2016/07/06 22:32

「かいちん」は私が制作した4作目のゲームです。

「陰陽賽」では「運の要素が低いサイコロゲーム」というコンセプトで作りましたが、やはりサイコロを使う以上、運の要素は残ります。
ルールはシンプルながら、運の要素のもっと低い、それでいて読み合いの激しいゲームを突き詰めてできたのが、この作品です。

かいちん とは?

「かいちん」は石川の方言で「おはじき」を表すそうですが、このゲームの名前は同名の和菓子から頂いています。


金沢の和菓子店「石川屋本舗」様が美しい和菓子「かいちん」を製造・販売されていらっしゃいます。

石川屋本舗

本ゲームは石川屋本舗様に許諾を頂き、ゲームタイトルと駒のデザインを使用させて頂いています。

内容物一覧

和菓子「かいちん」は寒天を使った、半透明の美しいデザインの砂糖菓子です。
デザインは季節に応じて変えておられるそうで、時期に応じた限定品も色々と出されています。
今回のゲームは12種類・6色の駒を使用するため、カラフルで美しいデザインを探していました。
「かいちん」はまさにそのデザインに合致した上、その箱が六角形でゲームのデザインとも合致した事から、石川屋本舗様に頼み込み、今回のコラボレーションが実現しました。

ゲームの概要

ゲームは盆の周りに配置された12個の「かいちん」チップを使って行います。
チップを動かして、対面のゴールまで行けば勝利です。
チップは移動する度に足跡のようにタイルを敷き、誰もクリアしないまま全てのマスがタイルで埋まると、その時点でも終了です。

実際のプレイ風景

この場合は、「もっともたくさん配置された色」が勝利します。

つまりゴールを目指す「旗取り」と、面積を稼ぐ「陣取り」を同時に行う訳です。

このゲームが他と違うのは、「誰がどのチップを動かしても構わない」という点です。
各プレイヤーはスタート時に「かいちん」カード2枚、「色」カード1枚を配られています。

・「かいちん」カードに描かれたチップをクリアさせる
・「色」カードのに描かれた色のタイルが多い状態で全てのマスを埋める
いずれかの条件で勝利する事を目指します。

もちろん他のプレイヤーに目的のタイルや色がばれると妨害されるので、他のプレイヤーにばれないよう、「しれっと」クリアを目指すのが重要になるわけです。
(妨害のために「攻撃」というアクションもあります)

ゲームを進めても手がかりは無いように見えて、徐々に各プレイヤーの意図が分かってきます。チップを動かすだけですが、その中にある心理戦を楽しむ、そんなゲームです。

もう少し詳細なルール説明を、写真付きでまとめていますので、ご興味をお持ち頂いた方はぜひこちらをご覧下さい。

ゲーム「かいちん」ルール概要説明

特典について

プロジェクト特典には、ゲームの由来でもある和菓子「かいちん」を付けさせて頂きます。
消費期限が2週間となっておりますので、お早めにご賞味ください。

ゲームでしっかり頭を使ったあとに、甘い物で糖分補給して頂ければ幸いです。
(実際にゲーム会では糖分補給が重要なので、甘い飲み物やチョコレートを大量に用意します)

謝辞

最後になりますが、改めて石川屋本舗様に謝辞を申し上げます。

(金沢駅構内の店舗)

金沢では8月20日に「金沢ボードゲームマーケット」が開催されます。

金沢ボードゲームマーケット

「かいちん」を通じて金沢と縁が出来た事もあり、このイベントに参加させて頂くよう、現在調整しております。
近隣の方はぜひお立ち寄り頂けましたら幸いです。