こんにちは。西アフリカガーナ共和国でコミュニティ開発事業を展開している国際NGO ViVIDです。当プロジェクトにご興味・ご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。我々は「あらゆる人々を巻き込んだ地域コミュニティ開発でアフリカをより色鮮やかに!」を団体のビジョンに掲げ、当団体代表の蔵田克己が2011年より支援し続けてきたガーナ共和国クマシ市近郊のセイチェレ村と、共同創設者で副代表の方しおんの母親の友人で現ViVID Ghanaのアシィエチームマネージャーのエリケムが在住する同国首都アクラ市アシィエ地区で、地域住民の生活の質の向上を目指して、現地ガーナ人スタッフと共に日々活動しています。
今回のクラウドファンディングは、当組織が2022年5月より同国アシィエ地区において、シングルマザーのエンパワーメントを目的として展開している「ガーナ共和国アシィエ地区シングルマザー支援事業」の事業費用の補填を目的に実施させていただいております。
当シングルマザー支援事業の事業期間は、Phase IからPhase IIIに分けられ、Phase Iでは、カウンセリングやワークショップを通じて、政府による片親世帯への支援が不十分なために社会的・経済的に不利な立場にたたされているシングルマザーの精神面の支援を行いました。また、Phase IIでは、収支表の付け方やマーケティングの重要性など、ビジネスの基礎知識の強化と、パン製造や洋裁の職業訓練による実践的な技術力の向上を行いました。現在はPre-Phase IIIとして、現地で実際にシングルマザーと共にパン屋とファッションブランドを立ち上げ、ビジネスをスモールスタートさせています。
当クラウドファンディングでお預かりした支援金によって、Phase IIIにて、ビジネスの安定化と拡大化を図り、支援しているシングルマザーの収入の安定化を行います。また、支援が必要なアシィエ地区に在住するマイノリティーの精神面の支援と安定的な雇用先の提供による収入増加で、アシィエ地区のマイノリティのエンパワーメントを推進させていきたいと考えております。
当事業実施地であるアシィエ地区は、ガーナ共和国の首都であるアクラ市のアデンタという地域に位置しています。アクラの中心地から車で約40分の距離になります。地方とアクラの中心地を繋ぐ国道を除いて、ほとんど全ての道路は舗装されておらず、バイクタクシーに乗る際は必死に運転手にしがみつかなければいけないほどの悪路が広がっています。また、5時間以上の停電が3日に1回は発生し、決してインフラが整っている地域とは言えません。しかしながら、牛、ニワトリ、ヤギ、など家畜の鳴き声や現地の子どもたちの明るい声でいつも町は賑わっており、親切で陽気な住民たちが互いに助け合って生活しています。
【人口】
3,000人程度
【仕事】
アシィエ地区では、主に建設業を中心とした小規模から中規模の産業が盛んです。建設業の他にも住民たちの職業は教師や仕立屋、運転手、美容師など、多岐にわたります。
【教育】
地域の就学率は高く、10校以上の学校が存在し、特に貧困層から中流階級の学生を対象としています。ほとんどの児童は自宅に机、電気、文房具があり放課後に勉強する環境が整っています。
【食】
地元の食べ物としては、広くガーナで一般的なバンクー、ケンケ、フフと呼ばれる料理や米などが親しまれています。米を除くこれらの料理は手を使って食べます。
【医療】
医療面においては、大きな病院はなく、個人経営のクリニックがあります。マラリアの発生は少ないですが、一部で若年妊娠がみられます。
【宗教・氏族】
アシィエ地区にはキリスト教徒のほかにイスラム教徒も存在しますが、前者が後者よりも裕福とされています。主な氏族はGa族ですが氏族間の関係は良好です。
日本と同様に、アフリカ諸国でもシングルマザーの増加が近年大きな社会問題になっています。ガーナ共和国では、一般的にシングルマザーは、政府からの支援を受けられず、また安定的な収入の得られる職業に就いていない為、社会的・経済的に不利な立場に立たされています。アシィエ地区におけるシングルマザー支援事業の実施に先立ち、現地の問題と対策を把握するために、現地コーディネーターで当事業提案者であるエリケムが、2021年5月から8月にかけて、28人のシングルマザーの家庭を訪問し、聞き取り調査を行いました。調査の結果、アシィェ地区のシングルマザーの多くが精神的・経済的な問題を抱えていることが分かりました。
