2024/09/06 14:29
北海道新聞に私が取り組んでいる空き家改修プロジェクトについて記事が掲載されました。
私は2021年に札幌から夕張市へ移住し、夕張の空き家問題に取り組みながら地域再生に力を入れています。
夕張市はかつて炭鉱で栄えた町ですが、1990年代の炭鉱閉山を契機に急速な過疎化が進み、2017年には財政破綻に至りました。
その結果、多くの空き家が市内に残り続け、人口減少に伴う問題が山積しています。
しかし、私はこの状況を逆にチャンスと捉え、夕張市の空き家を観光資源に転換することで、新しいビジネスと地域再生を実現できるのではないかと考えました。
私たちが進めているプロジェクトは、使われていない空き家を改修し、民泊施設として活用することです。
現在、夕張市内で4軒の空き家の改修を進めています。
うち一件を既に民泊施設を運営しており、半数以上が外国人観光客に利用されています。特に近年ではアジア圏からの観光客が増加しています。
こうした取り組みを通じて、夕張の魅力を国内外に発信し、多くの方々に知っていただける機会を増やしていきたいと考えています。
また、私たちの活動は観光業にとどまらず、地域の方々との協力も大切にしています。
今後は、民泊施設の運営だけでなく、便利屋的なサービスも提供し、地元の生活を支える役割も持ちたいと考えています。
水回りの修理や庭の手入れ、その他の生活支援に至るまで、地域の人々が日常生活で困っていることをサポートする事を計画しています。
このような取り組みを通じて、地域社会との信頼関係を築きながら、地域の活性化に寄与していきたいと考えています。
さらに、今後は民泊施設を追加で2軒増やす計画も進行中です。これにより、より多くの観光客を受け入れることができる体制を整え、地域経済の発展にも寄与したいと考えています。
夕張はJRの路線が廃止されたこともあり、アクセス面での課題はあるものの、静かで自然豊かな環境は、特に海外からの観光客にとって非常に魅力的です。
交通の不便さが逆に「特別な場所」としての価値を高めている面もあります。
私が夕張市に移住してから3年が経ちましたが、この町にはまだまだ多くの可能性が眠っていると感じています。
夕張は人口減少や財政難に苦しんできましたが、こうした厳しい状況の中でも、新しいアイデアや挑戦が生まれる余地があるのです。
地方の課題に取り組む中で、地域の方々との交流や信頼関係が深まり、私たち自身も多くの学びを得ています。
これからも地域の皆さんと共に、夕張の未来を切り開くための取り組みを続けていきます。
また、夕張での活動を通じて学んだことは、他の地域にも応用できるのではないかとも考えています。
日本各地において、地方都市は同じような課題に直面しています。
夕張で培ったノウハウや成功体験を活かし、他の地方でも空き家を活用した地域再生モデルを展開していくことも視野に入れています。
これにより、全国規模での地方創生に貢献できるよう、さらなる挑戦を続けていく所存です。
私たちのプロジェクトは、まだまだ発展途上ですが、皆さまのご支援とご協力が大きな力となります。
今回の記事を機に、私たちの活動に興味を持っていただければ幸いです。
今後とも、夕張市をはじめ、地域の再生と発展に向けた取り組みを応援いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします!