廃棄を極限まで抑えたトートバッグづくりにチャレンジ!!
極力生地を使い切る設計で考えたトートバッグです。
工房内でも生地の裁断をするようになり、まず気になったのが裁断で残った生地。普段、縫製の職人さんとの会話の中でも、残った生地を見て、「もったいないね」という会話を度々していました。
そこで、そもそも廃棄を出さない設計でモノが作れたらいいのでは?という発想を形にすべく動き出したのが今回のプロジェクトです。
【ものづくりで廃棄を出さないこと】
生地を使ったアイテムを作る工程としてはまず、織り上がった生地をパーツごとに裁断します。
OSOCUのメインアイテムであるシャツだと、袖をつける部分や襟のカーブはどうしても曲線の部分があり、端材として出た細かな生地は当たり前のように使われないままになっていました。
「もったいないな」という気持ちは、以前々から大なり小なりメンバーが持っていたものでした。洋服を作る=廃棄を出すといった構造を改善できないかとパターンの工夫を試みたこともあります。しかし、パターンの知識が不足していたこともあり、実現には至っていませんでした。
そんな時に工場に残っている帆布生地の存在を知り、全てまっすぐに裁断できるアイテムなら可能なのでは?と帆布トートバッグを今回プロジェクトで生産することにしました。
【このプロジェクトの特長】
1.素材を無駄なく使うことへの追求
2.利用シーンの広い、飽きにくく使いやすい仕様
3.長く使うためのアフターフォローの用意
1.素材を無駄なく使うことへの追求
~生地の使用率99.26%~
最初に着目したのは帆布の生地の巾です。
生地巾は約102cm
これをまるっと縦に使いなるべく無駄を出さない設計にしました。
トートバッグを3個作って赤い部分の生地だけが残る設計です。
さらに、このAの部分の生地は下げ札として活用します。
生地の使用率はなんと、99.26%!
Bの部分はモノを縛る紐としての活用を考えています。
バッグとしては使いきれませんでしたが、その他の用途を合わせて100%の使用をできるのではないかと考えています。
バッグの内側のパーツにはOSOCUのシャツやパンツを作るときに出た端材を繋ぎ合わせて活用しています。
こちらはシャツの端材も無駄にしないという想いから生まれたアイデアです。現状、ほとんど廃棄を伴わないバッグはかなり珍しいと思います。
使い手にも作り手にも心地のよいものになればという願いを込めています。
2.利用シーンの広い、飽きにくく使いやすい仕様
日常生活だけでなく、様々な仕事でも使うことを想定しました。適度な大きさで収納力もあります。
実際にある日のOSOCU代表の鞄の中身を再現してみました。季節の変わり目なら温度調整用のライトアウターを入れるも良さそうです。
飲食店や家庭菜園で栽培した野菜を入れたり、職人が日々の道具や材料を持ち運ぶのに使ったりするのに便利なサイズになっています。
ノートパソコンやA4サイズファイルがすっぽり入るので、日々の打ち合わせやリモートワークでも使いやすいです。
外ポケット2つ、内ポケット1つが付いています。外ポケットは鍵やペンなど、内ポケットはスマホを入れることを想定して作りました。
OSOCUの代表に1週間使ってもらいました!!