経済的負担の主な背景として、シングルマザーの所帯平均月収が300〜350GHS(日本円でおよそ6,000円〜7,000円)であり、ガーナ人の所帯平均月収の半分以下に留まることが挙げられます。シングルマザーの所帯平均月収の低い理由として、離婚や死別に伴い、パートナーからの収入が途絶えたことに加え、シングルマザーの学歴も影響していることが分かりました。
調査を行ったシングルマザーの8割以上は初等教育か中等教育しか受けておらず、4割以上はガーナの公用語である英語の読み書きに問題を抱えており、十分な収入を得られる職に就くことができていません。シングルマザーの月収以外の収入源として一般的にパートナーからの仕送りや政府からの支援が重要とされますが、アシィエ地区ではパートナーからの支援も少なく、政府からの支援サービスもありません。調査の結果、アシィエ地区の中でシングルマザー自身が収入を増加させる必要があると結論づけました。
一方で、シングルマザーが抱える経済面の問題と精神面の問題が関連していることも分かりました。具体的には、十分な収入を得られる職に就けないシングルマザーは平均で週6日働き、子育てと仕事を両立させる必要があり、子育てに時間をかけられない為、精神的負担を抱えています。また、精神的負担を抱えるシングルマザーの中で、1名を除く全員がカウンセリングを希望しており、シングルマザー同士が相談できる環境を整えることや、臨床心理士など専門家によるカウンセリングが、精神的な問題や子育てや仕事における悩みの解決に繋がると結論づけました。
そこで、国際NGO ViVIDはアシィエのシングルマザーのエンパワーメントを最上位目的として、シングルマザーが抱える精神面の問題と経済面の問題に取り組む「ガーナ共和国アクラ市アシィエ地区シングルマザー支援事業」を実施することにしました。当事業は2021年5月より開始し、これまでPhase I → Phase IIと継続して実施してきました。現在はビジネスを本格的に実施する為の準備期間Pre-Phase IIIという期間で、シングルマザーたちと小規模で事業を実施しています。
Phase I(2021年5月1日〜2022年2月12日):実態調査と精神面の支援
ViVIDガーナ人スタッフのエリケムが各シングルマザーの家庭を訪問し、アンケートやインタビュー調査を実施しました。シングルマザーたちが抱える問題を個別に把握し、それに基づいてシングルマザーに対する精神的・経済的なサポート策を検討しました。 エリケムが運営する学校で実施した定期ミーティング(定期MTG)では、グループワークを通して同じ状況にあるシングルマザー同士のネットワーキングを構築・強化し、必要なシングルマザーに対しては、専門家によるカウンセリングを提供しました。さらに、Phase IIの職業訓練プログラムの実施計画にもシングルマザー達に参加してもらい、シングルマザーたちのニーズに合った事業計画を彼女たちと共に作成しました。
Phase II(2022年4月16日〜2023年3月31日):職業訓練とビジネス講習会の実施
Phase Iで作成した事業計画に基づいて、エリケムの運営する学校で、シングルマザーがパン製造と洋裁の職業訓練を受け、技術を磨きました。同時に、ビジネス講習を通じて、収支表の付け方、接客対応、マーケティング等、ビジネスの知識向上を目指しました。アシィエ地区のパン屋を視察し他社分析し、ViVID Bakeryのブランディングに関して議論しました。
一方で、Phase Iから引き続き精神的なサポートが必要なシングルマザーに関しては、臨床心理士による継続的なカウンセリングを実施しました。また、Phase Iで行った定期MTGも継続し、グループワークを引き続き行いながら、シングルマザー同士の結びつきの更なる強化を図りました。
また、アシィエの近隣住民を招待し、ファッション製品のお披露目会やパンの試食会を実施しました。アシィエの住民たちにも当事業やシングルマザー問題を認知してもらう良い機会になりました。
Pre-Phase III(2023年4月1日〜2024年4月30日<予定>) パン屋とファッションブランドのスモールスタート
