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産学連携で誕生した「えひめ鯛」!昆虫を用いた真鯛のサステナブル養殖への挑戦

《このままでは養殖ができなくなるかもしれない。日本の水産養殖の危機を回避するために愛媛から動き始めます》養殖魚の飼料に必須の「魚粉」は原料となる天然魚の需要拡大や過剰漁獲から、その価格が高騰。今回、産学連携により魚粉に替わる動物性タンパク質である昆虫を用いたサステナブルな水産養殖に挑みます。

現在の支援総額

3,234,000

161%

目標金額は2,000,000円

支援者数

67

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/07/20に募集を開始し、 67人の支援により 3,234,000円の資金を集め、 2023/09/30に募集を終了しました

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産学連携で誕生した「えひめ鯛」!昆虫を用いた真鯛のサステナブル養殖への挑戦

現在の支援総額

3,234,000

161%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数67

このプロジェクトは、2023/07/20に募集を開始し、 67人の支援により 3,234,000円の資金を集め、 2023/09/30に募集を終了しました

《このままでは養殖ができなくなるかもしれない。日本の水産養殖の危機を回避するために愛媛から動き始めます》養殖魚の飼料に必須の「魚粉」は原料となる天然魚の需要拡大や過剰漁獲から、その価格が高騰。今回、産学連携により魚粉に替わる動物性タンパク質である昆虫を用いたサステナブルな水産養殖に挑みます。

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◆秀長水産ー1974年からの信頼と実績

秀長水産は、日本を代表する水産拠点である愛媛県宇和島市に根差した企業です。その歴史は、創業者が、この地に鮮魚店を開業した1971年まで遡ります。水産業の未来に向けて「作り育てる漁業」である養殖が必要であると考えており、創業以来、養殖用飼料の開発や、養殖魚の加工販売を手掛け、愛媛県が日本最大級の養殖産地に発展する上で中心的な役割を担ってきました。私たちの使命は、日本・世界のお客様に、これからも良質で新鮮な魚を提供すること。そのために、最新の養殖技術や加工技術を駆使し、徹底した品質管理を行っています。

◆持続可能な養殖を目指して

養殖魚を大きく育てるためにはタンパク質が必要です。魚粉は、タンパク質が豊富で、養殖用の飼料原料として広く利用されてきました。しかしながら、魚粉は主に天然の魚から生産されるため、養殖が増えれば増えるほど、天然魚の乱獲が進むという矛盾を抱えています。近年は、海洋環境の変化や過剰漁獲により天然魚の資源量が減少し、魚粉の価格高騰が問題となっています。残念ながら、日本の魚粉自給率は半分に満たず、その多くを輸入に依存しています。世界的に魚粉の需要が高まる中で、魚粉の安定的な入手が困難となっている現状があります。

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このままでは、養殖ができなくなるかもしれない。

日本の水産養殖の未来を切り拓くため、私たちは動き始めました。

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◆愛媛から生まれた「えひめ鯛」

「えひめ鯛」と名付けられた真鯛は、愛媛大学(えひめだい)の三浦猛教授らが開発した飼料で育てられた新しい養殖真鯛であり、愛媛大学や地元企業の太陽石油らとの産学連携の研究開発によって生まれました。「えひめ鯛」を育てる特別な飼料には、草食系で甲虫の一種であるミールワームの粉末を使用しています。ミールワームは、農業系の副産物を餌として効率的に育つ動物性タンパク質源であり、「えひめ鯛」のサステナブルな養殖が可能となりました。

私たちは、2021年頃からこの取り組みを進めてきました。2022年7月に、愛媛大学の監修の下、ミールワームの粉末を含む「えひめ鯛」用の飼料を試作し、1生簀だけの試験的な養殖を開始しました。今年の3月に出荷サイズまで育った真鯛は、味や成長は一般的な養殖真鯛と遜色なく、安全な「えひめ鯛」の生産に成功しました。今回の返礼品の真鯛は、そのときに生産された“世界で初めての「えひめ鯛」”を使用したものです。今後、持続的な「えひめ鯛」の生産を徐々に増やしていくため、「Cycle Blue」のコンセプトに共感いただける方々からの多くの応援をいただきたいと考え、クラウドファンディングに挑戦します。