「主に車で移動する際に使っていました。持ち手が少し長めなので肩にかけやすいし、丈夫なので気にせず使えるのが良いですね。今までもトートバッグはよく使っていましたが、気づけば毎日こればかり手に取っていました。」
「個人的に一番良かったのが、外ポケットに鍵が入る点。家の前で鍵を探すことが無くなり、ストレスが減りましたね。満員電車に乗る方だとちょっと気になるかもしれませんが、そうでなければお勧めです。」
3.長く使うためのアフターフォローの用意
今回、長く使ってもらえる工夫として「修繕」、「染め替え」をご用意しています。
修繕対応
自前工房での生産だからこそできることとして、職人が修繕の対応をいたします。
1年間は無償修理しますし、その後も作業にかかる時間分と送料だけの費用で対応致します。
都度、ご相談ください。*過度な破損の場合、修繕不可の可能性もございます。
汚れたら染め替える
有効期限3年の「黒染に染め替えできるチケット」を用意しました。
縫い糸も染まるように、綿の糸を使用しています。
これは、普段のOSOCUの服作りから得た工夫です。
染めは、衣類が汚れたらクリーニングするように、「カラーリング」するという新しいサービスも行っている「名古屋黒紋付染」の黒染めです。
割引は無いですが、染め替えチケットが無くてもOSOCUオンラインストアで染め替えを受付できるようにしております。
【仕様】
今回プロジェクトで使う帆布生地はいつもOSOCUがお世話になっている製織工場の新美㈱さんに残っていた生地でした。所々にある生地傷(ネップのようなもの)があり、出先が決まっていなかった生地を仕入させて頂きました。
今回、上記画像のように使用上で問題の無い部分は、その生地の個体差としてそのまま避けずに使用します。この点、あらかじめご了承ください。
OSOCUとしては、個体差も個性として受け入れることも大事にしていきたいと考えています。
サイズ:横56cm×縦32cm×まち13cm(持ち手の長さ:約24cm)
*染め替えの場合 2cmほど持ち手が縮みます。
【リターン品】
内側の刺し子柄は、紺黒色と白黒色からお選びいただけます。
【生産背景の透明性】
OSOCUは生産背景の透明性にも取り組んでいます。原則として生産にご協力いただいた工場の情報を公開しています。
生地:新美㈱
江戸から続く「知多木綿」を受け継ぎ、明治に開発されたシャトル織機を使いながら今なお織り続けている機屋(はたや ※生地を織る工場)さんです。OSOCUと同じ愛知県の、阿久比町という場所にあります。端材の裏地も新美㈱さんの生地です。
縫製:OSOCU
開発段階から縫製は自社内で行っています。量産も自社内で行う予定です。ミシンが古く、小規模なので万一内部生産ができない場合は、外部の工場さんに依頼しますが、その場合は正式に公表します。
染色:山勝染工㈱
名古屋黒紋付染を今に受け継ぐ染工所さんです。染め替えチケットの染色はもちろん、OSOCUの黒染替えは全てこちらにお願いしています。
●お届け時期について
発送は12月中旬頃から随時発送とさせていただきます。
*大幅に遅れる場合は個別にご相談させていただきます。
【最後に】
有松に工房を構えて約1年が経ちました。
前オーナーから貸して頂いているミシンはメンテナンスしながら使っています。
なにぶん、古いタイプのミシンもあり自分たちでは直せない箇所も出てきました。
特にボタンの穴を開けるミシンの調子が悪くて苦労しています。
今回ご支援頂いたリターンの生産に使用する他、
ミシンの整備費用の一部として充てさせていただければと考えています。
私たちOSOCUは愛知県にある140年という長い歴史のある会社の中で立ち上がったプロジェクトチームです。
小さな工房でできることは限られています。
それでも、少しでも廃棄のないものができたら良いと考えております。
そんな思いで今回のプロジェクトに取り組みました。
ぜひ応援の程よろしくお願いいたします。
【募集方式について】
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るトートバッグ完成いたしました。
2023/11/24 13:00「廃棄ロスを出さない美しさに挑んだ知多木綿帆布トートバッグ」のプロジェクトオーナーのOSOCUです。 ご支援いただきありがとうございました。本日から発送をスタートいたします。自前工房を借り約1年半、縫う職人さんの参画や生産体制が少しずつですが、前進していると感じています。これからも、日本のものづくりを活かす取り組みで一歩ずつ前進していきます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。OSOCU 清水 もっと見る
【生産開始】トートバッグの生産を始めました。
2023/11/14 18:02廃棄ロスを出さない美しさに挑んだ知多木綿帆布トートバッグ」プロジェクトオーナーのOSOCUです。ご支援いただきました、トートバッグの生産スタートしました。生地の裁断が終わり端材を繋ぎ合わせ、持ち手、ポケットの生産を始めています。 引き続き、進捗状況をご報告していきます。 よろしくお願い致します。OSOCU 清水 もっと見る
ご支援いただきありがとうございました。
2023/11/09 17:11「廃棄ロスを出さない美しさに挑んだ知多木綿帆布トートバッグ」プロジェクトオーナーのOSOCUです。プロジェクトが終了しましたので、ご報告をさせていただきます。ご支援、ご協力いただきありがとうございました。お気持ち大変うれしく励みになりました。ご支援いただきました、トートバッグの生産を来週よりスタートしていきます。まずは、生地を裁断するための下準備をしております。引き続き、進捗状況をご報告していきます。 よろしくお願い致します。OSOCU 清水 もっと見る
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