アシィエ地区において、パン屋とファッションブランドを立ち上げ、地元のお客様をターゲットにし、スモールスタートでビジネスを開始しました。また、これまで事業責任者のエリケムが運営する学校を間借りして、パン製造と洋裁製品制作を行なってきましたが、新店舗でビジネスを開始しました。
1. パンビジネス関連
1.1. 他社調査・マーケット調査
日本から派遣されたViVIDスタッフや現地のシングルマザーと協力し、近隣のパン屋のメニューや価格を調査しました。これにより、適切な販売場所と販売するパンの種類、それに応じた価格を決定し、ViVIDのパンを手に取りやすく、多くの方に購入してもらえるよう努めます。
1.2. パン製造と販売の開始
1.2.1. レシピの改善
シングルマザーと連絡を取り合い、Phase IIで行った彼らへの職業訓練で得た知識を確認しました。パンの製造手順や原材料、生産過程での課題について彼らの意見を伺い、改善策を提案しました。そして、美味しくて安定した量のパンを製造するためのレシピマニュアルを作成しました。
1.2.2. パン販売
現地のガーナ人スタッフが勤める学校で毎週末パンを製造し、その周辺の道路で販売を行いました。販売は簡易なプラスチックのテーブルを使って行い、余ったパンはシングルマザーに格安で提供することで廃棄を削減しました。
2. ファッションビジネス関連
2.1. 日本人スタッフによる洋裁技術の確認と技術指導
日本より派遣した日本人ViVIDスタッフが、当事業のPhase IIで実施したシングルマザーに対する職業訓練において、どれだけ洋裁技術が向上したか確認し、改善点を洗い出しました。シングルマザーの更なる技術の向上と製品の品質向上の為、毎週職業訓練を繰り返しました。
2.2. 商品開発とビジネスのスモールスタート
2.2.1. ガーナ人顧客向け洋服やビーズアクセサリー制作
シングルマザーたちは、職業訓練の中で、洋服制作に取り組み、ガーナ人顧客向けにズボン、スカート、トップス、ワンピース、ビーズアクセサリーなどを製作しています。シングルマザーによる地元の需要に合わせた商品作りが進められています。実際に商品を現場で販売し、ビジネスをスモールスタートさせました。
2.2.2 日本人顧客向けオンラインサイト販売用試作品と当クラウドファンディング用リターン商品制作
職業訓練の中で、ViVIDの日本人スタッフとシングルマザーが協力して、日本人向けのオンラインサイト販売用の試作品を製作しています。また、クラウドファンディング用のリターン商品制作を行なっています。
2.3. 現場体制の再整備: 地元の布屋・仕立て屋との業務提携
アシィエ地区の布屋・仕立て屋との協働で、新製品開発時や現地ガーナや日本の顧客からオーダーメードを承るサービス展開します。また、シングルマザーの更なる技術力強化の為に、適時、地元仕立て屋に講師をお願いし、職業訓練を実施しています。
3. 新店舗におけるビジネス
3.1. パン屋とファッションブランドの新店舗探し
現在アシィエ地区で実施しているシングルマザーの職業訓練と商品制作は、現地人スタッフエリケムが運営する学校を間借りして実施しています。平日は学生たちの授業が行われているので、当活動は週末に限定されています。平日を含めてシングルマザーが勤務できる店舗を構えることで、当ビジネスをより拡大させることもでき、シングルマザーに対して安定したお給料の支払いを目指します。
3.2. 新店舗運営開始
2023年12月より、新店舗におけるパン屋とファッションビジネス開始月曜日から金曜日の週5日、9時から18時までの営業時間で、新店舗をオープンしました。
パン屋ビジネスでは、新規店舗での安定したパン製造と当ビジネスの黒字化を目指しています。そのためにまず、現地のシングルマザーと連携し、日本人スタッフからのアドバイスを得ながらパンの製造と販売を行います。具体的には、購入した材料の記録や週次の業務報告書を作成し、それに基づいて日本人スタッフが評価を行います。これにより、安定したビジネス成長を促進します。次に、販売場所を拡大します。現在は製造場所周辺や主要な通りでの路上販売を行っていますが、これに加えて市場や学校などでの販売も行います。こうした拡大策により収入源が増加し、パン屋のブランド化と地域社会への貢献を実現します。