◆「えひめ鯛」の特徴

養殖用の魚粉不足は、日本だけでなく、地球規模の問題です。そこで、人為的に生産可能な、飼料用の動物性タンパク質として、昆虫の飼料利用が始まっています。私たちは、多様な昆虫の中から、草食系で甲虫の一種であるミールワーム(Tenebrio molitor)に着目しました。ミールワームは、人が食べる農産物の残渣を餌に育つため安全で、真鯛の嗜好性も高く、飼料には最適の昆虫です。魚粉の一部を昆虫で置き換えた飼料を使用することで、環境負担を軽減させる養殖が可能となります。

「えひめ鯛」には以下のような特徴があります。

●食物連鎖の仕組みを利用: 植物で育つ節足動物を魚が食べるのは、食物連鎖上、自然なことです。節足動物の一種である昆虫を飼料に利用することで、養殖を、より自然の営みに近づけることができます。

●養殖による環境負荷を軽減: ミールワームは、人間が利用できない、農産物の残渣を利用して育つ動物性タンパク質です。ミールワームの幼虫を飼料に利用することで、天然魚由来の魚粉を削減し、環境負荷をかけない養殖が可能となります。

●成長と味わいは変わらず: 「えひめ鯛」は、魚粉が少ないにも関わらず、従来の養殖真鯛と成長は遜色なく、試食試験でも、素晴らしい味わいであることが確認されています。

●食の安全性の確保: ミールワームは、乾燥した清潔な環境で育成する昆虫です。粉末化の工程で熱処理するため雑菌の混入はなく、農薬や重金属等の有害物質は全て飼料の基準値未満であることも確認しています。「えひめ鯛」用の試験飼料は、日本の法規制(飼料安全法等)を遵守して製造しました。

●食料自給率の向上: 日本は魚粉の多くを輸入に依存しますが、ミールワームは国内生産が可能であり、この循環型養殖は、日本の食料自給率向上に寄与することができます。

 「えひめ鯛」は今年3月の試験出荷以降、大手企業の社食や愛媛大学の学食等に限定的に提供し、高い評価をいただいてきました。このクラウドファンディングは、多くの皆様に「えひめ鯛」を知っていただく機会であり、そして、返礼品にある“世界で初めての「えひめ鯛」”を味わっていただきたいと考えています。

◆日本の水産業の未来を変える「Cycle Blue」の推進

秀長水産の使命は、日本全国のお客様に良質で新鮮な魚を提供すること。そのために、最新の養殖技術や加工技術を駆使し、徹底した品質管理を行ってきました。国内外のお取引先との強固なつながりを築き、安定した供給体制を確立しています。社員一人ひとりがプロフェッショナルとしての技術と知識を持ち、お客様に喜ばれる商品の提供を目指しています。その姿勢は、多くの賞を受賞し、認証を取得していることからも伺えます。また、オリンピック等の国際的なスポーツイベントでの食事提供も手掛けるなど、世界に誇る日本の水産業を支える存在として活躍してきました。

長年にわたる歴史と経験を活かし、水産業界をリードする企業として、そして日本の水産業の一歩を進めるため、「Cycle Bule」という企業理念を掲げました。「えひめ鯛」は「Cycle Blue」のコンセプトを具現化する新しい養殖真鯛として生産に取り組んでいきたいと考えています。

「えひめ鯛」は、愛媛大学を始めとして多くの企業の協力の下で試験生産に成功しました。協力いただいた大学・企業から、弊社のクラウドファンディングに向けて応援メッセージをいただきましたので、以下にご紹介いたします。

