2023/12/08 21:00

 人吉球磨地方にはどこか懐かしさを感じる原風景のような場所がたくさんあります。


更けゆく秋の夜 旅の空の 侘しき思いに ひとり悩む、、

 

「旅愁」の歌詞は人吉出身の犬童球渓によって綴られました。人吉からは遠くはなれた新潟高等女学校に赴任していた頃、晩秋ともなれば灰色の空から雪もちらつく寒さだったことでしょう。


恋しやふるさと 懐かし父母 夢路にたどるは 故郷の家路


眠りにつくまだ冷たい布団の中で、球磨川にかかる月を思い出していたことでしょう。


取材に行く度に球磨川の橋を渡り温泉に行きます。部活に急ぐ中高生が「おはようございます!」と挨拶してくれる、人吉はそんな優しさが身に沁みる街です。球磨川から「旅愁」の歌が聞こえてくるような気がします。

https://youtu.be/nIb1x1B0VFo?si=OC6VKPUbaDWtPWgF

 

山本潤子