ファッションビジネスでは、地元の提携テーラーの指導の元、商品開発と制作・販売を行います。ビジネスを拡大しながら、シングルマザーの更なる洋裁技術の向上と品質の向上でビジネスの安定化と発展を目指します。また、地元の顧客向けにオーダーメイドサービスを開始します。提携テーラーのプロの技術とシングルマザーたちが協働し、お客様にViVIDオリジナルの製品を販売します。さらに、シングルマザーたちが手がけた既成品を、地元やアクラ市中心地の洋服店に卸し、ビジネスの発展を加速化させます。
3.3. 現地仕立屋の外装・内装調査と開発
シングルマザーたちが働きやすく、また魅力的な店舗をつくるためにアシィエ地区の仕立屋とパン屋の外装・内装を調査しました。調査によると仕立屋にはミシン用の机、椅子のほかに裁断・アイロン用の大きな机、材料を収納する収納棚がありました。また、外装に関しては多くの仕立屋がコンテナを店舗としており、コンテナの上に屋根を設けています。パン屋には生地をこねるための机、出来上がったパンを一時的に保存する棚、材料や器具を置くための棚が有りました。外装は仕立屋と同様に多くの場合コンテナで販売されています。
<Phase III(2024年5月1日〜>:パン屋とファッションブランド安定化と拡大化>
ビジネスの安定化と拡大化を図り、支援しているシングルマザーの収入の安定化を行うと共に、支援が必要なアシィエ地区に在住するマイノリティーの精神面の支援と安定的な雇用先の提供による収入増加で、アシィエ地区のマイノリティのエンパワーメントを推進していきます。具体的には以下を計画しています。
1. パン屋とファッションショップのリニューアルオープン
建築家の柴田木綿子さんにご協力いただきながら、新店舗内装のリフォームを行います。リニュアルオープンしたパン屋では、パンをこねたり形成するための大きなテーブル、販売用のショーケース、道具や材料を収納する棚、従業員用のロッカーを設置します。一方で、リニュアルオープンした仕立屋では、裁断・アイロン用の大きなテーブル、道具や材料を収納する棚、フィッティングルーム、従業員用のロッカーを設置します。
2. アシィエ地区の学校への展開
パン屋では、添付近隣の学校で給食を安価に提供し、アシィエ地区の学生の出席率向上を目指します。一方で仕立て屋も、店舗近隣の学校を対象にした安価な価格で制服の受注生産を行います。また、制服を修繕し、再利用可能な状態にして安価な価格で、再販売を行います。
3. 日本人顧客向けECサイト運用とオーダーメイドサービス開始
シングルマザーもしくはアシィエの仕立屋が日本人向けに商品製作したものをECサイトで販売します。
minne: https://minne.com/@vividvillage
creema: https://www.creema.jp/c/vivid
また、日本のお客様向けのオーダーメイドサービスも開始します。ご興味のある方は当団体にメールください。
▷当団体メールアドレス: vividvillagejpn@gmail.com
今回皆様よりお預かりさせて頂く支援金は、パン屋とファッションブランドのビジネス安定と拡大を目的に実施予定のPhase III開始後1ヶ月以内に計上予定の以下項目に使用させていただきます。
A. 2店舗(パン屋と仕立て屋)2年分賃料代金と土地借用代: 220,000円
B. 事業拡大費用: 185,000円
- かまど (2つ分): 60,000円
- 机・棚・ディスプレイ: 100,000円
- 貯水用タンク: 25,000円
C. 事業運営費用: 2,800円
- 水(1か月分): 1,300円
- 電気(1か月分): 1,500円
D. シングルマザー人件費 (1か月分賃金): 60,000円
E. 材料費: 32,200円
- ファッション関連: 布、糸など
- パン製造:小麦、バターなど
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合計 50万円
皆様のご支援金は全額、事業費用に活用されます。
また当クラウドファンディング事業は「All-in方式」で実施されます。
目標金額に満たない場合でも必ず事業を実行し、リターンをお届けいたします。
