鳥人間コンテスト棄権のご報告
お世話になっております。Urawa Revolbirdsです。
投稿が遅れてしまい申し訳ありません。この度27日に行われた鳥人間コンテスト人力プロペラ機部門において、機体制作が間に合わず、棄権となったことを報告いたします。
支援してくださった皆様にこのような不甲斐ない結果を報告することになってしまい、大変申し訳ございません。
機体の審査結果
まずは前日の機体審査を踏まえた当日までの機体の制作状況に関してです。
今回、機体審査で主に指摘された点は二点です。
一点目の指摘は主翼部分のかんざしと呼ばれる桁どうしを繋げる部分についてです。
主翼は3~4メートルの桁を何本も繋げ、全長30メートル以上の主翼を作っています。
しかし、桁どうしの接続はかんざし一点のみであり、その桁を繋げるかんざしが緩くなっていました。
それによって、翼が揚力を生み出す際に桁に回転する力が加わり、翼が回転してしまう恐れがあるため、その点を指摘されました。
このかんざしは直前に行ったテストフライトでも課題になっていましたが、時間の関係で補修用テープをかんざしに巻いてかんざしの厚みを出し、桁を繋げた後にテープで桁を固定するという処置を施しました。
二点目の指摘された点は操舵です。操舵に関しては実を言うと完成しませんでした。
これが棄権することになった一番の要因です。操舵の仕事内容はパイロットが座る座面の下に位置する操舵桿の制作、そしてその操舵桿と尾翼をワイヤーで繋げ、尾翼を操作できるようにすることです。
操舵は操舵桿の制作までしていましたが、尾翼に付いているワイヤーの取付マウントの接着とワイヤー張りができていませんでした。そのため当日の朝からマウント付けとワイヤー張りをしましたが、ワイヤーのテンションの調整などに時間がかかり、完成させることができませんでした。
チームの反省
今回、機体審査で引っかかったのは操舵でしたが棄権という結果は組織としての弱さが招いた事態です。
まず、全体的に私達は機体制作が大幅に遅れていました。
それによって各班が自分たちの作業に集中し、お互いの情報共有ができないまま進み、各班で進捗に遅れが出ていてもお互いの班の状況を把握できず、上手く連携しながらの作業ができませんでした。
また、各作業に優先順位をつけず、チームとして計画的に行動することができませんでした。メンバー一人一人が周りの方の助けを得ながら人力飛行機を作っていることの自覚や責任が足りていなかったことが反省点です。
今後について
鳥人間コンテストへの出場はできませんでしたが、機体は形にはなりました。今後この機体をどうするのか、飛ばすとしたらどこでいつ飛ばすのかなどは決まっていませんが、多くの支援を受けてここまで来れたため皆様に少しでも還元できるような活動をしたいと考えております。
後日に今後の詳しい計画は話し合うので、もうしばらくお待ちください。
最後に
私達は今年の鳥人間コンテスト出場を達成することはできませんでしたが、ここまで多くの困難を乗り越えてきました。
一年前はメンバー全員が人力飛行機の知識もなく、鳥人間コンテストに出場するという事の大きさを理解していなかったと思います。
しかし、どんなに小さくても一歩ずつ前に進み、行動する前は考えもしなかった様々な課題に当たっても毎度ギリギリで切り抜けてきました。そして、琵琶湖まで機体を運び出場まであと一歩のところまで来れました。
ここまで来られたのは、ひとえに周りの方の協力のおかげです。私達は高校生の団体ということもあり、どうしても周り方の力が必要になる場面がたくさんありました。
人力飛行機の知識、資金、作業場所、機体の運搬、様々な課題があり、私達がここまで来るのに必要な段階の全てでたくさんの方の協力がありました。
他団体の作業場見学、クラウドファンディングでの皆様から支援、貸していただいた作業場、機体の運搬時のトラックの運転…
一つ一つ書いていけばきりがないほどです。この一年を振り返って感じることは、もしあの時にあの人の協力がなければここまで来れていないという場面が多いということです。
振り返れば振り返るほど、如何に私達が周りの方の寛容さに助けられてきたか実感します。
私達は鳥人間コンテストに出場できなかったとはいえ、一生に一度にできるかできないかの体験をできました。私達にこのような機会を与えてくださった皆様に改めて感謝申し上げます。
そして、助けてくださった皆様への恩返しはこれからです。今まで以上に気を引き締め、活動していきます。
今後ともよろしくお願いいたします。
Urawa Revolbirds 一同