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千曲川決壊の大水害を耐え抜いた伝統古民家! みんなの力で修復再建して賑わいを創出

4年前の東日本台風19号で被災した江戸後期(200年前)の古民家「米澤邸」。みんなの力(結)を結集して修復再建することで伝統構法のすばらしさを学び体感できる場とする。そこは人々が集って交流する空間として将来にわたって活用されていく。災害が多発する昨今、民間の力で復興させたモデルケースとしたい。

現在の支援総額

970,000

48%

目標金額は2,000,000円

支援者数

96

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/08/04に募集を開始し、 96人の支援により 970,000円の資金を集め、 2023/10/04に募集を終了しました

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千曲川決壊の大水害を耐え抜いた伝統古民家! みんなの力で修復再建して賑わいを創出

現在の支援総額

970,000

48%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数96

このプロジェクトは、2023/08/04に募集を開始し、 96人の支援により 970,000円の資金を集め、 2023/10/04に募集を終了しました

4年前の東日本台風19号で被災した江戸後期(200年前)の古民家「米澤邸」。みんなの力(結)を結集して修復再建することで伝統構法のすばらしさを学び体感できる場とする。そこは人々が集って交流する空間として将来にわたって活用されていく。災害が多発する昨今、民間の力で復興させたモデルケースとしたい。

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 200年前の古民家「米澤邸」は、堤防決壊場所から200mに位置していた。濁流がすぐそばを横切ったが、奇跡的に損壊を免れた。だが、未だに被災した当時のままで、修復されていない。歴史を刻んだ伝統構法の「文化財級」の建物を、みんなの支援を受けて再建したい。大きなお屋敷を直すには、多額の資金が必要になっている。
 被災からもうじき4年。修復にはみなさんの支援の力が必要です。もう待ったなしです。よろしくお願いします。


 2019年10月の東日本台風で長野市長沼地区で千曲川の堤防が決壊し、甚大な被害が出ました。あれから3年10カ月。住民の暮らしは徐々に日常を取り戻してきましたが、被災体験はさまざまな課題を浮き彫りにしています。

 地区内899世帯の99%が床上浸水となり、全壊・大規模半壊の判定は643棟に上りました。その後、公費解体制度の活用や自主解体で住家258棟、倉庫・蔵480棟、その他建物を含めると970棟が解体の道をたどりました。空き地が増えて100箇所(令和4年1月現在)にもなり、草が生い茂って、その管理にいま苦慮しています。

 この解体された建物の中には、いまでは容易に作ることができない土壁作りの伝統構法を用いた立派な古民家や土蔵が多数含まれています。建物が大きく修復再建に多額の資金が必要なこと、建物を引き継ぐ者がいないこと、左官などの職人が見つからないことともに、公費解体制度活用の申し込み締め切りが早かったため、十分な検討をしたうえで判断するというゆとりがなかったことも大きな理由になっています。

 長沼は水害常襲地帯であるにもかかわらず、古民家や土蔵がたくさん残っていました。それは伝統構法の作りが水害に強いことを示すものと言えます。終戦後(昭和20年代)、長沼ではりんご栽培が好景気であったことが後押し、大きなお屋敷がたくさん建てられました。土壁の家も多く、大きく長い一本の木で梁をつくるなど立派な作りです。それが長沼らしい景観を生み出していました。
 今回の台風で、構造的には損傷しなかったものの、修繕の方法に関する知識が不足していたこと、修復再建の費用が捻出できず、一方で公費解体という災害対策の制度があったこと、さらにコロナ感染症の拡大で住民同士がお互いに情報を共有する機会を失ったことなど様々な要因が重なって、素晴らしい古民家が取り壊されてしまったのです。

