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摘果リンゴを利用して農福連携の架け橋に!「摘果シードル」プロジェクト

群馬県沼田市で、シードル(リンゴのお酒)造りをしている醸造所「Fukiware Cidrerie(フキワレシードルリー)」主宰のプロジェクトです。食用リンゴ栽培の過程で間引きする「摘果リンゴ」を利用したシードル事業を通じて、農家と福祉の連携の架け橋になりたいと思っています。

現在の支援総額

299,000

59%

目標金額は500,000円

支援者数

33

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/09/02に募集を開始し、 33人の支援により 299,000円の資金を集め、 2023/09/30に募集を終了しました

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摘果リンゴを利用して農福連携の架け橋に!「摘果シードル」プロジェクト

現在の支援総額

299,000

59%達成

終了

目標金額500,000

支援者数33

このプロジェクトは、2023/09/02に募集を開始し、 33人の支援により 299,000円の資金を集め、 2023/09/30に募集を終了しました

群馬県沼田市で、シードル(リンゴのお酒)造りをしている醸造所「Fukiware Cidrerie(フキワレシードルリー)」主宰のプロジェクトです。食用リンゴ栽培の過程で間引きする「摘果リンゴ」を利用したシードル事業を通じて、農家と福祉の連携の架け橋になりたいと思っています。

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「Fukiware Cidrerie(フキワレシードルリー)」について

 群馬・沼田市にある「Fukiware Cidrerie(フキワレシードルリー)」オーナーの藤井達郎です。僕は東京・神田にあるシードル(リンゴのお酒)&ウイスキーバーを経営していますが、2021年に群馬県内で初のシードル専門の醸造所「Fukiware Cidrerie」を設立しました。以来、店の営業と並行して、群馬で沼田産リンゴを主に使用したシードル造りをしています。

 醸造所設立から3年目を迎えた今年、僕も何か社会に貢献したいという思いが湧いてきました。生まれ育った沼田市の農福連携の架け橋となるべく、リンゴ農家と地域の人をつなぐ「摘果(てきか)シードルプロジェクト」を実行します。最後までお読みいただけると幸いです。

初仕込みのとき(2021年3月)

 <募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  

「摘果シードルプロジェクト」で実現したいこと 

僕が「摘果シードルプロジェクト」で実現したいことは次の3つです。

1. おいしい生食用リンゴをつくる上で、捨てるしかない摘果リンゴの価値を創造する。

2. 捨てるしかなかった摘果リンゴを収穫する仕事をつくることで、障がい者や高齢者の雇用創出の雇用創出を図る。

3. 沼田市のリンゴ農家の高齢化、人材不足からくる耕作放棄地の増加課題を解決する。Fukiware Cidrerie(フキワレシードルリー)と「摘果シードル」

 「摘果」とは、十分に栄養が行き届いたおいしい生食用リンゴを栽培するために、一部の果実を間引きする作業のことです。その作業で摘まれたリンゴを使って「摘果シードル」を造ります。

 

現状、間引きしたリンゴはそのまま農地に捨てられています。それをシードル造りに活用すれば、摘果リンゴの価値創造、雇用創出、そしてリンゴ農家の人材不足解消につながるのではないかと考えました。

 

◾️ご支援いただいた資金の使い道について

皆様にご支援いただいた資金は以下に充てます。

●リターンの経費(製造費・食材費・送料等) 約450,000円

●障がい者スタッフへの賃金(アルバイト料 ※2023年11月支払予定) 約50,000円

●摘果リンゴおよび手付かずの果樹リンゴの買い取り費用 約5,000円

など

  

なぜ沼田市でシードル造りをしているのか

シードルとはリンゴを発酵させて造る微発泡のお酒のことです。2006年にスコットランドへウイスキー蒸留所巡りの旅に出たとき、酒場でサイダー(シードルの英語読み)と出合い、ウイスキーと同じくらい強くこのお酒に惹かれました。

 

僕はバーテンダーなので、お酒にはこだわりがあります。「僕を育ててくれた沼田のリンゴでシードルを造りたい」、そう思うようになりました。沼田市利根町(旧利根村)には生まれ育った実家が今もあり、その敷地内にシードル醸造所を設立したのが2021年2月です。

 東京・神田のシードル&ウイスキーバー「エクリプスファースト」にて

尾瀬への玄関口としても知られる群馬県北部エリアは自然豊かで、玉原高原や迦葉山(かしょうざん)、そして「東洋のナイアガラ」と呼ばれる吹割(ふきわれ)の滝があります。フキワレシードルリーという醸造所名は、この滝にちなんでつけました。

 

醸造所を立ち上げてから2年半の間に、15種類ほどのシードルを製造・商品化しました。現在、沼田市と東京都内を中心に酒販店・飲食店で展開しています。そのひとつが、昨年から造り始めた「摘果シードル」です。

 

「摘果シードルプロジェクト」立ち上げの背景

◾️リンゴ農家さんは慢性的な人材不足に悩んでいる

全国の農家さんと同じように、沼田市のリンゴ農家さんもさまざまな課題を抱えています。そのひとつが農家の高齢化や跡継ぎ問題です。

 

