私たち、『藤沢子ども食堂たんぽぽキッチン』は、神奈川県藤沢市藤沢を拠点に、身近な地域で子ども食堂を立ち上げたいと集まった市民サークルです。愛称である「たんぽぽ」の花言葉は真心の愛、そして、「キッチン」はエネルギーの源となる温かい食事を生み出す場所にできればとの想いです。現在の運営会員は20名で、大学生から主婦・社会人まで、多彩な特技や技能を持つメンバーで構成されています。
きっかけは、マスメディアを通じて、「子どもの貧困」(特に、経済的貧困)という今日的な社会問題を知り、私たちなりに、ひとつでも課題解決できればと考え、アクションを起こしてみることにしました。
2017年3月の団体設立後、少しずつ準備を重ね、12月24日、第1回目の子ども食堂「クリスマス特別企画」を藤沢公民館で開催しました。今回は、管理栄養士資格を目指して勉強している大学生会員6名を中心に、カレーライス、ミネストローネ、スイートポテトを一緒につくりました。定番ながらも、野菜を星型にくり抜き、また、雪だるまをイメージした盛り付けで工夫を凝らし、クリスマスらしいお料理に仕上げました。また、食後は、牛乳パックで、クリスマス・キャンドルの工作づくりに取組みました。
数ヶ月の準備を通じて、想いをひとつのカタチに実現できただけで十分嬉しく思いましたが、参加者の保護者より、“子どもが、帰宅後、いつになく楽しそうに話を聞かせてくれた”というメールは、私たちにとって、何よりのクリスマス・プレゼントでした。また、設立間もない当会でありながら、お米や文房具一式、あるいは、賛助金など心のこもった温かいお気持ちを提供してくださったご支援者様の存在が大きな励みでした。
2018年は地域に根差した子ども食堂に向けて、月1回の定期開催化を目指していきます。
たんぽぽキッチンでは、子どもは元より、ボランティアスタッフを含め、参加者全員が“無事に来て、無事に帰る”ことを運営の基本方針に据えています。会場までの移動、あるいは、万全の注意を払いながらも、食中毒というリスクと隣り合わせです。そのような中で、保険は、保護者が子どもを送り出せる、また、私たち自身が安心して活動できる担保となります。
私たちの活動は緒に就いたばかりですが、たとえ月1回でも定期的に開催することができれば、子どもたちの悩みや問題解決の糸口になります。そして、ここに子ども食堂の本質的な価値があると考えています。何卒、ご支援の程お願い申し上げます。