カウンター制作記
7/15 原木との出会い
原木は銘木店の奥深くに眠っていた。
ザンビア産ゼブラウッド。
煤けた見た目だった板に材木屋さんが水をかけると表れた個性的な杢目。
稲妻に打たれ恋に落ちるように一目で決まった。
7/25 加工開始。
原木は900mm以上の幅があるのでこれをそのまま置いたら店が◯肉社長の新オフィスみたいに椅子を引くのも出来なくなってしまうのでまずは幅を割きます。
続いて表面を研磨していくと綺麗な木肌が見えて来ました。
次に跳ね上げカウンターの加工に入ります。
どこかの総帥と違いみなみママはか弱い女性なので開け閉めしやすいようにカウンターだけは軽くするため肉抜きをしていきます。
跳ね上げカウンターだけは厚みを半分にして少し軽くなりました。これでもまだ15kgくらいあるので日頃上げ下げしていたらみなみママがシオマネキみたいになっちゃいます。これは仕方ない。
7/29 塗装工程
さて、ゼブラウッドは表面に細かい筋が入る木なので表面に木の粉を埋めて目止めを行いウレタンで仕上げていきます。
さぁ仕上がりました!
これは良い色!
さて、仕上がった姿を見てテンション爆上がりしましたがここで問題が持ち上がります。
推定重量150kg。
どう運ぶの?現場は地下だし、勿論エレ無し。階段は急だし、全宅ツイのボードメンバーは加齢が著しく二人も杖をついている状況。
仕方ないのでここは…
酒チャンスの時もそうだったけど「労働する権利を売る」って本当に頭どうかしてる。
そして買う方も。なんなの?
8/5 搬入当日
高円寺に集まった筋肉達。
これは容積オーバーの腕撓骨筋。
いよいよ材木屋さんのトラックから運びます。事前に普通の大工さんから事前説明「下側に大きく荷重がかかります」と聞いたらぞろぞろ下側に移動する筋肉達。
負荷はご馳走かよ…。
急な階段を下りる板と筋肉。
カウンターよりぶっとい上腕二頭筋。
はい!納まりました!
すしざんまい!
腰壁の色とも良い取り合わせでさらにカッコよくなってしまいました!
さて跳ね上げカウンターの設置をしていきます。
天然木はどうしても歪むので少しずつ合わせながら。
ここでみなみママをシオマネキにしないための秘密兵器!
リフトアシストダンパー!
これで軽々開けられます!
さて工事も大詰め!
このあとは仕上げ工程が目白押し。
はたして僕は消防署の検査でバチバチやり合った署長と和解出来るのか!?
それではまた!