今回は、名古屋市にある、「子どもとつくる子ども食堂さばんなかふぇ」です。
地域の子どもたちを中心に、30名ほどが集まり、ごはんを食べたり、遊んだり、思い思いに過ごしています。
4年前、公営住宅に住む子どもたちが地域の中で遊ぶ場をつくろうとプレーパークを始めました。開始してみると、日曜日のお昼前に集まる子どもたちの中から「今日は朝からまだ何も食べていない」「お母さんは寝てるから」という声が少しずつ聞こえてきました。そして、公営住宅という限られたコミュニティの中で過ごす時間が多い子どもたちにとって、地域の中で地域の人たちとつながる機会の大切さを感じました。地域の中で集まって一緒にごはんを食べる。そして一緒に過ごす中で自分のやりたいことを見つけ、自分の持っている力に自信が持てるようにという想いが、「子どもとつくる子ども食堂さばんなかふぇ」を始めるきっかけになりました。
子どもとつくることを念頭に開催を重ねてきたところ、子どもたちから「今日は何をつくるの?」という声が出るようになりました。
学校や家庭では注意を受けることが多い、自分の気持ちを出し切れない、自分のやりたいことが見つけられなくなってしまう子どもたちが、“さばんなかふぇ”なら安心して集い過ごせると感じ取ることができた時、その変化が起こるのでしょう。
そのためにも、子どもたちが素の自分で過ごせる場を安全に安定して開催し続けていきたいと考えています。そして参加する中で「もっとこんなことをやってみたい」という声を発し「やれた!」という体験を積んでいけるみんなの居場所を子どもたちと一緒につくっていきたいです。
子どもたちが集まる場では、想定を超えることが多々起こります。突然始まった追いかけっこで声をかける間もなくぶつかる、転んでしまう。
また、調理のお手伝いも子どもたちの楽しみになっていますが、経験値の不足で便利な器具のはずのピーラーやホットプレートでもけがをしかねません。
そして、食を扱う際に気がかりなのは万が一の食中毒やアレルギー発症への対処です。
どんなに配慮をしているつもりでも、ちょっと目を離した隙に何かが起こる可能性の高い場だからこそ、保険への加入は必要不可欠です。
子どもが安心して自分らしく過ごせる場を保障するために、子ども食堂を安全に運営する必要があります。みなさまからのお力添えよろしくお願いします!