2024/04/10 16:59

皆様いつも温かい応援を賜りまして誠にありがとうございます。


雄花の開花より遅れまして、4/9から雌花がいくつか咲き始めました(TOP画像)。以前より課題でした人工授粉成功率の向上ですが、今回は授粉後24時間の間25℃をキープして確実に受粉が完了するよう調整を行いたいと考えております。

エネルギーロスを減らすため、暖かい日の午前中に複数同時授粉を行う予定です。明日4/11が1回目の受粉予定となり、順調にいきましたら48〜50日目(五月末)が収穫日となります。


■現在の状況

クラリスにつきましては後半の勢いが強いと言われておりますが、当設備におきましても同様のようです。以下、先週金曜日と本日(4/10)午前中の様子になります。既に半分以上の子つるは摘心しており、茎・葉が急成長しております。

葉の成長により、下部の日当たりに影響が出て参りました。誘引に関しましてはV字から√型に致しましたが、明日以降さらに日当たりを考慮した誘引方法に変更致したいと考えております。

↓4/5の様子

↓4/10の様子


湿度に関しましては加湿器なしでも十分高い状態となりましたので、葉の成長により蒸散量が上昇しているようです。葉の成長自体も、CO2濃度を保ちながら気温を上げました為、酵素活性が向上し十分光合成が行われていると考えられます。

(現在は除湿機にて80%以下[70~75%目標]としてございます]


■養液の改善

毎日葉の健康チェックを行なっておりますが、色合いから栄養不足が懸念されました。成長が後半に差し掛かり、より多くの養分が必要となっているようです。

まずは4/6より各支柱上部のバルブを開き、養液の供給量を大幅に増やしました。養液の流れ自体は植物のストレスにもつながりますが、根の密度から流速の減衰が期待できますため、影響は軽微であると考えております。

また、4/7より養液の濃度も150%に引き上げております。3日経過致しましたが、葉の色から改善が見られました。

ただし、養液の濃度変更等に加えまして、雄花の開花の影響から養液のphダウン幅が大きくなっております。現在使用しております安定度の高い8号液肥でも12時間程度でph1以上のダウンとなります。


そのため、4/8の午前より高いph安定度と養分バランスを向上させました9号液肥の試験に入っております。まだ試作ではございますが、ダウン幅は12時間で0.5まで抑えることができました。

phアップ剤として水酸化カリウムではなくKH剤(ph/炭酸塩硬度アップ)などを用いますと安定化が図れるかと考えておりますが、なるべくph調整剤を使わないような比率を目指しまして、今週いっぱいをかけ9号液肥を完成させたいと存じます。

↓9号液肥の試作3号


皆様にはメロンのお届けが遅れましてご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません。ようやく授粉が始まりまして、6月頭のお届けが予定日となります。

美味しいメロンをお届けできるよう誠意杯努力して参りたいと存じます。恐縮ではございますが、今しばらくお時間を頂けましたら幸いです。