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白鳥神社・樹齢五百年の夫婦杉の片方が倒伏。生き残った一本の御神木を守り継ぎたい

本殿近くの樹齢五百年の「夫婦杉」と称していた二本の御神木の片方が、昨年9月の台風14号の約1か月後に倒伏しました。残った木は、一本となるだけでなく、根元に深い傷を負ってしまいました。長年神社を護ってきた御神木の樹勢回復と延命保全のためのお力添えをお願いいたします。

現在の支援総額

1,702,000

44%

目標金額は3,800,000円

支援者数

155

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/10/06に募集を開始し、 155人の支援により 1,702,000円の資金を集め、 2023/11/26に募集を終了しました

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白鳥神社・樹齢五百年の夫婦杉の片方が倒伏。生き残った一本の御神木を守り継ぎたい

現在の支援総額

1,702,000

44%達成

終了

目標金額3,800,000

支援者数155

このプロジェクトは、2023/10/06に募集を開始し、 155人の支援により 1,702,000円の資金を集め、 2023/11/26に募集を終了しました

本殿近くの樹齢五百年の「夫婦杉」と称していた二本の御神木の片方が、昨年9月の台風14号の約1か月後に倒伏しました。残った木は、一本となるだけでなく、根元に深い傷を負ってしまいました。長年神社を護ってきた御神木の樹勢回復と延命保全のためのお力添えをお願いいたします。

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プロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。
宮崎県えびの市・白鳥神社の新宮と申します。
この度、当社にそびえ立つ樹齢五百年の御神木を守り継ぐお手伝いをしたいとの有志の方々の支援を受けてクラウドファンディングに挑戦させていただきました。

初めに白鳥神社の由緒などについてご紹介いたします。

宮崎県えびの市、霧島連山にある白鳥山の中腹に鎮座している白鳥神社は、平安後期の天徳3年(西暦959年)に天台宗の性空上人が創建されました。

白鳥神社,鳥居前

白鳥神社,社殿白鳥山頂上付近にある六観音御池の畔の六観音堂で性空上人が法華経を唱えていたところ、白髪の老人が現れて

「我は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)であり、白鳥となってこの山に住んでいるが、我を祀る神社を建てよ」

とのお告げを受け、この御神託により同山中腹に聖観音を本地とする白鳥権現社を創建されています。

因みに霧島山に鎮座している霧島六所権現の全ては、天台宗の性空上人が創建、中興されております。

白鳥神社創建ゆかりの地:六観音御池

御祭神である日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の像:在世中、
南九州を平定するとともにクマソタケルから御名を献上され、
この地ではじめて「ヤマトタケル」を名乗るようになりました。

本殿(江戸末期造営) 雲龍巻柱

本殿正面、左右の羽目板には唐獅子牡丹が彫刻されている

東大寺大仏殿が再建されることになった今から約320年前、元禄時代にまで遡ります。

東大寺大仏殿の虹梁(こうりょう)には重さ3020tの屋根を支える必要があることから
長さ23.6m(13間)直径1m(3尺)で強度があり耐久性の高いアカマツが求められました。

当時15年間に亘り全国各地を探しても見つからなかったのですが、
東大寺から1300km離れたここ白鳥神社で、高さ54mのアカマツの大木が
曲がりも虫食いもない状態で2本発見され、虹梁として採用されることになりました。

当社で伐採された2本のアカマツは、
ここ白鳥神社から奈良県・東大寺まで延べ10万人と牛4千頭の力を合わせて、
薩摩藩の奉行が指揮を執り、途中、起伏のある山道を越え、
困難な船への積載も成功させ、9ヶ月をかけて運搬されました。

2本の赤松は約320年の時を越え、世界最大の木造建築物である東大寺大仏殿を、梁材として今なお支え続けています。

東大寺大仏殿外観

「大仏殿虹梁木曳図」(明誉古磵筆、東大寺蔵)

当社で伐採された2本の巨大なアカマツは、鹿児島湾から日向灘、瀬戸内海を経て
大坂から淀川を遡り、泉木津で陸揚げされ、以降は人力で奈良坂を越えて奈良に至った。
東大寺大仏殿の虹梁になったアカマツの跡地(白鳥神社敷地内)

アカマツ跡地を顕彰するための記念碑やモニュメント(虹梁と直径同寸)は、
東大寺との交流の架け橋として平成30年12月に完成し、
その除幕式には東大寺長老(当時第223世別当)狹川普文様もご臨席頂き、
令和2年12月には正式参拝とアカマツ苗木の記念植樹も行われました。

令和2年12月に白鳥神社へ正式参拝頂いた際の写真。
東大寺と白鳥神社との交流は今も絶えることなく続いています。

本殿近くにそびえ、同じ根を共にする「夫婦杉」と称していた
樹齢約五百年の御神木の片方(樹高35m、幹周約7m)が、
昨年9月の台風14号の約1か月後に倒伏しました。

夫婦杉の片方が奥側の斜面に向かって倒伏

根倒しになった御神木の根の中は大きな空洞になっており、
わずかな根だけで立っていたようで、倒伏したことは避けられなかったものと思います。

残った1本の樹も片方と繋がっていた根(西側の部分)がかなり断裂しており、
同方向の風除けがなくなったこともあり社殿への倒伏を危惧する声が多く寄せられました。

倒伏により断裂した片方の樹の根

残された御神木を樹木医(樹木専門のお医者さん)の方に見て頂いたことにより、
夫婦杉の1本が倒伏した当時のことも含め、色々と不思議なことが分かってきました。

元々2本の樹は倒伏防止のためベルトで結んでいたのですが、
台風14号当時にはベルトが外れただけで倒れず、
それから1か月後の強風の吹いていない時に人知れず静かに倒れたことで、
衝撃が少なく2本ともの倒伏を免れ、残された1本が損傷を最も抑えられたようです。