7.1. 柴田木綿子さん〜現地パン屋・アパレルブランド店の内装を担当下さる建築家〜
今回のクラウドファンディングでは建築家である柴田木綿子さんにご協力いただくことになりました。柴田さんは介護をサポートするデザインなど、社会課題に起因した活動にも取り組まれており、ViVIDの理念や活動に共感いただきました。皆様から頂戴した支援金の一部を元手に、ファッションブランドおよびパン屋の店舗内装を柴田さんにご依頼することになりました。柴田さんのお力を借り、アシィエ地区のシングルマザーが生き生きと活動できるような内装を手がけたいと思います。
<柴田さんから一言>
近年、世界中でさまざまな活動が展開される中、こういった活動も視覚的な魅力がますます重要視されています。地元での交流やフォトジェニックな瞬間が注目を浴び、その美しさが活動の魅力を一層引き立てています。ところが、その中でViVIDの活動はこういった傾向に留まらず、主に遠隔で現地の方々を育成し、迅速かつ合理的に支援を行っているという点に、私は感銘を受けました。
ViVIDの活動方針に触発され、私たちは今回、内装の設計においても現地に足を運ばずに進める新たなプロセスを導入することにしました。このプロセスもショップが完成した際に、皆さんに公開され、デザインの進化や工程を共有することで、より楽しめるインテリアデザインを実現するつもりです。
<柴田さんの活動紹介>
柴田木綿子建設設計事務所: https://yukoshibata.com/
ことととぶき: https://kotototobuki.com/about/
7.2. izumiさん〜ViVIDとアパレル商品を共同開発して下さるiro hilo創設者〜
今回のクラウドファンディングでは一部のリターン品をクリエイターのizumi様とコラボ制作いたします。izumi様は『世界の”かわいい”を届けたい』をコンセプトにアフリカ布中心のアクセサリーブランド「iro hilo」を運営されています。今回、弊組織のアパレルブランド「ViVID」のアフリカ布を購入していただいたことをきっかけにコラボが決定いたしました。
<izumiさんから一言>
私は約1年前アフリカ布に出会い、一歩を踏み出すための力をもらいました。そのご恩をいつかアフリカに関わることでお返ししたいと思っていたところ、今回のコラボのお誘いをいただきました。お話を伺う中でその当時の自分を思い出し、これからブランドを始められるシングルマザーの方々のお力になれるなら、と喜んでお受けいたしました。iro hiloは「毎日に小さなワクワクを」という想いで制作をしています。今回のコラボアイテムが心が弾むきっかけになれるよう、ひとつひとつ心を込めてお届けします。
<izumiさんの活動紹介>
インスタグラム: https://www.instagram.com/iro_hilo_world/
オンラインショップ: https://irohiloworld.base.shop/
note: https://note.com/iro_hilo_world/
minne: https://minne.com/@irohiloiro/profile
creema: https://www.creema.jp/c/irohiloiro
8.1. ガーナ人ViVIDスタッフ
8.1.1. エリケム 〜シングルマザー支援事業責任者〜
エリケムは、学校運営者、社会活動家、天気予報士として幅広い仕事に携わるガーナ人女性です。 彼女は2人の子供を育てながらシングルマザーとして、経済的・社会的な苦労を乗り越えてきた経験を持っています。ViVIDの共同創設者で副代表である方しおんの母親は、エリケムとは大学時代からの知り合いであり、長い付き合いがあります。 ViVIDが団体を創設した直後の2020年3月に第1回現地視察が行われ、その際に方しおんはアシィエ地区にあるエリケムの学校を訪れました。 この視察の結果、エリケムの学校には学費が滞納している児童や文房具を購入できない児童が多くいることを知りました。 さらに、その中には経済的に困難な状況で育つ片親世帯の子供たちが多く含まれていることを知りました。
