農業体験プロジェクトがスタートしました!
第一次産業として大切な役割を担っている農林水産業は、その従事者は高齢化が進み、 年々減少しています。私の地区でもみかんやびわ農家の数は毎年減っており、残念なことに放棄されて荒れ果ててしまう農地も増えてきました。また、若者が第一次産業には足を向けない傾向はますます強くなっていると感じています。
新規就農者が減っていることを考え、少しでも農業に興味関心をもってくれる人が増えるようにと、当農園は観光農園では全くありませんが、昨年はみかんの収穫時期に「みかん切りお手伝い体験」を、今年は「びわの摘果と袋掛けお手伝い体験」「びわの収穫お手伝い体験」を、SNSを通して呼びかけてみました。
知人以外にも、思いのほか多くの若者が体験に来てくれましたが、収穫の楽しさとともに、農業を毎日の仕事としてやっていくことの大変さについても感想を残していってくれました。
5月に募集を終了した『希少な『興津びわ』を多くの方にお届けしたい!』プロジェクトでは、予想以上に多くのご支援をいただくことができました。その支援金は離農により耕作放棄されてしまうびわ畑を杉山農園で保全管理する費用として有効に活用させていただいています。
ただ、支援者からたくさんのメッセージをいただいた中で、こんなメッセージが印象に残りました。
『高齢化による離農者が増えたり、若者が農業には目を向けない風潮があるということもよくわかるが、もっと身近に農業を体験できるような機会が増えて行けばいいのではないか』
という内容でした。
それは、昨年からSNSで少しずつ呼びかけている私の取り組みの後押しをしてくださったメッセージでした。それが、本プロジェクト立ち上げの契機になりました。
ぜひ多くの方にみかんの収穫お手伝い体験をしていただき、少しでも農業や農作物を身近なものにしていってほしいと思います。