今回はリターンの「三十六歌仙板絵」についてご紹介いたします!
まずは第一弾「紀貫之」についてです。
三十六歌仙とは、平安中期に藤原公任が選んだといわれる三十六人のすぐれた歌人をさし、その三十六人の肖像と和歌を描いたものを三十六歌仙図といいます。
古い遺品としては、鎌倉時代の似絵の名手とうたわれた
伝藤原信実筆佐竹本(でんふじわらのぶざねひつさたけぼん)三十六歌仙図が有名です。 蟻通神社蔵の三十六歌仙図は、歌人各一人ずつを、檜材の縦長形の一枚板に描いた絵馬です。
上 3 分の1は白と水浅葱の2色で色紙型に塗りわけ、金泥で流水文を描いています。
そこに一人の歌人名とその人の歌一首を散らし書きにし、下方は金地に上畳座の歌人を描いています。
三十六人を左右二組にわけ、当社ゆかりの紀貫之を筆頭にすべて背面に「万治三年三 月」(1660)の墨書銘があり、また、これらの絵馬を収納する当初の桐箱2合も 残っています。箱の各蓋表にも「万治二己亥年十二月吉日 蟻通大明神 謌仙丗六枚 弐箱之内 右(左)拾八枚 竹門宮様御真筆 画工狩野主計」の墨書銘があります。
「参照:泉佐野市 泉佐野の文化財より」
さくらちる木の下(このした) かぜは寒(さむ)からで
そら(空)にし(知)られぬ雪ぞふりける
と書かれています。
意味としては
「さくら散る木下(こした)を吹き過ぎる風は、もちろん寒さなどはなく、空の雪とはかかわらぬさくらの雪が、しきりに降るではないか」
(馬場あき子氏 NHK取材班 著『三十六歌仙の流転より』)
という流麗な強い律が美しい歌です。
書かれている内容がわかるとより一層見るのが楽しくなりますね!!
プロジェクト終了まで残り18日となりました!
第2目標に向けて頑張ります!
皆様のご支援を引き続きよろしくお願いいたします!