現地視察後、日本に帰国した2020年6月にエリケムと再び連絡を取り、アシィエ地区の経済的に困難なシングルマザーを支援するための職業訓練事業を実施することを決定しました。 当団体のメンバーは、エリケムが提案した事業案をもとに、協議を重ね、事業計画を具体化させ、2021年5月に事業を開始するまでに至りました。 現在、エリケムは当団体の現地スタッフとして所属し、現地プロジェクトマネージャーとして事業を進めています。
<エリケムからメッセージ>
アシィエ事業の責任者をしているエリケムです。これまでの日本からのご支援にとても感謝しています。皆様からの支援金は、アシィエのシングルマザーの人生を形作り、また彼女たちに笑顔を与えてくれました。これまで実施してきたカウンセリングやグループワークで、隣人との平和な暮らし方や子どもたちの育て方を学びました。また、ビジネス講習会では、商品を効率よく効果的に販売していくためのブランディングの仕方も学びました。さらに、職業訓練を通じて、フィッシュパイやパンの焼き方、スカート、トップス、トートバッグの縫い方も学びました。そのため、子どもたちが学校に行く時のおやつにフィッシュパイを用意できるようになったと話をするシングルマザーも出てきました。私たちは現在新店舗でパン屋とファッションビジネスを小規模で始めました。このビジネスを安定化させ、さらに発展させたいと考えています。具体的には、オーブンの数を増加させ、1日あたり焼けるパンの数を増やしたいです。また、店舗の外装・内装を整備し、より多くの顧客に愛されるショップにしていきたいです。
我々の活動で、仕事の無いシングルマザーが仕事を得ることができます。そうすることで、家庭で子供たちの世話ができる時間でき、学校に送ることもできるようになります。みなさんの支援は、シングルマザーとシングルマザーの子供たちの人生を劇的に変えることにつながります。そして、このような援助が、母親たちが住むアシィエ全体のコミュニティにとって大きな助けになるでしょう。ご支援ありがとうございます。
8.1.2. アコーシア 〜現地ミスコン入賞のファッションデザイナー〜
国際NGO ViVIDのセイチェレチームの一員のアコーシアは、ファッションデザイナーでもあります。シングルマザーと立ち上げたファッションブランドの製品の一部に、アコーシアと共同開発したものが含まれます。そんなアコーシアが、当シングルマザー支援事業に熱心に取り組む背景は、彼女の育ちが大きく関係しています。実は、アコーシア自身も、シングルマザーに育てられた貧困家庭出身者でした。アコーシアのお母さんは、当時幼かったアコーシアとアコーシアの兄弟たちにご飯を食べさせるために、日夜働いていたそうです。アコーシア自身も10歳になると、路上で商品を売りながら家族を支えました。中学になってもそのような生活が続いたことから、家族の生活を変えるために職業訓練校に通い、デザイナーを目指します。デザイナーになった後、当組織の第一支援コミュニティであるセイチェレ村で仕立て屋をオープンします。その後、当団体の代表 蔵田と出会い、国際NGO ViVIDに参画後、シングルマザー支援事業を担当しながら、MISS INTERCONTINENTAL GHANAに出場し、2nd runner upを獲得します。厳しい幼少期を過ごしたアコーシアですが、これを機にスピーキング能力を向上させ、ガーナ共和国のエンターテインメント業界の重要な人物と繋がり自信を持てるようになりました。
<アコーシアからメッセージ>
この支援事業において私が最も幸せを感じる瞬間は、シングルマザーたちが職業訓練を受け、自己肯定感を持ち生活できるようになる姿を見ることです。この事業がシングルマザーたちやその子どもたちの生活にポジティブな変化をもたらし、彼女たちの成功ストーリーを側で見られることはとても嬉しいことですし、その機会を与えてくれる国際NGO ViVIDに感謝しています。
私のファッションデザイナーとしてのミッションは、顧客の美しさを引き立て、ファッショントレンドを先導するようなドレスをデザインすることです。また、将来のビジョンは、ガウンに特化した国際的に認識されるドレスデザイナーになることです。洋服のデザインにおいて最も重要視しているのは、顧客の満足感を与えることです。お客様がファションで自分らしさを表現できるようにすることが私の使命です。
当クラウドファンディングで、当事業の意義を皆様に知っていただければ幸いです。
8.2. 日本人ViVIDスタッフ
