朝鮮半島に「春」が訪れました。
南北首脳会談を機に、平和への道が着実に切り開かれていくことを世界が願っています。
会談に先立つ4月21日、私たちはアースデイ東京2018で、平和を表現するSDGs パッヒーアースパレードを、韓国からやってきた統一旗も交えて実施しました。短い準備期間にもかかわらず、多様なグループが参加して、素晴らしいパレードになりました。2分ほどの動画をまずご覧ください。
私たちは、このパレードを恒例行事に育てていこうと考え始めています。
ここからは、パレードの前に書いた趣旨です。
この方向性は間違っていなかったと、今年のパレードを終えて感じています。
ご覧のうえ、次回以降もパレードができるよう、ぜひ応援をお願いします。
すべての違いを越えて、楽しく華やかに
人種、民族、国籍、宗教をはじめとする様々な違いを越えて、持続可能で平和な社会を願う多様な人たちが一緒に、楽しく華やかに渋谷の街を歩く「SDGs ハッピーアースパレード」を、日本最大級の市民によるエコイベント、アースデイ東京2018で、今年、初めて実施します。
パレードの名前の先頭に掲げているSDGs(持続可能な開発目標)というのは、2015年に国連で採択された世界共通の目標です。とても重要な目標で、世界中で様々な取り組みがされていますが、残念ながら日本での知名度はとても低いままです。そこで、私たちは、SDGsをテーマにした日本で初めての本格的なパレードを実施して、ぜひ多くの方々にSDGsを知ってもらおうと思いました。
SDGsの17番目の目標は『パートナーシップで目標を達成しよう』です。
沖縄には『いちゃりばちょ~で~』という言葉があります。「一度出逢ったら皆兄弟」という意味です。私たちは、思いっきり楽しいパレードを共に体験し、交流を深めることによって、地球の仲間として、様々な壁を越えて、持続可能な平和な社会を目指す仲間の、より幅広い横のつながり、パートナーシップを生み出し、すべてのいのちが大切にされる平和で安心・安全な社会を生み出すムーブメントを起こしていきます。
このパレードのヒントは、2012年にブラジルのリオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(リオ+20)の際に行われた、世界中から集まった市民による大行進にあります。サンバなどにぎやかな音楽に乗って踊ったり、歌ったりしながら、道路を埋めて進む人たちは迫力満点でした。
工夫がいっぱいのこんなパレードを日本でもできたらいいな、というのが、今回のパレードの原点です。
「こんな世界がいい感じ」と思えるメッセージを掲げて
4月21日(土)の本番に向けて、多様なグループや、被爆者、障がい者、LGBT(セクシャル・マイノリティー)をはじめとする様々な人たちが結集しつつあり、日本でも、これまでにないユニークなパレードが実現できそうです。
歌いながら、踊りながら、民族衣装で、仮装で、車イスで、などパレードのスタイルは自由です。そして、SDGsに関連する様々なテーマについて、「こうなったらいいな」「こんなことをしたい」という、みんながハッピーになれる平和な社会のイメージを、思い思いの方法で表現してもらいます。アースデイ東京2018のコピー「今日もいい感じ?」にちなんだ「こんな世界がいい感じ」と思える、どんなメッセージが掲げられるか、注目です。
パレードは、現在も参加登録を受付中です。地球環境問題などに取り組むグループや環境問題を学ぶ学生たち、世界中の国の旗を掲げて歩くグループ、絆を象徴する綱引きを東北などで行ってきたグループ、マイケル・ジャクソンの歌を歌い踊るグループ、チャイナドレスで日中の旗を掲げて歩くグループ、平昌パラリンピックのメダリストと歩く障がい者のグループなど、ユニークな取り組みを展開する様々なグループが参加します。
主な参加グループは以下の通りです。
被爆者の皆さん
アースフォーラム
アースキャラバン
あーすじぷしー
AYNU RUTOMTE(アイヌ ルトゥムテ)
あしびなーず
一期JAM
インターナショナル世界平和の響き
FoE Japan
O!MORO
ガイドヘルパーから始めようキャンペーン
ジャパンダック
大正大学人間環境学科岡山ゼミ
地球環境蘇生化実践協会
中国旗袍会 チャイナドレス日本協会
誕古団(てごだん)&ファンスウォン
BE-IN
ピースボート
ヒバクシャ国際署名
マイケルJAMグループ
みらい東北「天岩戸」プロジェクト
ラフターヨガ
参加団体については、SDGs パッヒーアースパレードのフェイスブックページでどんどん紹介していきます。ぜひご覧ください。
水陸両用車の「走るステージ」から被爆者らがメッセージ
これらのグループや個人が「世界の平和」「SDGs」「垣根を越える」の3つのテーマに別れて、代々木公園から、公園通り、渋谷駅前のスクランブル交差点とパレードし、明治通り、表参道と週末で賑わう通りを通って代々木公園に帰ってきます。
水陸両用車
お台場で運行中の水陸両用車を、パレードの先導車として無償で提供してもらうことも決まりました。高い客席、窓がなく街と一体となる構造、ステージにちょうどいい客席中央のイスのないスペース、そして、外でも十分聞こえる天井の4つのスピーカー。とても素晴らしい、走るステージです。ここから、2015年のアースデイ東京にもご出演いただいた服部道子さんをはじめとする被爆者のメッセージなどを発信していきます。
服部道子さん
また、パレードには、韓国の平昌(ピョンチャン)オリンピック応援に駆けつけた在日の方たちに、地元の統一運動団体が贈った統一旗も登場します。
平昌オリンピックを機に生まれた南北朝鮮の融和は、4月27日の南北首脳会談開催、5月中の米朝首脳階段の開催につながりました。朝鮮半島分断の原因を作ってしまった日本の歴史を振り返れば、今こそ、朝鮮半島に真の平和が実現するよう、日本の市民からもエールを送る時だと思います。