《応援メッセージ》

国立大学法人愛媛大学 大学院農学研究科 教授 三浦 猛 様

私たちは、養殖や畜産に昆虫が必要となる時代が必ず来ると考え、15年前の2008年頃から昆虫を利用した飼料の研究開発に取り組んできました。今回、「えひめ鯛」として、私たちの研究成果が形になることに喜びを感じています。ヨーロッパや中国・東南アジアでは、飼料用昆虫を製造する大規模なプラントが立ち上がり、昆虫で魚を育てることは当たり前のことになりつつありますが、日本ではほとんど例がありません。今回の「えひめ鯛」は、真鯛としては世界初の事例です。消費者の皆様の反応が気になるところですが、秀長水産が勇気を持ってクラウドファンディングにチャレンジしてくれたことに敬意を表します。このクラウドファンディングを通じて、多くの方に日本の養殖の現実を知っていただき、養殖が少しでもサステナブルな方向に進んでいくことへの後押しをいただけると、たいへん嬉しく思います。

〜〜

太陽石油株式会社 執行役員 未来事業デザイン室長 山川 哲央 様

当社は、昨年6月に国立大学法人愛媛大学大学院農学研究科に寄附講座「昆虫の飼料利用科学」を設置し、昆虫(ミールワーム)の生産、飼料としての利用方法などの研究に取り組んできました。今般、試験的ではありますが、昆虫を利用した飼料でのマダイの養殖が実現し、「えひめ鯛」としてクラウドファンディングの返礼品で出荷されることとなり、大変嬉しく思います。秀長水産の取り組みは、日本の水産養殖をサステナブルに変えていく、とても意義あるものですので、多くの方に関心を持っていただき、応援頂けると幸いです。我々も、引き続き愛媛大学と共にマダイの肉質解析や昆虫の利用方法の改善など進めたいと考えております。

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キングフーズ有限会社 代表取締役 菱江 隆 様

秀長水産さんとは共通の友人の紹介で知り合いました。そこから商品開発をする際に商品を使用させてもらったり、自分の献立の中で使用するなかで抜群の美味しさを何度も実感してきました。

世の中には「美味しい」と言われるものがたくさんありますが、その食材が「安心安全」か、というと残念ながらそうとも限りません。私自身、海外での経験も含め、約20年にわたり食に関する活動をしていますが、秀長水産さんが実践されている「安心安全な養殖真鯛を日常的に食卓に並ぶようにしたい」という想いにはとても共感します。ぜひこのクラウドファンディングを通じて、日本中の多くの方に”安心安全”を届けて頂けたらと思います。

<資金の使い道について>

今回集まった資金は、「えひめ鯛」の生産を増していくための研究開発費として活用させていただきます。今年は、生簀を大型化し、真鯛の成長や身質のさらなる向上を目指した実証研究を行う予定です。「えひめ鯛」用の飼料は、まだまだ通常の飼料に比べて高価であり、魚粉やその他の原料価格の高騰を受け、養殖業の経営状態は極めて圧迫されています。厳しい状況下で、あえて新しい挑戦をするため、皆様のご支援が必要です。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

<スケジュール>下記のスケジュールを予定しています。

・2023年7月上旬 クラウドファンディング開始

・2023年8月下旬 Cycle Blueパンフレットを作成開始(「えひめ鯛」養殖応援スポンサープランにご支援頂いた方にご案内を順次送付)

・2023年9月20日 クラウドファンディング終了

・2023年9月下旬 順次リターン発送(海プラCycle Blue 限定アクセサリー、限定Cycle Blue オーガニックコットンTシャツ、「えひめ鯛」1尾まるごと調理済みセット)

・2023月9月〜12月 「えひめ鯛」養殖1日体験ツアー&鯛めし開催

・2023年10月 「えひめ鯛」生簀用お名前プレート制作開始

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