2018/04/13 13:24

「zaranの回遊ヤタイ店舗作りのためのクラウドファンディング」残り17日です!!気になるコースへのご支援、どうぞよろしくお願いいたします!

今日は「気になる」というコメントを何件かいただいている5万円コースの【カイユームと行く野鳥探訪 1回分】について、ちょっと説明をします。内容については、キャンプファイヤー上でも書いてありますが、以下になります。

野鳥マニアのカイユームが厳選する野鳥スポットにお連れします! 完全ナビゲート。
zaran特製スパイス弁当つき。ピクニックのお供にカイユームをぜひ独占ください!
(10人まで引率可能)

●野鳥探訪経路:西武国分寺線「鷹の台」駅から玉川上水沿いを西の方面に歩きます。その後お店で打ち上げしましょう!

ザランがカイユムとであったころのこと。独り暮らしをしていたアパートの窓の外には木があって、ある日、その木にガサガサっと大きな鳥が潜り込んでいく。しばらくして、また飛び立っていったかと思ったらまた戻ってくる。そんなことを繰り返してるなと思っていたら、そのうち鳥の数が増えて揃って鳴き始めた。「ギャー!ギャー!」って。それをかいくんに話すと、さっそく見にやってきて、その鳥がオナガという名前で、この木に巣を作っていて、ひながかえったんだねと教えてくれた。そのひなたちの様子を窓からそーっと見なくちゃいけないよ、とも。

オナガは名前の通り尾っぽが長くて、からだはきれいな空色。顔だけ黒い。初めて見る鳥にとってもドキドキした。しかも窓の外を見たらいつもいるから、すっごく楽しい。能登の実家も裏には山があって、鳥も獣もいるだろうに、こんなに鳥をじっくり観察したことなんて初めてで、そのうえ好きな人がいつでも隣で耳打ちしてくれるので、鳥を見る時間がすごく楽しい時間になってしまった。

オナガのひなたちが巣立って空になった後も、アパートの窓の外の木にはいろんな鳥がやってきて巣を作った。ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト。。そのたびに、あの鳥はこんな名前、これはこんな鳥。こういう習性があるよ。なんていうはなしを本当にわくわくしながら聞いたものです。カイくんと外を歩くと「あの鳥はなんだ?」「この鳴き声は何の鳥だ?」鳥を見ればいつでもはじまる鳥クイズ。しょっちゅう聞かれるので、いつの間にやら鳥の見分けのつくようになってしまった。なんてたのしい課外授業だったろう。

二人でいるとき、ふたりで散歩によく出かけた。なんにもなくても、あちこち歩いて回る。あの道この道、森や林、川や海へも出かけた。大げさなことはしなくて、散歩する。そんな散歩の合間には、いつでも鳥とか、虫、魚にも出会える。

鳥に始まったやりとりから、いろんなことを感じたものです。その辺にいる鳥みんなに名前があって、鳥たちもけんかするし、恋をして、巣を作って卵をうみ育てる。小さな生き物に目を向けることは、あわただしい時間をいったん離れて、ちょっと立ち止まるひとときで。ときどき頭の中がごちゃごちゃだった時なんかは、木とか、鳥、虫たちのリズムを観察していると、自分の生きてる時間も、何も急ぐことないんだかもしれない、なんて感じるきっかけにもなった。そんなこと続けてたら、自然と、自分のリズムで生きたいと感じるようになっていったのでした。

かいくんの鳥の課外授業と並行して、小鳥の寄ってくるアパートでは見よう見まねでいろいろ料理を作り始めた。インドカレー、タンドリー風チキン、キッシュ。作っては、吉祥寺に暮らすかいくんに招待状を出した『喫茶ことりを開くので、食べに来てください』。コーヒーをいれて、鳥を観察していた日々。そうそう、私たちがやっている屋台は、そういう風に始まったんだって思い出した。現在回遊ヤタイで開催しているワークショップも、ほとんどが自分という自然につながる企画が多いのは、原点が自分という自然とか、自分のもってるリズムを感じることだから。

なんにもなくても、人が来ると、そこにはおしゃべりが生まれて、鳥はいて、木もあって。わたしたちも生きていて。
ああ、なんか、そういうことなんだなあって、、うまく言葉にできないのだけれど。
そういうことを大事におもってきたし、これからも、そういうことを大事にしていきたいのです。


長々と書きましたけれど、クラウドファンディングの5万円コースは、zaranの回遊ヤタイの一番の根っこになるのです。一見冗談半分面白半分、だけれど、根っこがそこにあるのです。味わってみたいと感じた方は、ぜひどうぞ☆☆鳥観察の後の打ち上げも、お楽しみに!!
一口支援していただいたので、残りもう一口あります。気になる方はぜひどうぞ!!

love zaran

※写真はちょっと昔の。鳥博士はひげもじゃのお父さん鳥になり、今は子供たちの世話と、みんなと一緒になって鳥や生き物の生態系などを観察し続けています。