2023/09/28 11:31
結論から言うと、ぼくは「自分らしく生きる」ためには、「自己表現」が必要だと思います。なぜなら、自己表現ができていると、社会や人とのコミュニケーションやつながりが生まれたり、リアクションをいただけるからです。

ぼくの場合、ヴァイオリンが自己表現の手段です。コンサートはもちろん、老人ホームや、医療刑務所、被災地、学校などでも演奏をすると、喜んでいただけることがとても嬉しいです。エネルギーになっています!

あと、スポーツも自己表現の一つです。ただ、ぼくは脳性まひの障がいがあることで、プロボクサーとして試合をしていくことはできません。障がいによって、どうしても諦めないといけないことなんですね。

このように障がいがあることで、「それは無理だよ」と自己表現をあきらめないといけないこともあります。「いじめ」もそういう意味では似ています。「障がい者のくせに目立つな」と言われたこともあります。学校で自己表現をしようとしても、怖くて抑え込んでしまうこともありました。

こういった経緯もあり、ぼくは人間が自分らしく幸せに生きるためには「自己表現」が欠かせないと思っています。

だからこそ、「いじめ・不登校」の社会問題をなんとかしたいなぁ!と思いますし、「障がいの多様性・理解」についても伝えていきながら、みんなが自己表現できるように「平和・公正な社会」を実現したいと思っています。

障がいやいじめ以外にも、被災や戦争などこの世界にはいろんな生きづらさがあります。「生きづらさ」は障がいの有無に関係なくある!「世の中の生きづらさ」の解消をテーマに活動し、一緒に少なくしていけたら嬉しいです。

とても大きなゴールです。
あなたの力が必要です!
引き続き、よろしくお願いします!


実は今回、「自分らしく生きる」「自己表現」というテーマについてあなたに知っていただきたいことがあります。

11月16日に式町水晶メジャーデビュー5周年記念コンサートを神奈川県小田原市の三の丸ホールで開催するのですが、会場にアート作品の展示のご協力をしていただけることになりました!

ご協力いただくのは、神奈川県小田原市の社会福祉法人アール・ド・ヴィーヴルの皆さんです! フランス語で「自分らしく生きる」という意味です。理事長の萩原美由紀さんがこの活動を始められたキッカケも「自分らしく生きる」「自己表現」についての想いがあるからです。

第1子がダウン症をもって生まれてきたことと、地元でない土地で子育てをする中で不安を抱えていた時、小児科の医師から「ひよこの会というダウン症のお子さんがいる親の会があるから参加してみたらどう?」と声をかけてもらったそうです。そこで支えられ、恩返しとして会長を10年される中で、

「社会には、ダウン症への誤解がある」
ということを実感。

正しい知識・情報を伝えることでダウン症への誤解をなくし、子どもたちの社会とのつながりや学校での居場所を増やそうと活動をスタート。2013年にNPOとしてアール・ド・ヴィーヴルが立ち上がったのです。

その後、養護学校を卒業後の選択肢がないことから2016年には就労支援事業所(B型)もオープン。生活介護の障がい福祉サービスを備え、2022年12月には社会福祉法人となっています。



そんな想いのある萩原さんが理事長をされているアール・ド・ヴィーヴルでは、知的障がい、発達障がい、精神障がい、難病、肢体不自由の子どもから大人までが通所されています。メンバーそれぞれの「自己選択」「自己表現」を大事にし、アートもテーマや描き方のレクチャーはせず、対話を重ねることで、「心の中にウキウキする感覚や、ワクワクする想いを生み出すこと」をサポート。



そうすることで、みんなの「言葉にできない気持ち、感情」をアートとして自己表現されていくのです。一人一人の「こうしたい!」を大事にしている居場所!ぼくの活動の想いともとてもリンクしています。とても共感していて、素敵な活動だなと感じています。

11月16日の5周年コンサートにお越しの際は、ぜひ皆さんのアート作品からもエネルギーを受け取っていただけたらと思います。そういった想いのある方々と、今後も一緒に活動させていただきたいと思ったお話でした!

アール・ド・ヴィーヴルの皆さんが、10月4日から9日まで、小田原で展示会を開催されます!こちらもぜひチェックしていただけると嬉しいです!

式町水晶


【アール・ド・ヴィーヴル展 自分らしく生きる14】
2023年10月4日(水)〜10月9日(月祝)
10:00〜18:00(最終日16:00まで)


会場・ギャラリーNEW新九郎
神奈川県小田原市中里208  小田原ダイナシティWEST MALL 4F


【ギャラリートーク】
2023年10月8日(日)午後2時~4時(予約不要)
中津川浩章・萩原美由紀
アール・ド・ヴィーヴルのメンバー


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クオリティの高い作品を作ることも大切だけど、もっと大切なのはメンバーさんたちの心の中にウキウキする感覚やワクワクする想いを生み出すこと。
そんな「場」をつくり、その人の感情や言葉にできない気持ちを表現していけるように、はげましながらサポートするのがアール・ド・ヴィーヴルの大きな仕事。
「表現」は非言語の深いコミュニケーション。見る人の内面に共鳴し潜在意識を揺さぶり大きな共感を生んでいく。そこに現在進行形のさまざまな可能性が生まれてくる。
アール・ド・ヴィーヴルという「場」が持つエネルギーを感じてほしい。
美術家・アートディレクター 中津川浩章
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アールのアトリエには50人が通所され、どんなことも自己選択する日常を送っています。
描かずにはいられない人や描かない人、仲間と話したい、カフェで来客をもてなしたい、ケーキ作りがしたいなどなど、一人ひとりの自発的な気持ちを大切にして活動しています。
2022年12月、私達はNPOから社会福祉法人に変わりました。今よりもっと障害に対する壁が無くなる社会を実現するために、皆さまとともに未来に向けた活動に取り組んでまいります。ご協力のほどお願いいたします。
展覧会へのみなさまのご来場を心よりお待ちしております。
社会福祉法人アール・ド・ヴィーヴル 理事長 萩原美由紀
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後援:小田原市・小田原市教育委員会
協力:FMおだわら (株)ダイドーフォワード
主催:社会福祉法人アール・ド・ヴィーヴル