 200年前(1818年・文政元年)創建の古民家「米澤邸」は、すぐ横を濁流が押し寄せたものの(冒頭の写真)、奇跡的に損壊を免れました。

 米澤邸は、所有者が幸いにも理解のある方で、「個人の力量では修復は不可能だが、みんなで力を合わせて資金を集め利活用できるよう修復再建するのならば、地域のコミュニティーの場として使ってよい」との決断をし、申請していた公費解体を取り下げました。みんなが力を合わせれば、200年前の「文化財級」の古民家を後世に伝え、そこを人々が集う場所として活用することが可能になったのです。

 伝統構法の建物の内容と意義を多くの人に知ってもらい、後世に承継していく取り組みともなるこの事業は、伝統的な技を持っている職人と私たち市民が一緒になって進める修復再建」にしたいと考えています。

 いま毎年のように各地で災害が発生し、貴重な古民家が姿を消していく現実があります。私たちは、この事業を通じて、〈先人が「結」の力で今日まで承継してきた伝統的な古民家を、再び「結」の力で未来に遺していくこと〉〈力を合わせれば被災という困難を乗り越えて修復再建することが可能であること〉を示したいと思っています。それが、今を生きる私たちの責務であると自覚するからです。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2020年、日本が申請した「伝統建築工匠の技 木造建造物を受け継ぐための伝統技術」の無形文化遺産登録を決めました。宮大工や左官職人らが古くから継承してきた17分野の技術の価値が世界的に認められたのです。日本の伝統的な建築文化を後世に伝えるためにも、米澤邸を守る必要があると考えています。

 3年計画で修復再建を進めてまいります。今回のクラウドファンディングでは、その第一段階として建物の基礎や傾きの修正に使わせていただきます。今回の当面の目標額は200万円です。職人の技の見学やワークショップによる体験をリターンとして設定しました。また長野県そして長沼らしい品物のリターンもご用意しました。

 修復再建によって、地域の文化施設として活用できます。様々なイベントや学びの場として賑わいを生み出し、それは被災地の復興へとつながります。この事業の趣旨にご賛同いただき、伝統的古民家の再建と被災地復興という事業に、あなたもぜひご参画ください。


 修復再建はクラウドファンディングを重ねながら、次の4段階で進めていきます。

【第一段階】 2023年10月~12月  必要資金 500万円
 創建当初の姿に一定戻すための解体工事(ワークショップ)  (約100万円)
 曳家による沈下修正と建て起こし(見学)  (約250万円)
 職人による弱った構造部材の補強入れ替え再生 (約100万円)
 土壁修復を学ぶミニ体験(ワークショップ)  (その他諸経費を含め約50万円)

【第二段階】 2024年4月~9月  必要資金 600万円
 外周壁下地工事(貫構造・小舞壁、壁作りなど)(体験ワークショップ) 
 間取りを最終確定し給排水設備工事
 土間の三和土工事(体験ワークショップ)

【第三段階】 2024年10月~2025年3月  必要資金 600万円
 外部建具入れ、壁塗り継続
 内外装仕上げ(床張り含む)に向けた大工工事
 利活用に向けた夢を語るつどい(ワークショップ)

【第四段階】 2025年4月~6月  必要資金 300万円
 本格稼働に向けた仕上げ
 住設工事、造作工事(ワークショップ)
 家具造り&照明器具取り付け(ワークショップ)


  •  
  • ①伝統構法の古民家の特徴を伝える場にする

 古民家は土壁、木組み、基礎づくりなどによって地震や水害に強い作りになっています。米澤邸を修復再建するプロセスの中で、伝統構法の構造や職人技を一般の人にも学べるようにし、日本の伝統的構法を後世に伝える施設として整備します。

  • ②修復再建後は地域のコミュニティの場、伝統的文化発信の場として活用する

 子どもから高齢者まで気軽に集える楽しいイベントを開催していきます。
 伝統的な文化活動の発表や、さまざまな研修の場として希望者に提供します。

  • ③防災を考え、支援してくれた災害ボランティアとつながる場にする

 被災地長沼のいまを知り、被災地でこれからの防災を考えることができる場とします。
 被災当時の災害ボランティアが長沼を訪れるときの拠り所とします。

【こだわり】

 土壁の古民家は「ゆい」(親戚・友人・隣近所の支え合い)の力で直してきました。米澤邸は段階を追って修復していきますが、その過程では職人の技が必要なことと、市民の力でできることとがあります。それを上手くコラボさせることで、「参加型」の修復再建にしていきます。

