昨晩は十三夜。きれいな月に見守られながらのパトロールでした。9月前半の中、大潮まではベンケイガニ、オカガニの路上出没が多かったですが、いよいよカニも減ってきました。カエルも少なく静かなパトロールでした。
県道の除草作業はぐんぐん進んでいます。先行する油圧ショベルが道路わきの灌木を倒してき、その後を草刈り機(西表島ではビーバーと呼びます)が刈り進んでいくのですが、その美しい仕上げぶりにはいつもながら感心してしまいます。試験的に行われているという防草テープについてはちょっともうダメかもという感じになっていましたが、また違う方法を試してみるとのことです。沖縄県には引き続き頑張っていただきたいです。
また、7月に実施した西表小学校で設置したトレイルカメラですが、撮影データを確認したところ、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウコノハズク、リュウキュウキンバト、リュウキュウイノシシ、オサハシブトガラス、シロハラクイナ、クマネズミなどの生物が撮影できたものの、イリオモテヤマネコは写っていませんでした。そこで担当の江郷下先生と相談して、カメラの延長設置が決定しました。今度は冬まで仕掛ける予定です。
画像右上に自動撮影カメラ。だんだん、生徒たちが仕掛けたいという場所の難易度が上がってきているように思います。ヤマネコを撮るのであれば、できるだけ広範囲が写る場所に水平に掛けた方が手っ取り早い訳ですが、やっぱり生徒たちが「ここだ」と思う場所にかけてもらうのが一番だと思っています。今度は長い期間かけるのできっと写ってくれるでしょう。
そしていつも思うのですが、学校という地域コミュニティの中心ともいえる施設の敷地内にネコ科の野生生物がやってくる。しかもその撮影に生徒たちとチャレンジできるというのは、なんと豊かな環境でしょう。この環境がいつまでも残ってくれることを願っています。高山