【私が死んだらお菓子な人だったと言われたい】
最初からまたまたクレイジーな文言をもってきましたが、
9歳か10歳からお菓子を作り始めて、勤めるお店は必ず
【自分が美味しいと思える、これは自分でも取り入れたいと感じるお店でだけ勤める】
ことをモットーに、若い頃を過ごしてきました。組織に属することに難しく、適応する為には、何か納得できる事柄を、学びになる要素が必要だったように感じます。
そしてまた自分で試行錯誤をしながら自分の商品を作る時、
パッケージではなく、先ず良い商品を作ること。パッケージはそのあと。
材料には納得できるものを使うこと。
をずっと心に置いてやってまいりました。当店は場所で言いますと、全然人通りが少ない閑静な住宅街にございます。
個性的な商品が多いですが、ここまで来て買いたい!!という個性の強い商品がたくさん並びます。
今、物価高騰のさなか、材料やさんが次々に値上げします。値上げは仕方ないこととしても、
商品、材料の生産中止や、農家さんならばその果物を作ることを辞める、という方も出てきています。
お菓子にはひとつひとつ物語が詰まっていて。
福島の震災後頑張る農家さんのピカピカの桃を使いたい!というストーリー。
桃ちゃんはじつは商品になるまで、8年の年月がかかりました。8シーズンという意味です。笑
それでも夏のお菓子屋さんにはとてもありがたい主力商品となりました。本当に報われて、感謝しています。
秋からはまた主力商品の『茶臼岳のモンブラン』が出ます。こちらもちゃんとした商品にするまで5年かかりました。笑
いつだったか、
『ONE PIEACE』の尾田栄一郎先生がコミック100巻目が発売された時に言っていた言葉。
『100巻も重いですよねー。スペースとってすみません笑。でも、ワンピースは僕の全てです。人生の全てだと思います。こんなに!とも思うし、たったこれだけ!?っても思います笑。』
という記事です。ああ、そんな大作に比べたら私なんてあれなんですが笑。
でも、そんなふうに生きたいと思いました。
くわえて忘れられないお客様との出会いもあり。私とお客様との間の物語もあったりします。なによりもわたしはお菓子が大好きです!季節の恵みも大好きだし、砂糖や卵の科学も大好き。
もしも私から『篠 良美』の名前がなくなったら。店長のママでもなく、人生の淵に立ったときは。
間違いなく、
お菓子な人だったね。
お菓子なばあちゃんだったね。
そんなふうに言ってもらえるような。
そんな生き方をしたいと思っています。
お菓子がいつも、新たな扉を開いてくれる。お菓子によって、ほんの少し勇気がでる。お客様にもまた、そんな発見があった!と言ってもらえることが増えてきました。とてもありがたいことです。こんなの見たことない。初めて食べた。このお店の生クリームは大好き。嬉しいです涙。
そしてそれを応援してくださる方全てに感謝申し上げます。
あと3日!
今回はわたしがお菓子が大好きですというだけの記事です笑。
読んでいただきありがとうございました!最後の3日!ご支援もまた、お待ちしております。
2023.8.28 篠良美