 匠の技を見たり、ワークショップに参加して体験したり、専門家の説明を受けたりしながら、「繕い」(修繕)の視点で直していきます。長沼では被災後、業者に依頼して修復再建するのではなく、家族や友人の力を借りて身近にあるものを活かして住民自ら修繕した事例がありました。今回のプロジェクトでは、沈下修正や建て起こしは曳家の技、弱った構造部材の補強入れ替えは伝統的な職人の技を見学し、土壁の修復や土間の三和土(たたき)などは繕いとして私たち市民が体験していきます。資金面での支援だけでなく、米澤邸にお越しいただき、さまざまな活動に参加していただければ嬉しいです。

 修復再建の完成は2025年になりますが、それまでの間でも、②と③は実施していきます。


 ごあいさつ

 しなの長沼・お屋敷保存会 会長 天利一歩

 我が家も、今回の台風災害で床上2mにまで浸水し、全壊の判定となりました。土蔵が二つありますが、こちらも土壁が落ち、悲惨な状態です。修復再建はまだ進んでおらず、私は仮設的に繕った部屋で寝起きし、家族はいまだに別の場所に住んでいます。

 被災時、たくさんの災害ボランティアが支援にかけつけ、泥出しや清掃をしてくれました。そのとき、「この家の作りは立派だ」と話してくれる方がいました。自分ではそんなふうに感じていなかったのですが、そうなのかと考えるようになり、「壊す」という選択肢はなくなりました。年月がかかっても、少しずつ直していけばいいと考えるようになったのです。

 そんなとき、Hope Apple(穂保被災者支援チーム)が主催した長屋門修復の土壁ワークショップに参加しました。ここでの学びと体験によって、我が家を自分で直せるようになるかも知れないと思ったからです。

 このワークショップに参加するなかで、重厚感のある米澤邸主屋の姿に圧倒されました。長屋門をくぐって敷地内に入ると、その空間は何とも言えない雰囲気があって、胸に迫ってくるものがあります。米澤邸が長沼の歴史と文化を後世に伝える重要な存在であることを知り、お屋敷保存会の会長として活動させていただいています。
 ご近所に被災したまま、いまも修復されていない古民家があります。古民家の良さを見直すことの重要さを多くの人に知ってもらいたいというのが、私の活動の原動力です。

天利一歩会長と自宅の現状

 Hope Apple(穂保被災者支援チーム)は被災直後から現地に入り、炊き出しや救援物資の提供、被災住民が集まれる場づくりなどの活動をしてきました。そんななかで、日本財団の資金援助と左官職人の協力を得て、流された土壁を修復することが可能であることを知ってもらうために長屋門を修復再建するワークショップを5回にわたって行ない、長屋門は見事に復活を遂げました。

 この長屋門の所有者米澤啓史さんは、大きく破損した主屋について、私たち市民が修復再建するならば無償で利用してもよいとの決断をしてくれました。そこで、この大事業を成し遂げるため、10人余の賛同者に仲間になってもらい「一般社団法人しなの長沼・お屋敷保存会」を設立しました(2021年4月)。

お屋敷保存会設立総会で長沼の歴史を学ぶ

太田秋夫事務局長 信州大学工学部大学院生らの調査で、この民家は江戸時代後期創建であることが判明し、名主などを務めた地域の有力者のお宅であることもわかりました。長沼の最古の建物であり、伝統構法の特色をいまに伝える「文化財級の古民家」でもあることから、何としても未来に継承していかなければとの強い思いでいっぱいです。

