イナーメ信濃山形というクラブチームに所属する、金子広美と申します。
私は樫木選手とは違い、結婚してから自転車を始め、2011年から日本代表メンバーとして活動してきました。
今回樫木選手が、若い選手達の為にこの企画を立ち上げる事を知り、応援コメントを書かせてもらっています。
私も他の女子選手と同じように、本来はチームスポーツであるはずのロードレースを、個人として戦っていました。
私の場合はどちらかと言うと、ヒルクライムという上りだけのレースから取り組んでいたので、個人の力だけでも十分に戦えていました。
そんな経験しかない私も、ある日突然海外のレースに派遣され、そこで初めてチームで戦う他国の選手と走り、自分や自分たちのチームに足りないものを痛感したのでした。
何度か参加させてもらったBIWASE CUPですが、10日間毎日レースがあります。
私も多くの事を経験し、学び、成長できました。
走るだけでも大変なレースですが、ベトナムへの渡航や毎日の移動なども、最初は凄く大変でした。そんな中でも、仲間や支えてくれるスタッフがいると、なんとか乗り越える事が出来、2016年には個人総合優勝も手にすることが出来ました。
この時感じたのは、チームの結束力が何よりも大切という事です。選手にはそれぞれ役割があります。他のチームに攻撃を仕掛ける役割や、逆に攻撃からエースを守る役割であったり、それらを全て把握して指示を出すキャプテン、そして最後は勝たなければいけないのがエースの役割です。
これが出来るのは、個人の成績よりもチームの結果を1番に考えるというチーム全員の強い気持ちがあるからです。
今回、このプロジェクトが達成出来れば、樫木さんの元に希望に満ちた若い選手たちが集結するでしょう。そんな選手たちが、初めはギクシャクするかも知れませんが、きっと強い意志を持ち、1つのチームとなって海外の強豪チームとの戦いを繰り広げてくれるでしょう。ワクワクしませんか?
そしてそんな若者たちのサポーターとなり、選手としてだけでなく人としての成長をも応援して頂けたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします!
◎実績
東京オリンピック2020ロードレース 出場