを取って6分間戦い抜いてポイント勝ちをしました。
初のムンジアルでの一勝に安心していたのも束の間、試合のスケジュール表を見ると、次の試合まで30分しか時間がありませんでした。
3回戦目では6分間闘ってしまったせいで腕がパンパンになるような感覚がありました。
腕をマッサージして次の試合に備えていました。
4回戦目の相手は世界展開しているUnity jiu-jitsuという道場の選手でカテゴリー内のランキング68位の選手でした。
試合開始30秒ほどで飛びつきクローズドガードに引き込まれてパスガードを狙ったときに自分がミスをしてしまって2ポイントを失点してしまいました。途中スクランブルの展開からテイクダウンを防がれて、再度飛びつきクローズドガードに引きこまれてしまいました。
残り一分で体力も底をつきかけていたのでストレートフットロックを極めにいきました。しかし防がれて立たれてしまったのでアドバンテージをとりましたが2ポイントを失点しまいました。
残りの時間で逆転することができず4回戦で敗退しました。
今後の課題としては
フィジカルトレーニングです。
世界大会が決まってからは試合のために学校のトレーニング室を使ってウェイトトレーニングを始めていました。
フォームなどのやり方は柔道部の先生から教えてはもらえましたがほぼ独学のようなものでした。放課後の部活の柔道と柔術の二部練に加えて週三回ほどウェイトトレーニングしていたので試合前に少し体を痛めてしまいました。
試合でもフィジカルの差があることによってスタミナを切らしてしまったので7月からウェイトトレーニングのジムに通おうと思っています。
2. アメリカでの生活
アメリカ生活の感想を食と練習という側面からメリットとデメリットをまとめました。
最初は食です
自分が感じたメリットとデメリットを挙げていきます。
・メリット
ヘルシーフードからジャンクフードまで幅が広い
ピザやマカロニなどのサイズが大きく冷凍食品が安い
世界各国の料理があるので選択肢が多い
・デメリット
外食だと野菜の量が極端に少ない
カロリーが高い料理が多い
まとめてみると、日本のご飯は野菜も多くて健康的だと再認識しました。
アメリカの食は日本と比べて種類が豊富でとても私に合いました。
アメリカで生活するなら外食だとカロリーが自然と高くなるので自炊できるのが理想だと思いました。
続いて練習については、
・メリット
最先端のテクニックを学ぶことができる
フィジカルが強い人に慣れる
中、重量級の選手が多い
・デメリット
怪我のリスク上昇
日本に比べて疲れる
アメリカで練習した人は日本人の1.5倍以上はフィジカルが強かったです!
練習していてもフィジカルはつくと思いました!
力が高出力になるため相対的に怪我のリスクが上がるという懸念点はありました。
日本と比べて最先端の技術をリアルタイムで活用することが出来るメリットがあります。
練習環境も日本より水準が高く科学的なことも取り入れていました。強くなるにはとても安全で効率的でした。
3.自分の成長したところ
アメリカに行ってからの経験は、私の成長を大いに促進しました。まず、一人で12日間行動し、様々なトラブルを乗り越えることで、自己解決能力が飛躍的に向上しました。新しい環境で孤独感や不安を感じながらも、困難な状況に立ち向かい、解決策を見つける自信を身につけました。これによって、困難な状況に直面しても冷静に対処し、自己信頼を持って問題解決に取り組むことができるようになりました。
また、英語圏での生活により、英語脳を養う道のりを見つけることができました。日々のコミュニケーションや日常生活において英語を使用することで、英語力が飛躍的に向上しました。初めは言葉や文化の違いに戸惑うこともありましたが、徐々に自然な英語の使い方や表現力を身につけることができました。これによって、異文化間のコミュニケーションが円滑になり、国際的な環境で自信を持って活躍することができるようになりました。
さらに、自身の行動力も一層高まりました。新しい経験に積極的に取り組み、自分自身の限界を超えることで成長を実感しました。過去のアメリカ滞在ではできなかったことにも果敢に挑戦し、さまざまな経験をすることができました。この結果、何事にも積極的に取り組む自信を持ち、自分の能力や可能性に限界を感じることなく、目標を達成するために努力し続けることができるようになりました。
アメリカでの経験は、私の人間性を豊かにし、成長の機会を与えてくれました。一人での行動による自己解決能力の向上、英語力の向上、そして行動力の強化という要素は、私の人生において大きな変化をもたらしました。これらの経験を通じて、自分の可能性を信じ、自己成長を継続していきたいという強い自覚を持つことができました。
