中須俊治です。
昨日、無事に生きて関西国際空港に帰ってくることができました。事故当時の記憶をなくしていますが、15日間くらい意識不明、足の靭帯は切れて、手の骨は折れ、激しい床ずれで身体はぐちゃぐちゃのボロボロ、頭を強く打って脳にダメージも受けましたが、なんとかギリギリ生きて帰ってこれました!(当時の状況を聞くと、よく生きてたなと思いました。)
意識を失くしているあいだにモロッコに搬送されて、意識を取り戻したときに、なぜモロッコにいるのか、なぜ目の前に父親がいるのかわからず、状況を理解するのに時間がかかりました。また、記憶をなくしていると気づいたとき、人生の喜びである最愛の妻や子どもの記憶までなくしてしまうのではないかという恐怖で、恥ずかしながら涙が止まらなくなりました。
毎日、妻に電話をして、子どもに幼稚園での様子を聞いたりして、なんとか記憶を留めようと必死でした。おかげさまで、今のところ目立った記憶障害はない(と思っていますが、もともと頭はちょっとヤバいです)ので、ちゃんと療養して家族との時間を長くとろうと思います。
また、皆さまにおかれましては、アツい応援をいただきまして、改めて誠にありがとうございました。一人一人のサポートがなければ、帰国することはもちろん、今後のことを考えることもできませんでした。本当に感謝しています。 しばらくは京都市内の病院に入院します。(家族が近くにいたほうが治りも早いだろうとモロッコの先生も配慮してくださいました。)何ヶ月か療養して、来年には本格稼働できるように準備したいと思っています。コロナのこともあって、家族ですら面会の制限があり、なかなかお会いすることは難しいですが、ちゃんと療養して退院できたら、会っていただけると嬉しいです。(かなり日本食に飢えていますので、一緒にご飯とか行ってもらえると興奮します。)
運命とは皮肉なもので、今回こういうことになって、もちろん痛くてツラかったのですが、一方でモロッコに行けたことと、いろんな方々と連絡を取れたことはよかったなと思いました。 モロッコの人たちの優しさ、愛にどれだけ救われたことか。医療関係の方々はもちろん、通訳の方や大使館関係者、本当にモロッコで出会った人たちが最高すぎて、元気になったら、改めて行けたらいいなとすら思っています。また、たまたま大学の先輩がモロッコで働かれていたということもあり、日本食を携えてお見舞いに来てくださったり、仕事のヒントをいただくなど、たいへんお世話になりました。最後にはお手紙をいただき、不覚にも帰りの飛行機で涙してしまいました。本当にぼくは人に恵まれているなと思います。 さらに、10年以上ぶりに連絡をとった友人や先生方も多く、とても励まされました。日頃からちゃんと連絡をとっていればよかったのに、こういうことになって、その有り難みを感じたりして、これまでの生き方を見つめ直すきっかけにもなりました。
まずは日本から駆けつけてくれて、めちゃくちゃ看病してくれた父親に最大限の感謝を。そしてクラファンサイトの立ち上げに携わってくださった方々、「中須俊治を救う会」の呼びかけ人となってくださった方々、クラファンでご支援いただいた方々、海外送金など無理を聞いてくださった京都信金の皆さま、モロッコの病院で対応くださった医療関係の皆さま、通訳や大使館関係の皆さま、友だちや先生の応援メッセージを集めてくれた幼馴染や高校時代の友人..感謝しないといけない人たちが多すぎて挙げきれません。
これからの人生は恩返しに時間を使いたいと思っています。 一般的には悲劇に思えることでも、捉え方次第で、かけがえのない、大切な経験とすることもできそうです。さすがに今回はヤバかったですが、人生がたいへんいい感じになってます。 生きてることの喜びを噛み締めて、毎日を謳歌したいと思います。こんなぼくですが、今後ともよろしくお願いします!生きてるだけで丸儲けとはこのことか!!!!!