僕は知見を広げるために毎年、国内外のシードル産地を巡っています。フランス、イギリス、スペイン、ドイツ、ラトビアなどの国々を回りましたが、海外と日本のリンゴ作りには大きな違いがあります。

 

海外のシードル用リンゴは、一つを大きく育てる必要がないため、摘果という作業が基本的にはありません。食用リンゴと比べて少ない手間で栽培できるため、少人数でも広い畑を管理することができます。

 

一方、日本のリンゴ農家さんは食用リンゴを作っています。どのリンゴ農家さんも、手間をかけて丸くて赤くて大きい、食べておいしいリンゴ作りをしています。花摘み、摘果、摘葉、球回しなど、手作業で一個一個丁寧に育てているので、当然手間がかかります。ゆえに高齢化が進んでいる今、「後継者が見つからない」「人材が確保できない」という理由から農業をやめてしまう畑も多いのが現状です。

 

こうした背景があるため、摘果作業で間引きしたリンゴはそのまま農地に捨てます。一度土がついたリンゴをシードル造りに使用することはできません。パツリンというカビ毒が付着するためです。しかし「摘果シードル」のために、農務に加えて通常捨てている摘果リンゴを取り分ける作業ができる人がいるかというと、現実的ではありません。

 

ここに雇用をつくれたら、と僕は考えました。摘果リンゴを使ったシードルを通じて、農業と福祉の新しい連携をつくることができるのではないか。これが認知され、安定的に広がることで、日本の一次産業と福祉事業の一助になるのではないかと考えています。

摘果作業後の様子

こちらは沼田市「松井りんご園」さんの摘果作業後の写真です。大きくて丸いリンゴを育てる上で必要な作業ですが、仕方なく捨てているリンゴを活用できる仕組みを作り出せたら、素晴らしいのではないかと思います。


◾️シードル事業を通じて雇用を生み出す

どのリンゴ農家さんも、基本的には家族経営です。昔はおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、奥さん、子どもたちと、三世代全員で農務をやっていましたが、核家族化が進んだ今、そのスタイルを維持できなくなっています。しかし、もともと家族経営で続けてきた農家さんが、外部から新たに人を雇用するのはハードルが高いのも現実です。

松井りんご園さんも親子2代の家族経営

シードル事業者の僕が、「摘果シードル」事業を通じて人を雇用できるようになれば、リンゴ農家さんに負担はかからないですし、廃棄物だった摘果リンゴを価値のあるものに変えることができます。さらに雇用も生み出すことができます。

 

障がい者スタッフの採用は、障がい者福祉施設から行います。沼田市で障がい者の就労支援を行っている一般社団法人hygge様にご協力をいただき、同施設の利用者の方々にプロジェクトのサポートをお願いする予定です。


一般社団法人hygge様は、障害福祉サービス多機能型事業所「coco-kara」(就労継続支援B型、自立訓練<生活訓練>)を運営、障害のある方の就労や生活支援に取り組んでいます。就労継続支援B型では農福連携に取り組み、農業法人や近隣農家の方の作業の請負などをされています。

本プロジェクトが、廃棄リンゴの活用、農家さんの救済、耕作放棄地の減少など地域の課題解決につながればと、ご協力いただけることになりました。


なお、雇用形態はアルバイトで、通年雇用ではなくスポットになります。本プロジェクトが軌道に乗り「摘果シードル」が安定的に供給できるよう、そして本プロジェクトをきっかけにこうした取り組みが農福連携の一つの形として認知され、同様の事例が増えるよう頑張ります。

 

◾️摘果や手間をかけないリンゴはシードル用に向いている

農家さんが手間と時間をかけて大切に作ったリンゴは食用に向いていますが、キリッとした酸味や青さがある摘果リンゴは、実は海外のシードル用リンゴに近い性質を持っています。捨てられているリンゴをただ活用したいわけではなく、そのリンゴがおいしいシードル造りに適していることが、このプロジェクトの実行を決意した理由の一つです。

 洗浄中の摘果リンゴ

同様に、手間をかけない、つまり手付かずの果樹のリンゴも海外シードル用リンゴと性質が似ています。果実がなっている木を長年放置していると果樹そのものが疲弊してしまい、やがては枯れてしまいます。しかし、シードルに活用することで耕作放棄地の増加へ歯止めをかけることにもつながると考えています。この手付かずの果樹のリンゴ収穫も本プロジェクトで行う予定です。

 

また、台風被害の対策として早期収穫を余儀なくされてしまったリンゴや、霜被害を受けてできたサビ果(主に凍傷を受けてしまったリンゴのこと)なども活用することで、農家さんの懸念を軽減するお手伝いをしたいと思っています。

 

リターンについて

本プロジェクトを支援いただいた方へのリターンは以下の通りです。

●6,000円コース:200口

「摘果シードル」1本(750ml)