また、残った片方の御神木をよく観察してみると、
断裂した根元付近で将来的にこの樹を支える新たな根も確認出来ました。

倒伏前より樹上部の枝の葉が薄くまばらになってきていることも確認でき、
「これは強風の抵抗を少なくするために樹自らの力で樹上部の枝を落としそのようになった。
これから樹高も低くなっていき、地上に近い部分においては葉を濃く茂らせることより
重力が下がり強風に強くなっていくのではないか。」との説明を宮田樹木医様から受けました。

新たな根を確認

強風から身を守るためか、短く丸みを帯びて育った御神木の葉

“根を傷めた老木でありながら「倒れまい、生きよう」とする姿が感じられ、多くの人々に生きる勇気と希望を与える”
“「夫婦」と呼ばれた神木の片側が、倒伏した後も同じ場所に逞しく佇み続けるこの姿は、パートナーや大切な人を無くされた方々にとっても心の支え、心の拠り所にふさわしいので長く守ってほしい”


自らの願いだけでなく、このような皆さまの思いやご意見をいただく中で、
残された御神木のことを広く伝えながら多くの皆様の応援をいただき、
末永く守り継ぐ責務があるとあらためて思いました。

新たに1本となったこの御神木は、今後も白鳥神社を衛り、
樹自らも守られ続けられることを願い、「衛守杉(えもりすぎ)」と名付けております。

この御神木を保護しつつ、社殿への倒伏を予防していくためには、
昨年のような豪風雨にも耐えうる防護措置が必要であり、
その為には多くの費用がかかることから皆様から広くお力添えを頂きたく
クラウドファンディングを開始いたしました。

残された御神木を守り継いでいくことを決意してすぐ、
樹木医の宮田さんに精密な樹木診断をお願いしました。その時の診断書がこちらになります。

診断書にもある通り、
御神木の保護に当たってはコブラツリーケーブリングという技術を採用することにしました。

これは、御神木の周りに立つ他の木々から弾力性のある
5本のケーブルを御神木の幹へと繋ぎ、強風により御神木がしなった際に
反対方向へと張力が加わることで倒伏を防ぎます。

御神木が自力で立つ力をさらに育てる目的の措置であり、
樹にとって普段の状態は支えがない時とほぼ変わらず、
強風で煽られ倒れる可能性のある傾きの時だけに
周りの木々の支えによって樹を復元するしくみになっています。

次に今回の御神木の保護にかかる費用の見積書になります。

コブラツリーケーブリングの処置費用と、
土壌調査・ピカス診断・樹上調査など精密な診断のための費用、
更にその後の樹勢回復及び土壌改良にかかる費用を合わせて282万円。

これに加えて御神木周辺を御神域として整備するため、
竹の結界、注連縄、参拝設備などを設置します。

また、倒伏した御神木の根元部分(直径約2m以上)は元立っていた所に安置し、
拝覧頂けるようにしたいと考えております。

(根元以外の大部分については11月に地元の木材業者様によってお運び出しされます。新たな材となり別な形でこれからも長く人々のために活かされることと存じております。)

上記を踏まえ、クラウドファンディングにより集めさせて頂いた
支援金の用途及び実施スケジュールは以下のようになります。

【支援金の使い道】
・御神木の保護 ケーブリングの処置 :158.4万円 
・詳細な調査(土壌調査、ピカス診断、樹上調査) :96.8万円 
・樹勢回復及び土壌改良 :26.8万円
・御神木周辺整備費用(倒れた樹の根元部分の現地保存を含む):30万円
・GoodMornig手数料:34.2万円(満額達成の場合)
・ 企画・広報・その他費用など :33.8万円   ・・・合計 380万円

【実施スケジュール】
・ケーブリング工事 7月[台風シーズンの到来前に先行して実施完了]
・樹勢回復及び土壌改良 令和5年9月 ~ 令和6年3月
・クラウドファンディング開始  令和5年9月下旬
・御神木周辺の整備 令和5年8月 ~ 令和5年12月
・クラウドファンディング終了  令和5年11月
・夫婦杉感謝浄火祭 11月18日(予定)
・衛守杉祭 11月19日(予定)
・土壌等の詳細な調査 令和5年11月以降


本プロジェクトは、御神木へ多くの皆様の願いを届け、
また広く「御神木の守り人」となっていただく事業と考えております。

長年に亘って多くの樹木を見てこられたという樹木医の宮田様の師匠は、
かつてこのようなことを口にされていたようです。

目に見えない力というものはあるようで、
どうやら樹木は多くの人々の願いや思いを吸収して、
それをエネルギーに変え成長しているようだ

宮田樹木医様からご賛同の皆様からのこのような願いを御神木にお届けできないか、
御神木の生きようとする力を高めるお手伝いができないかとのお申し出があり、
今回のプロジェクトが始まりました。

夫婦杉(倒れた御神木)への感謝と衛守杉の延命および樹勢回復を祈願して、
夫婦杉感謝浄火祭』と『御神木 衛守杉祭』の二つの祭儀を執り行います。どなたでもご参列可能です。

量子物理学の世界では近年、
人間の意識が物質に影響を及ぼす可能性を示す研究結果が得られているとのことです。

御神木は元々、周りの木と変わらない1本の木に過ぎなかったのかもしれませんが、
御神木と称されるようになったその瞬間から、
時空を越えて人々の願いや祈りを受け取り続けることで、その土地に特別な力が宿り、
神域を形成するに至る説もあるとも伺いました。

御神木へのご理解や願いの広がりに合わせて御神木の生命力も高まり、
樹勢が回復することを期待しています。




・本プロジェクトは購入型で実施されておりますので、寄付控除は受けられません。

・All-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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