「限界集落の知恵に、新しい未来を感じることができる」
石川県に来て、能登半島の最先端の珠洲にうかがうたびに、心が洗われるという気持ちになります。人口1万2000人という本州で一番小さい市だそうです。海外に行くと、日本について説明する機会が多いですが、そこで問われるのは、大都会東京についてではない、「日本らしさ」です。珠洲市をはじめとする能登地域には、日本をはぐくんできた人々の暮らしが今も残っています。豊かな里山里海、特に、ここ真浦地域は、珠洲の中でも外浦と呼ばれる風光明媚な景色に恵まれたところです。同時に、厳しい自然と闘いながら、人々が暮らしてきた場所であり、先人たちの知恵が詰め込まれた生活が残されている場所です。今の自分たちの暮らしとは違うのに、なぜか懐かしいと思わせるのは、「日本らしさ」というものを感じさせる人々の息吹が感じられるからだと思います。日本の自然、伝統、文化といったものを、肌で感じられる。。。これが珠洲だと思います。
さて、限界集落を未来志向の集落へとを切り拓く、この壮大なプロジェクトは、真浦地区という素晴らしい景観に恵まれた地域を前提に進められています。懐かしさと未来の双方をあわせもつことができる真浦地区で、皆さんも、一緒に、未来志向のまちづくりに参加しませんか? お待ちしています。
西垣淳子 石川県副知事