名称:摘果ブレンドシードル

サイズ・重量:750ml・1.66kg

保存方法:常温可・冷暗所推奨

消費期限/賞味期限:なし

原材料:リンゴ

主原料の原産地:日本

添加物表示:なし

アレルギー表示:なし


●10,000円コース:20口

・「摘果シードル」1本(750ml)

・フキワレシードルリー見学&作業体験(お弁当&シードル試飲付き※お車を運転の方にはおいしい林檎ジュースを提供させていただきます)

10月29日(日)見学&作業体験 定員10名

11月19日(日)見学&作業体験 定員10名

※各回とも午前11時半頃に沼田駅集合予定です。上記のシードル搾汁体験で使うリンゴは摘果ではありません。


 ●30,000円コース10口

・「摘果シードル」1本(750ml)

・フキワレシードルリー見学および敷地内でバーベキュー(シードル飲み放題※お車を運転の方にはおいしい林檎ジュースを提供させていただきます。肉は群馬産ブランド牛使用)

※30,000円コースの見学およびバーベキューの定員は10名。2024年4月7日(日)に実施します。

※当日は午前11時半頃に沼田駅集合予定です。


注1)20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方は本プロジェクトのリターンは選択できません。

注2)実際にお届けする「摘果シードル」はパッケージ等のデザインが異なる場合があります。あらかじめご了承ください。


「摘果シードルプロジェクト」スケジュールと準備状況

 プロジェクトは以下のスケジュールで実行します。

 ◆が障がい者スタッフにお願いする作業、★が10,000円コースの作業体験でお願いする作業です。


▪️「摘果シードル」の製造スケジュール

9月下旬〜10月上旬:◆摘果作業(作業は1日、状況によっては2日)

9月下旬〜10月中旬:摘果搾汁・醸造開始

10月下旬:★搾汁体験

11月頭:「摘果シードル」ボトリングおよび火入れ

※発酵の進み具合は気温等に影響されるため、遅れる可能性があります。

11月上旬:ラベル貼り作業、リターン発送作業

※発酵の進み具合により遅れる可能性があります。

専用の機械を使って搾汁

 フキワレシードルリーの発酵タンク

◆の障がい者スタッフにお願いする作業について

リンゴ園で摘果作業を行うのは例年9〜10月です。今年はクラファンプロジェクト実行中の9月の平日に行います。障がい者スタッフに依頼する作業時間は午前中からお昼頃までの3時間程度の予定です。前述の通り、この作業に参加いただいたスタッフの方々にご支援いただいた資金の一部を充てます。

 

摘果・収穫作業を行う農園は沼田市の松井りんご園になります。スタッフの方にカゴを持ってもらい、農家さんが摘んだ摘果リンゴを受け取る作業と、いっぱいになったカゴを運ぶ作業を依頼します。


最後に、実行者より皆様へ

僕は自分が生まれ育った群馬・沼田でおいしいシードル造りがしたいと思い、2021年2月に醸造所を立ち上げました。会社を設立してから2年半の間に、市役所や商工会、行政を始めとする地域の方々に大変サポートしていただき、沼田市という町が地域の事業者を真剣に支援してくれている様子を知りました。そうした行政の姿勢を知るにつれ、個人の夢に過ぎなかった醸造所ですが、故郷でもある地域への恩返しをしたいという思いと、社会に貢献したいという思いが少しずつ生まれてきました。

 

僕は沼田の自然と農村の風景に愛着があるので、高齢化が進む農村で耕作放棄地が増えていることに危機感を感じています。ですが、立て直しには費用と労力が必要です。廃棄しているものを有効活用し農家さんの六次産業につなげることで、僕のシードル造りを地域に役立つ事業にしていきたいと思っています。


日本の農地を守ること、一次産業を支えることは、現在の日本の課題でもあると思います。設立したばかりの未熟な「フキワレシードルリー」が大きな課題を口にするのは身の丈に合わないことかもしれませんが、リンゴ農家さんのサポートと障がい者支援につながる可能性を見出せるこの事業から、社会貢献の第一歩を踏み出す力をください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。応援よろしくお願いいたします。


<掲示事項>

1.販売場の名称及び所在地:上州沼田シードル醸造所株式会社(群馬県沼田市利根町平川233-3)

2.酒類販売管理者の氏名:森 麻美子

3.酒類販売管理研修受講年月日:令和2年10月30日

4.次回研修の受講期限:令和5年10月29日

5.研修実施団体名:一般社団法人 日本ボランタリーチェーン協会

最新の活動報告

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  • 9/19 就労支援施設をご利用の皆さまのご協力の元、摘果の収集作業を行いました。林檎農家さんが選別し、籠をもって受取りトラックへ運ぶ作業を炎天下の中、皆様にがんばっていただきました。皆様本当にありがとうございました。摘果は青々しいとても綺麗でさわやかな印象でした。おいしいシードルになる様に頑張りたいと思います。摘果の搾汁は9/24に行います。引き続き応援よろしくお願い申し上げます。藤井 もっと見る

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