 Hope Apple(穂保被災者支援チーム)の被災地支援活動から生まれた新たな取り組みですが、一般社団法人として新たな組織を立ち上げたのは、将来に向けて長期にわたって責任をもって事業を推進するためです。賛同者の輪を広げ、多くの人の力の結集によって目的を達成するためです。
 HopeAppleの事務所建物内に拠点としての事務所を置き、意見を交わしながら活動を展開しています。Hope Appleとしてもお屋敷保存会と一体になって、事業を進めています。 お屋敷保存会設立の土台を築いたHope Appleのメンバー(事務所前で)


米澤邸について

 米澤邸は200年前に建てられた伝統構法の古民家です。敷地面積が広く、長屋門、米蔵、家財蔵の三つの土蔵があり、さらに家畜小屋、作業小屋などがあります。2度の大地震(1847年 善光寺地震、1941年 長沼地震)に見舞われ、水害にもたびたび遭い、明治時代だけでも4回襲われています。にもかかわらず、200年の歴史を刻んで現存しているのは、貫を利用した構造や土壁といった伝統構法の作りだったからです。そして、被災しても先人が「ゆい」の力で修繕を重ねてきたからです。

 長沼は養蚕やりんご栽培で栄えた土地柄ですが、その産業を物語る遺構が米澤邸にあるのも大きな特徴です。災害を乗り越えた先人の知恵と力を学び、さらに長沼の産業の歴史を知るうえでも、なくてはならない建物と言えます。長沼では最古の建物であり、後世に承継していく必要がある「文化財級」の建物なので

 長沼は戦国時代、上杉氏と武田氏の戦いの場となり、長沼城の侍屋敷が連なっていました。米澤邸の位置は北側と西側に城を守る堀・土塁があり、重要な場所であったと推測されます。そして江戸時代の北國街道(現在は県道)に面しています。

米澤邸については、次のホームページで詳しく見ることができます。

 米沢邸の特徴を説明した資料

お屋敷保存会について

お屋敷保存会については、次のYouTube映像とホームページで詳しく見ることができます。

保存会の目的と事業内容  保存会の設立経緯  会長あいさつと役員

米澤邸を遺すことを呼びかける映像(お屋敷保存会の発足)


 支援活動の中で出会った建物修復支援ネットワークの長谷川順一さんから、長屋門の土壁を修復するワークショップをやってみないかと呼びかけられました。長沼に現存している古民家や土蔵の調査をし、地図に落とし込んでみました。それが長沼の特徴的な景観になっていること、水害の常襲地帯では伝統的な建築様式が活かされていたことを知りました。

 長屋門の土壁を修復するワークショップは2020年6月から5回にわたって実施し、延べ250人の参加がありました。県外からお越しの方もおいででした。その反響の大きさに驚きました。

 地域の古民家や土蔵を修復して遺す必要を強く感じ、有志が集まり、古民家を修復するための補助金制度を設けてほしいと長野県の阿部知事や長野市に申し入れをしました。しかし願いは叶わず、多くの古民家が公費解体されてしまいました。

補助金制度新設を長野県に申し入れ 中央が阿部知事(2020年6月)

 米澤邸の修復再建を決意して「しなの長沼お屋敷保存会」を立ち上げ、保存会設立後は、床下に溜まったままだった泥を取り出す作業や古民家利活用のワークショップを行ないました。

お坊さんグループが泥出し作業にボランティアで出動

米澤邸の庭で利活用を話し合うワークショップ 背景は長屋門

 地元中学校3年生の総合学習受け入れ、被災地の状況を視察に来た大学生に学びの場を提供しました。

被災地視察の松本大学のみなさんに長沼のいまを伝える天利会長

 昨年(2022年)9月には「災害・文化・産業の視点でとらえたもの言わぬ語り部米澤邸の真相を探るシンポジウム」を実施し、新聞で事前に報道されたこともあり、70名を超す参加がありました。米澤邸を後世に遺すことの意義と利活用について鮮明にされました。