そこで、各国の旗を掲げてパレードするグループの中に、平和を象徴する統一旗も交じえてパレードし、平昌オリンピック・パラリンピックで生まれた「平和」を東京にリレーし、パレードの6日後に行われる南北首脳会談の成功を世界の市民が願っていることを表現します。
初めての挑戦で、どんなグループが集まってくれるのか、当初は期待と不安が入り交じっていましたが、パレードのシンボルである、若手アーティスト・河野夢以さんのイラストが象徴する、多様であることの喜びを表現するパレードの姿が見えてきました。
イラスト入りオリジナルTシャツをつくります
このパレードを実施するために、参加募集のフライヤー、横断幕、誘導スタッフ用&ギフト用のオリジナルTシャツなどを制作する費用をはじめとする諸費用がかかります。この費用をぜひ、皆さんにご支援いただき、パレードを大成功させたいと思います。
皆さんへのお礼としては、以下のようなものを用意させていただきます。
HAPPY EARTHステッカー(縦7㎝×横8㎝程度)
YES PEACE!の歌CD(しらいみちよさん作詞、作曲 3曲入り)
地球ビーチボール
HAPPY EARTHTシャツ
【3000円のご支援】 YES PEACE!の歌CD、HAPPY EARTHステッカー5枚
お礼のメッセージ
【4000円のご支援】 地球ビーチボール、 YES PEACE!の歌CD
HAPPY EARTHステッカー5枚、お礼のメッセージ
【5000円のご支援】 HAPPY EARTHTシャツ、 YES PEACE!の歌CD
HAPPY EARTHステッカー5枚、お礼のメッセージ
【8000円のご支援】 HAPPY EARTH Tシャツ、地球ビーチボール、 YES PEACE!の歌CD
HAPPY EARTHステッカー5枚とお礼のメッセージ
YES PEACE!の歌は、今回のパレードに合わせてしらいみちよさんがつくってくださったオリジナルソングです。パレードでもYES PEACE!をデコレーションした車からしらいさんの歌をお届けします。
Yes Peace! キャンペーンの一環として
この企画は、NPO法人世界ヒバクシャ展がアースデイ東京2018実行委員会に提案し、実行委員会全体で取り組む企画として採用され、有志によるチームが運営を担っています。
NPO法人世界ヒバクシャ展は、世界中のヒバクシャの写真による写真展を国内外で開催してきており、戦後・被爆70周年の2015年から、平和を愛する心を育て、武力ではなく愛で世界に平和を広げるYES PEACE!のキャンペーンを始め、平和を愛する世界中の人たちとともに広げていこうとしています。今回のパレードは、そのキャンペーンの一環です。
※YES PEACE!キャンペーンの詳細は世界ヒバクシャ展WEBをご覧ください。
パレードは今年が始まりです
このパレードは、クラウドファンディングの成否にかかわらず、実施することが決まっています。今年限りでなく、2020年に向けて、毎年実施していく予定です。アースデイ東京が立ち上がったころからの仲間に新しい仲間が続々と加わり、かなりエキサイティングな状況が生まれつつあります。
今年のパレード終了後には、参加グループや来年の参加に関心を持つグループ・個人による交流会を開催し、「市民社会の横のつながりづくり」に努めます。
皆さんのご支援で、ぜひこのうねりを大きく育ててください。
よろしくお願いします。
最新の活動報告
もっと見るSDGs パッヒーアースパレード 大好評でした!
2018/04/28 07:57アースデイ東京2018のSDGs パッヒーアースパレードは4月21日(土)、被爆者や原爆の火とともに多彩なグループが参加して行われました。 パレードの出発前には、代々木公園メインステージで、マイケル・ジャクソンのスリラーとTHIS IS ME、そして民衆の歌に合わせてパフォーマンス。参加予定の車両が急に一台参加できなくなって、あわてて編成を変えるなど、ハプニングもあり、慌ただしいスタートになりました。 先頭は、「YES PEACE!」カー。この日に合わせて作ってもらった歌「YES PEACE!」を、しらいみちよさんが歌いながら走り、パレードを盛り上げてくれました。 第二グループの先頭は、水陸両用車。服部道子さんら被爆者と仲間の人たちが乗車し、沿道の人たちに、核のない世界をアピールしました。車体には「HELLO A NUCLEAR-FREE WORLD」「YES PEACE!」のバナーとともに、服部さんたち手づくりのバナーも掲げました。また、朝鮮の統一旗も掲げ、後に続く各国の国旗とともに、朝鮮半島の平和を世界が願っていることを表現しました。 若い人たちや外国人など沿道の方々は、手を振ったり、写真を撮ったりして、熱いエールをたくさん送ってくれました。参加者からは「うれしくて涙が出そうになった」という声もいただきました。 また、曹洞宗の僧侶たちは、福岡県の星野村に灯し続けられている原爆の残り火の分灯を持って祈りながら参加しました。 「ちがいをちからに変える街」渋谷を、みんなで歩き、愛と平和を表現しよう!という狙い通りに、障がい者をはじめとする多様な人たちと一緒に歩いたこのパレード。おかげさまで大好評でした。参加者からは、また参加したいという声を多くいただきました。 参加されたグループや沿道から声援を送ってくださった方々、応援してくれたアースデイ東京の仲間たちに、感謝したいと思います。皆さん、ありがとうございました。 参加された様々なグループの紹介や、アースデイ東京のレポートなどは、いろんな写真とともに、ハッピーアースパレードのフェイスブックページに載っています。ぜひご覧ください。 もっと見る
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