4.帰国後の心の変化
高校生になってからは軽度のうつ症状や不安障害などを感じていました。私はこれらの原因がずっと自分にあると思い生きていました。しかしアメリカから帰ってきてからは精神的な問題も快調でした。この結果から日本の国民性や文化が精神疾患を誘発すると気づいたのでそれをまとめました。
まず日本のコミュニケーションのマナーは知れば知るほど、本音と建前、社交辞令などの複雑な要素が加わり、自分の意見を言いづらく感じ、肩身が狭くなるというネガティブな側面を強く感じます。年齢や立場による心の距離を感じることもあり、日本人の仕事環境ではあらかじめコミュニケーションの枠組みが決められているため、個性が発揮されず、人々が立場によって同じ仮面をつけられて本人の意思がないロボットのように感じられることもあります。これによって自己表現や個性の追求が制約され、生きにくさを感じることがあります。日本のコミュニケーションのマナーは、他者との関係性や社会の調和を重視する一方で、自己の意見や感情を抑える必要があるため、自由な表現が制限されることもあります。直接このような制約が教育システムにも組み込まれているため精神的に辛さを感じるのは必然だと思いました。
例えば、日本の「謙遜」という文化も特に悪いと思います。なぜなら何か褒めてもらったときに否定するのが正当化されてしまうからです。目上の方からほめてもらった時でも日本のマナーを考えて「そんなことないですよ~」などと私も使いますが自己肯定感も下げてしまいよくないとわかっていますがやめられません。メリットが感じられないので無くすべき文化です。
「本音と建前」や「社交辞令」も人々を疑心暗鬼にさせる根源だと考えます。
これらは思ってもいないことを言うので嘘をつくというストレスがかかります。
社交辞令とわからずに行動すると、「社交辞令を真に受けている人」などと扱われます。これでは何が本当かわからなくないですか?嘘をついた人が得をして言葉を信じた人が損をすることになります。先ほど述べたように、言ってきた人が本音か考える必要があるので素直に受け入れられず疑心暗鬼にもなります。本当に日本のコミュニケーション文化は自己肯定感が下がり、嘘つきが得をするような悲しいものが多くて残念だと思いました。
このようなことから、鬱になるには日本は最適な国民性だと思います。
日本人はメディアを通してみても保守的な考え方の人が多いので、このような文化は私が大人になっても続くと思います。
それに比べてアメリカとても生きやすかったです。
例えば、店員とお客さん・年齢などの立場で仮面をつけなくていいからです。
それによって気を遣わず自分の意見を伝えることができました。あと、アメリカの文化では店員さんや近くの知らない人とでも細かいところでコミュニケーションをとっていました。これによりたくさんの人と関われたり褒めてもらったりして自己肯定感も上がり自信がつきました!そのような文化に自分もなじみ始めてからは「アメリカでは鬱になれない!!」と気づきました。
5.高校卒業後の進路
高校卒業後は渡米してアメリカで活動したいと考えています。
理想としては、昼間はアルバイトか仕事をしながらそれ以外の時間でブラジリアン柔術の選手とビジネスに挑戦したいです。
アルバイトは最低限の生活を担保させるためにやりたいです。英語力を向上させるためにもコミュニケーションをたくさんとれる環境でやりたいです。
ブラジリアン柔術はアメリカの練習環境で強くなって来年のムンジアルで優勝を目指します!アメリカでの試合もたくさん出て結果を残したいです。自分の柔道の技術も違う形で出せたらいいと思っています。
ビジネスに挑戦する理由は2つあります。1つ目は生活の安定化です。ブラジリアン柔術の選手だけで生活しようとすると生活が苦しくなってしまいます。ビジネスを始めて収入源が増えれば精神的なストレスも減って生活のことを考えずに挑戦することができます。2つ目は世界を変えたいということです。自分や社会の人々が抱える課題を解決してみんなを幸せにしたいと中学生ごろから思っていたからです。
ビジネスの内容は都合上書くことができませんが始める際にはSNSなどを通して発信します。
ビジネスはアメリカで始めようとすると資本金が何千万円もかかるらしいので渡米前に日本で開業する予定です。
6.感謝メッセージ
今回のアメリカ滞在は一人で行きました。行く前から語学力やマナーなど挙げたらきりがないぐらい不安なことがありました。しかし様々な方のサポートや応援が力になったおかげで自分が想像していた何倍も楽しい滞在となり無事に日本に帰国することができました。
改めて関係者に感謝申し上げます。
私の活動報告を最後まで読んでいただきありがとうございます。
馬場匠