こんにちは。やまねこパトロールの高山です。お陰様で変わらずパトロールを継続することが出来ています。年末年始は相良、干立でヤマネコの路上出没が相次ぎましたが、環境省西表自然保護官事務所と情報共有の上、緊急のパトロールや注意喚起を実施し、2023年度はイリオモテヤマネコの交通事故0件を達成しました。2020年には19年ぶりの無事故を達成していましたが、コロナによる移動制限が無くなった今、無事故を達成できたのはとても意義のあることだと思います。無事故記録をさらに伸ばせるよう、パトロール員一同頑張っていきたいと思います。引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。もう一点、イベント開催の告知になります。JTEFオンライン・イベント「イリオモテヤマネコ保護の『これまで』と『これから』(Zoom)2023年刊「イリオモテヤマネコ 水の島に生きる」の著者、岡村麻生氏講演。開催日: 2024年1月27日(土)15時~16時(無料) お申し込みは下記のリンクよりお願いいたします(締切 :1月26日(金))https://www.jtef.jp/online_yamaneko-_2024/参加者との皆さんとの質疑応答の時間もあります。ご参加をお待ちしております。髙山
西表島もいよいよ寒くなってきました。連日北、北東の風が吹いて上原航路は欠航が増えています。昨晩のパトロール中の気温は21度ですが、風が強いので体感気温は10度台です。路上の生物もめっきり少なくなりましたが、そんな時でも、ヤエヤマアオガエルはポツポツと出てきます。そして、なぜかショウリョウバッタもよく見ますね。そういった生き物を狙いに来るリュウキュウコノハズク、アオバズクも道路を行ったり来たり。 ヤマネコは野原~ユツンでポツポツと出ているようですが、それほど出没は多くありません。パトロールメンバーが日中に目撃したケースも2件ありましたがその後は出てこず。別にヤマネコを見たくてパトロールしているわけではないので、出てこないのはいいのですが、こういう時はどこが危ないのかも判断つきかねるので、情報発信の仕方もちょっと困ります。 そして・・・話は変わりますが、今年もそろそろアンダーパスの清掃業務が始まります。船浦~大富まで123か所のアンダーパスを、村田さんと原付で1つずつチェックして回る予定です。 画像は、事務局入り口のミニトマト。西表の各家庭で半野生で育てられている(毎年勝手に生えてくる)小粒の種ですが、一気に鈴なりになって一気に終わりそうです。
久しぶりの活動報告になります。11月5日はやまねこパトロール事務所がある上原地区のお祭りである「デンサ祭り」が4年ぶりに開催されました。私は役員をやっていたこともあり、祭りの準備や練習などで忙しく、なかなかパトロールが出来ませんでした。地域活動頑張っていますアピールのようでなんか嫌ですが・・・・一応言い訳です。すみません。お祭りは、色々と反省することもありましたが、上原公民館員、そして青年会の皆さんをはじめとした多くの方々の活躍のおかげで、無事怪我無く終えることが出来ました。 という訳で、昨晩は祭り後の久しぶりのパトロールとなりました。北寄りの風が涼しく、静かな夜です。路上に出ている生物はほぼなしでしたが、終了間際に浦内でのろのろ動いているサキシマスジオを発見。また轢かれているのかと思いましたが、寒さのせいで動きが鈍くなっているだけのようでした。車に轢かれてしまいそうだったので、道路脇まで移動させます。 10月から続く傾向ですが、夏休み後に一旦減ったレンタカーをぽろぽろ見かけます。登山道などの駐車場にはかなりの数が停まっていることも。これはヤエヤママルバネクワガタという八重山地方に生息するクワガタを採集しに来ている人たちです。与那国島、石垣島、西表島だけに生息しているのですが、現在、与那国と石垣は採集禁止となっており、規制がない西表島にマニアが殺到している状況です。夜有名ポイントの山の方向を見ると山の中を無数のヘッドライトが行ったり来たりしているのを見ることが出来ます。なかには登山道にテープなどの目印を勝手につけたり、朽ち木や立ち木を割ったりする輩がいたり、レンタカーや宿屋を泥だらけにする輩もおり、最近は昆虫採集の人たちに対する住民感情がかなり悪化するという事態になっています。それでまた、そろそろ規制が入るのではとうわさが流れ、ますます変な人たちが島に押しかけてくるという悪循環で、本当に良くない状況になっています。私もこの問題をここ数年見続けており、色々な会議で問題提起されているのを目の当たりにしている訳ですが、人間のどうしようもなさを見せつけられるようでとても気が滅入ります。
本日は環境省西表野生生物保護センターの職員3名とやまねこパトロール2名の計5人で美原で除草作業を行いました。だいぶ気温が下がり涼しくなった西表島ですが、日中野外で体を動かすと流石に汗が吹き出します。今日は約900mほど作業しました。午後は公民館の清掃作業。いよいよ来週に迫ったデンサ祭の準備で上原は毎日にぎやかです。
こんにちは。久しぶりの活動報告になります。最近は地域行事が続いたことでちょっとパトロール頻度が落ちていたということもありますが、大分涼しくなって路上に出没する生物が一気にいなくなり、交通量も減ったことから、静かなパトロールが続いていていました。 写真は昨晩の生物の出没状況を記録した日報用紙です。カエル1匹、カニ2匹のみ。ちょっと前には1日で100匹以上の生物を確認していたのが遠い昔の出来事のようです。季節が進むのは早いですね。ヤマネコについてもポツポツと目撃はされているようですが、以前のように1か所でずっと出続ける。その場所を通りかかる人から次々と目撃情報が寄せられる、というような集中的な出没は無いようで、私自身ここ最近全くヤマネコを見ていません。昨晩は、久しぶりにヤマネコか!と思ったら、リュウキュウイノシシでした。 しかもこの3頭。車が近づいても全く逃げません。最近はイノシシも逃げない個体が増えていて、道路わきの側溝などで餌をあさっている様子や、道路に寝転がってカラスに体をつつかせて寄生虫を取ってもらっている様子をよく見かけます。ほんの10年前にはそんなイノシシは全く見かけなかったのですが・・・・イノシシも徐々に道路という環境を利用し始めているようですね。今のところそれによって何か大きな問題が発生しているわけではないですが、こういった状況は餌付け(直接、間接的)などの新たな問題に繋がりかねませんし、かなり心配ではあります。今回のイノシシは写真撮影後、ドアを叩いて音を立てたら走って逃げていきました。