国際NGO ViVIDは、これまで世界各国で生活するメンバーが集まり、学生から社会人まで年齢層も幅広いメンバーが所属してきました。多様な専門をバックグラウンドに持つスタッフが、ガーナの地域コミュニティの抱える社会課題に対して多角的に議論し、事業運営を行なっています。弊団体では、各メンバーの個性や経験を最大限に活かすために、主体性を重視した運営方針を採用しています。それぞれの専門性や視点を結集し、協力して持続可能な社会を目指しています。
9.1. 応援コース: Eメールでお届けするリターン
<1,000円>
① シングルマザーからのお礼メール
<3,000円>
① 事業責任者エリケムからのお礼メール
<5,000円>
①シングルマザーと事業責任者エリケムからのお礼メール
<10,000円>
① シングルマザーと事業責任者エリケムと代表からのお礼メール
<30,000円>
① シングルマザーと事業責任者エリケムと日本人スタッフ全員の感謝の寄せ書き
<50,000円>
① シングルマザー感謝動画
9.2. パン関連リターン: ViVID Bakeryの運営に参画いただくリターン
<50,000円>
① オリジナルパン販売権利
9.3. ファッション関連リターン: アフリカ布を使用した製品を自宅にお届けするリターン
<5,000円>
① レジンヘアクリップ2本セット【iro hilo × ViVIDコラボ商品】: アフリカの花咲く髪飾り!
<8,000円>
①ミニ巾着バッグ・四角:ちょっとそこまで、肩掛けできるミニバッグ
②ミニ巾着バッグ・ラウンド:キュートなラウンドデザインで荷物も心も軽やかに!
③ミニ台形バッグ・アシンメトリー:台形バッグを引き立てるアシンメトリーデザイン
<10,000円>
①ネクタイ: アフリカの風を纏う、特別なネクタイが登場!
②巾着バッグ: A4サイズ対応、使い勝手抜群の巾着トートバッグ!
③マルシェバッグ: アフリカの色とりどり、可愛らしいマルシェバッグ!
④台形バッグ:大きなマチで荷物の多い日にもピッタリ!
⑤トートバッグ:デイリーユースにぴったりなシンプルトートバッグ
<15,000円>
①ネクタイピンとカフスボタン2個セット【iro hilo × ViVIDコラボ商品】: さりげなく身に着けられるレジンのネクタイピンセット!
②フリルバッグ:一点投入でコーデの主役、間違いなし!
<20,000円>
①フレアスカート:ふわっと広がる生地たっぷりスカート(フリーサイズ)
<30,000円>
①外でも着れるパジャマ (トップス&ズボン): 夜も心地よく、アフリカンナイトウェア (フリーサイズ)
当団体は、持続可能な開発目標17(SDG17)の「パートナーシップで目標を達成しよう」を目標に掲げ、ガーナ共和国にて地域コミュニティ開発事業を行っています。今回のシングルマザー支援事業では、大竹財団様より当事業のPhase IとIIの支援事業費用を助成いただきました。また、Gon pizzaの小林直樹様より、パン屋の石窯造りのノウハウを教わりました。さらに当ページでも紹介させていただきましたiro hiloのizumi様のご協力により、アフリカ布を使用したより品質の高いリターン商品を皆様にご提供できるようになりました。そして、柴田木綿子建設設計事務所の柴田木綿子様との提携で、パン屋とファッションショップの外装・内装を担当いただけることになりました。
一方で、ガーナ共和国でも、マディナマーケットの布屋やアシィエ地区の仕立て屋と提携を結び、日本人向け洋裁製品のオーダーメイドサービス提供ができるようになりました。このように皆様のお陰で、日本とガーナ共和国の両国で、ViVIDの輪が少しずつですが、着実に広がっています。
当事業では、アシィエ地区のシングルマザーの生活向上や自己実現の機会を創出し、彼女たちのエンパワーメントを目的に活動しています。当クラウドファンディングで、より多くの方々に我々の活動を知っていただければ幸いです。ViVID日本人・ガーナ人スタッフ全員で力を合わせ、事業に取り組みます!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
国際NGO ViVID 一同
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