信濃毎日新聞に折り込まれる「週刊長野」1面で長野市民に告知された    (掲載認可済)

 そのほか楽しいイベントも実施してきました。

 「長沼の魅力発見ツアー」を企画して自転車で地域を回り、歴史や文化、景観のすばらしさを探る活動を定期的に実施しました。ライ麦を育て、そこからストローをつくる活動も展開、家族連れで参加してもらいました。レンガの窯でライ麦のピザを作って食べるイベントも実施し、好評でした。
 さまざまなジャンルのアーティストの協力を得て地区内の農産物直売所で毎月定期的に行なってきた元気を贈ろう! 街角ミニコンサート」は、この7月で20回を重ねました。


「八大龍王」のデザインTシャツ 8,000円

水害からの守り神「八大龍王」をデザインしたTシャツです。災害が多発している今日、防災の願いを込めて着用してみませんか。子どもから大きな男性までサイズをご用意し、色も6色から選択できます。美術家のデザインです。

米澤邸一日独占貸し切り利用権 20,000円

 米澤邸を一日独占して使用することができます。利用の内容は自由です。さまざまな会場としてお使いください。

お気持ち支援  3,000円
 活動の趣旨に賛同して資金面でご支援いただける方向けのリターンです。長沼地区の美しい絵葉書で感謝のことばを送らせていただきます。

七転八起のオリジナル手ぬぐい  8,000円
 困難を乗り越えて立ち直るオリジナル手ぬぐいです。

長沼の災害記録「決壊」 10,000円
 長沼歴史研究会がまとめたA4判128ページの記録です。被災住民の視点で今回の災害を捉えた貴重な内容です。

キセキの味噌「復興」 10,000円
 壊滅的な被害を受けた小川醸造所(決壊現場から150mの場所にある工場)の味噌が、市民や地元中学生の支援活動で見事に復活し、その味噌は「復興」と名付けられました。日本一(農林大臣賞)に輝いたことがあるおいしい味噌です。

長沼産のおいしいりんご 10,000円
 長沼の農家さんが丹精込めたリンゴです。長沼への思いを馳せてください。

よく燃えるりんごの薪 10,000円
 約40㎝・10㎏を段ボールに詰めてお送りします。薪ストーブ、焚火、BBQにどうぞ。 

米澤邸修復再建のワークショップ参加権 10,000円
 土壁塗りなどのワークショップに2回参加できます。

米澤邸修復再建にともなう職人の技の見学会参加権 10,000円
 曳家による建て起こしなどの見学会に2回参加できます。

米澤邸でのイベント参加権 10,000円
 長沼の魅力発見ツアー、お屋敷保存会の畑で獲れたライ麦の茎によるストロー作りやヒンメリ作り、ピザを焼くつどい、干し柿作り、防災学習会などの有料イベントに2回参加できます。

ヒンメリ作家が作ったヒンメリ完成品 15,000円
 ヒンメリの作品をお届けします。お屋敷保存会の畑で育てたライ麦の茎で作っています。

修復再建記録映像にクレジット掲載 20,000円
 修復再建が完成するまでを収めた記録映像のエンドロールに、支援者としてお名前を載せさせていただきす。

保存会を支援するアーティストによるシークレットライブにご招待 20,000円
 お屋敷保存会を応援している長野県内で活躍中の著名なアーティストのライブ演奏に酔いしれることができます。

米澤邸修復再建由来の説明板にクレジット 50,000円
 修復再建が完成したあと設置する修復再建の経緯を記した説明板に支援者としてお名前を刻まさせていただきます。

お屋敷保存会の社員資格獲得権 100,000円
 一般社団法人しなの長沼・お屋敷保存会の議決権がある社員資格が得られ、諸活動に参画できます。ワークショップ、見学会、イベントなど、すべての事業に無料で参加できます。

