どうも、Renovate Japan代表の甲斐です。最近は怒涛の資料や文書の作成に追われています。それでもまだまだ届けたい!!執筆!!焼津クラフト人シリーズ第5弾!!※焼津クラフト人シリーズでは、焼津で何か活動している方を取材し、その方のクラフトする(つくる・くわだてる)ものをご紹介していきます。今回は、吉田つぐみさんをご紹介します!つぐみさんは色々と取り組まれていて、一言でまとめるのが難しいところはありますが笑、掲題の通り「まちの再興」、つまり「焼津のかつての賑わいを新しい世代にも何かしらの形で届けたい」という想いが核としてあるように筆者は感じます。早速インタビューしていくので、皆さんもこの想いを感じ取って下さい!お店の外観。――――――Q. 今のお取り組みを教えてください!色々やってますよ!整理できるかな笑。まず、atelier & gallery cafe TSUGUMIを経営しています。甲斐くん(Renovate Japan代表)とはここで出会いました。偶然フラッと立ち寄ってくれて。アトリエなので、絵も描いています。自分で創作することもあれば、依頼を受けて創ることも。関連で、絵画教室もやっています。お店の中。「ちょっくら焼津」という焼津市の市民活動団体にも所属しています。焼津愛の溢れた異業種メンバーで、焼津を盛り上げるために活動している団体です。「焼津やってGOドリル」や「焼津みてGO紙芝居」など、焼津の人にもっと焼津を知ってもらうための製作が主な活動内容になっています。「焼津やってGOドリル」は現在vol.3まで発行され、vol.4は外国人旅行者や在焼津外国人向けに英語での作成に臨んでいて、ちょうど大詰めを迎えています。「焼津みてGO紙芝居」は、中高生のボランティアさんたちが焼津にまつわるお話をもとに制作してくれていて、私はその絵の指導を担当しています。紙芝居は読み聞かせの出張や、貸し出しもしています。「焼津ストリートスポーツ協会」にも所属しています。子どもたちが安全にストリートスポーツを楽しめる場をつくる活動をしていて、昨年は海辺の近く(ふぃっしゅーな多目的広場の中)にコンクリート広場を設けようと取り組みました。こちらは特に、毎週のゴミ拾いや署名活動、多くの方々の協力もあって、信じられないスピードでオープンまで辿り着きました!これからは更に、最終目的としてスケートボードパークを焼津の地につくるために頑張りたいです。一歩ずつコツコツと、ね。スポーツも現役なつぐみさん!浜当目にてSUP。「カツオSHOWてん」という取り組みの実行委員もしています!こちらは駅前商店街の活性化を目的とした、秋を彩るアートイベントです。第一線で活躍されているプロ作家の方々、市長、一般参加の皆さんが、同一の「カツオ板」にそれぞれ、焼津や海、漁業、環境問題などへの想いを込めたカツオアートを制作し、商店街のアーケードに飾り付けます。シーズン中は、制作者も、お店の人も、お買い物をする人も、皆で楽しんでもらっています!いずれはこのイベントを、焼津市全体のアートイベントとして成長させていけたら良いなと思い、その期待を胸に頑張っています。カツオアートが彩る商店街。最後にビーチクリーン、すなわち海辺のゴミ拾い活動もやっています。私にとって海は、子どもの頃は遊び場で、高校生の頃はサーフィン、現在はSUPと、ずっとお世話になっている存在です。だから、「ありがとう」の気持ちを込めて、ゴミ拾いを始めました。ゴミ拾いを始めてからは、ゴミや漂流物を活用した作品も生まれるようになったので、アートの面でも海から恩恵を受けています。そのように、私の表現の世界を広げてくれた海には本当に感謝しかないです。現在は、友人5人で浜当目の海岸をゆるく清掃していますが、自分のやりたい時にやりたい場所で、無理なく気軽に習慣として続けていきたいですね。――――――Q. 印象に残っていることは?最近の一番は、モンゴル国に行ったことです!まさか自分のローカルな活動が海外へ繋がるとは…。焼津市ではもともと市役所にモンゴル国出身の方がいて、さらに2020年のオリンピック・パラリンピックを機に焼津がモンゴル国のホストタウンとなり、市民間での交流も推進し始めました。そこでスポーツに限らず交流をしていきたいということで、紙芝居の文化紹介が提案され、モンゴル国友好協会の会員らが現地で紙芝居を披露した上でそのキットを届けるという運びになりました。私は当時会員ではなくて、モンゴル国は正直ノーマークでしたが笑、渡航メンバーの方に誘われて会員となり、ツアーへ参加しました。モンゴル国の人の熱烈な歓迎や優しさ、異文化に触れて刺激を受け、すっかりモンゴルファンになりました!また行きたい!!行くよ!!モンゴルにて紙芝居を披露!左がつぐみさん。そして、これからもっと多様な異文化に触れていきたいという想いが高まっています。焼津にも、もっと海外客が増えたら楽しいかもしれません!甲斐:西町DOCKでも海外客へのアピール、頑張ります!――――――Q. これからはどういう活動を?カフェの方は実はこれからリニューアル!アトリエの部分を工事して、もっと使いやすくします。これは、ゆうじ(第4弾出演!)にお願いしています!中身の面では、前述のモンゴル国を含めて他国の方との面白い繋がりが最近増えていて。そんな素敵な繋がりやご縁を、他の人たちもたくさん触れられるように色んな形で広げていきたいと思っています。そのために、このアトリエカフェも活用していけたらと。焼津全体としては、面白い人やモノなど色々と活用できるはずのリソースが溢れています。これからは、そこで何をどうするのか?のアイディアが重要だと思います。私自身も、自分が持っている経験や繋がりを活かしたい!何を地域にもたらすことが出来るのか、模索し続けます。――――――Q. 焼津への想い私は、自分が子どもの頃の活気をまちに取り戻したい。あの頃の焼津の感覚を、新しい人たちにも味わってほしいんです。別にそのまま昔をよみがえらせたいわけではなく、新しい形で面白いまちにする。構想としては、各地域でそれぞれの「自分王国」がつくれたら良いかな?と考えています。無理に全てを同じ箇所に集めることはせず、広域に分散型で、昔の駄菓子屋さんが点在していたように。そうすれば、皆が自分の徒歩・自転車圏内でまちを楽しめるし、それぞれの点を中心に周囲へ活気が生まれていくはずです。私たちのようなスモールビジネスは、そうやって大手企業には出来ないものを手掛けていくものだと思います。浜当目ビーチクリーンの様子。流行も技術も、最先端を使いこなしているのは若者たちです。その最先端を知る子たちが、これからのまちを、自らが住んでいる場所を楽しくするために、どうしたいのか?何をしたいのか?そういった模索ができるように、大人たちは支える役割を担うべきだと思います。前述の通り、せっかくリソースはあるのだから、それを若者たちが知ること・使うことを、私はサポートしていきたいです。私は組織ではなく個人として、出来ることを粛々とやります。無理に統率はせず、個人ベースで活動が広がっていくのが良いと思っています。――――――Q. 応援メッセージをお願いします!西町DOCKが開業すれば、焼津は絶対に面白くなる!昔、漁業が盛んだった時代は漁師が泊まる旅館がいくつもあったのだけれど、漁業と共に衰退していってしまいました。これからは違う形で、宿泊業を描かなくてはならないと思います。西町DOCKでは、一般的なビジネスホテルでは味わえない、地域感、ホーム感を出していけるのではないかと期待しています。楽しみです!焼津へ来てくれてありがとう、ホテル再生だけでなく色んな意味で。代表甲斐(左)とつぐみさん(右)。