完成祝賀会へのご招待と特別感謝状 200,000円
 完成祝賀会(2025年の予定)に来賓としてご招待し、特別感謝状をお渡しします。

お屋敷保存会スポンサー権 500,000円
 米澤邸修復再建功労者として長きにわたって顕彰させていただきます。


「多くの思いが被災地を支える」

特定非営利活動法人 長野県NPOセンター事務局次長

長野県災害時支援ネットワーク(N-NET)事務局

 古越 武彦 様

今までに多くの災害に立ち向かってきました。その災害のどれもが、例外なく、つらく悲しいものばかりでした。災害は無慈悲です。一瞬にして、大切な命、大切な家族、財産、これからの未来、過去の思い出など、ありとあらゆるものを奪っていく。我々は、このような無慈悲な災害に対し、どのように立ち向かっていけばよいのでしょうか。

 災害対策基本法、災害救助法、被災者生活再建支援法などの法律でしょうか? 社会資本整備といったハード対策や、避難対策防災人材の育成などのソフト対策でしょうか?

 はなはだ抽象的ではありますが、私は「人の思い」に行き着くのではないかと思っています。「被災者を支援したい」という強い思いが、様々な法律や対策に命を吹き込み、被災者に寄り添った支援につながるのだと思っています。災害に立ち向かう、我々が手にする最大の武器だと思っています。

 未曽有の大災害となった令和元年東日本台風災害の発生から、もうすぐ4年が経とうとしております。今もなお、被災された多くの方が生活再建に取り組まれていることと思います。一言で生活再建といっても、被災された方にとっては、被災した時から安全・安心な日常生活に戻るまでには非常に長い年月がかかります。

 残念ながら、自然災害の発生を抑える手段や奪われたものを取り返すことは出来ませんが、被災地において生活を再建しようとする人々に寄り添い、一緒に未来を築くことは出来るものと信じています。

 今まさに、被災地である長沼において、歴史や文化、そして長沼らしい景観を地域の魅力として打ち出すことで、長沼の復興を支援しようという取り組みが進められています。クラウドファンディングを活用した長沼地区の景観となっている伝統構法による古民家・土蔵の保全がその一つです。多くの皆様のご支援・ご協力が地域を支えることにつながります。

 長野県災害時支援ネットワークは、この取り組みを心より応援しています。


なぜお屋敷を保存しようとしているのか

美術家(絵画と空間造形)、左官研究・左官コーディネーター

晴れやか美術計画株式会社代表取締役

木村  謙一 様

  もともと「水害常襲地帯」であった長沼ですが、戦後出来上がったデカい堤防のおかげで、日々の心構えがかなり変化してしまっていました。そのことはこの「お屋敷」の土蔵の壁を見てもわかります。水害常襲地帯では土蔵の壁を土壁のままにしておくものですが、壁にモルタルや漆喰が塗られているのは、「水害を忘れてしまった証拠」です。

 しかしこのお屋敷が優れているのは、物凄い量の泥水が押し寄せても崩壊しなかった事に現れています。壁土は流されましたが、柱や梁などの木構造は残り、多くのボランティアさんたちの懸命な尽力によって綺麗に洗い流された木構造は、ほぼ無傷であり、その後の「土壁塗りワークショップ」で壁も元に戻されました。この家は、「壁など流される前提」で造られていたのです。

 さて、この被災地の方々が、なぜこの「お屋敷を保存しよう」としているのでしょうか? 悲惨な戦争とその後の高度成長のせいで「忘れられてしまった大切な文化と価値観」を「もう二度と忘れないため」なのではないでしょうか? 

 千曲川がもたらしたものは、害だけではなかった。「助け合う気持ち」「水を受け流す工夫」「早く乾かす知恵」そして「泥や水と共に生きる心」ですね。


米澤邸から与えられる希望と勇気

信州大学工学部教授 土本俊和 様


 災害が起こった直後からボランティアに参加された人々は罹災した家屋の中から土砂を運び出したり、濡れた畳を持ち出したりしました。濡れた畳のように、多くのものが使えないものとして外に出され、然るべき場所に集められた後に、運ばれていって、処分されました。罹災したものの多くがガレキ(瓦礫)として扱われました。

とはいえ、ボランティアに参加された人々が家屋そのものをガレキ(瓦礫)と思っていなかったことは確かです。人々は家屋を救済しようとしていました。その後、いろいろな事情があって、人々が救おうとした家屋のいくつかが解体されてしまいました。家屋を救済しようという人々の願いは正しいとしても、全ての家屋を救済することができないというのが現実でした。

このような現実が見えていた中で、いくつかの家屋を救済できるのではないかとの見通しの下、活動を開始された人々がいます。その活動を通じて、いくつかの家屋が救済されました。つまり、いくつかの家屋が解体されずにすむという状態になったのです。解体されることなく救済された家屋は、これからもあり続けるという意味で、土地の歴史をモノとして指し示す存在になります。罹災しながらも、たち続けた家屋、そして、ボランティアの人々が汗を流した家屋、さらに、解体されることなく救済された家屋。これらの家屋が再びこの大地にたち続けるということに私たちは有り難さを感じます。

 これらの家屋に、声援を送ります。私たちは、あなたがたを見守っています。あなたがたがあり続けること、そして、この大地の上にたち続けることは、私たちに希望を与えてくれるのです。がんばってほしい。

 米澤邸、罹災した家屋の一つであるあなたは、よく耐え、本当にがんばりました。いま、あなたは、この大地にたち続ける古民家と呼ぶべき存在になっています。研究させていただいた結果から、江戸時代後期からたっていたことが判明しました。伝統的な構法でつくられた後、度重なる災害にも耐え抜いたあなたは、歴史を重ねてきた姿を私たちに示してくれます。

あなたがこの大地にたち続けるということは、私たちの希望であり、私たちの勇気につながります。すべてがガレキ(瓦礫)になるのではないということ、このことへの希望と、このことに立ち向かう勇気です。これからの人々は、あなたを見てあなたにいうでしょう。米澤邸、ありがとう。私はあなたから希望と勇気をいただいたのです


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

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  • ついに募集最終日になってしまいました。これまでにご支援いただいたみなさん、そして繰り返しシェアしていただいたみなさんに感謝申し上げます。 これから修復再建の具体化、イベントや学びの機会を増やしてまいります。建築関係の職人さんや古民家・伝統的な建物に関心のある方々とのつながりもできました。これから初夏諸活動をアクティブに展開していきます。 募集は秒読み段階に入っていますが、「物言わぬ語り部」の訴えの映像もFBにアップさせていただいています。最後まで、よろしくお願いします。 もっと見る

  • 信濃毎日新聞 被災から4年を経過する200年前の古民家「米澤邸」の修復再建は、新聞各社も注目してくれました。長野市民新聞、信濃毎日新聞、読売新聞で取り上げてもらいました。 募集締め切りは目前となりました。支援者の紹介で新たな支援者が現れるという動きが急速に広がってきており、感謝に堪えません。支援者の紹介が輪を広げることになっていると強く感じています。 これまでの支援者のみなさんに御礼申し上げるとともに、ぜひ周囲の方への呼びかけやSNSでのシェアをいただけるとありがたいです。残りの期間はわずかですが、最後までお訴えを続けてまいります。よろしくお願いします。 もっと見る

  • 天利一歩会長からの支援のお願いです。そして後半は、米澤邸見学の感想です。  ※新潟の建築士Kさんが2日、ご夫婦で米澤邸を訪ねてくれ、ご案内しました。日本古民家再生協会のイベントでお会いする機会があり、久しぶりの再会でした。 Kさんが長沼の被災地にお越しになったのは初めて。現状なども詳しく説明させていただきました。この日は、天利一歩会長のクラファンを呼びかけるラストの訴えを米澤邸で収録することにしていたことから、Kさんにも出演していただきました。 もっと見る

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