まず何かの縁だとかで仏心を持ってはならないなと思いました。
起きた問題の最大の原因は、製造を2カ国に分けたことです。
1カ国・1箇所で製造しておけば、輸送の問題でこじれたり、スケジュールも崩れたりはしなかったかなと。
理由不明で部品が税関で止まったりはしましたが、スケジュールに余裕があれば全然リカバリーが出来る内容だったと思っています。
製造場所を分けたことで輸送コストもかなり掛かりましたし、フレームをベトナムで作ったため、カバンに入れるという最終工程を自分で行わなければならないのも手間だなと。
次回製造する際は中国一択です。
また、カシメ工場を中国で見つけることが出来たことは収穫で、意外と探せばなんとかなる、というのは教訓になりました。
更に商社を通すよりコストは削減できました。
ただ、今回カシメ加工を依頼した工場と機械商社が知り合いだったことが後でわかったのですが、中国でカシメ加工工場を探してほしいと問い合わせた際に、何故「無い」と言われたのか、未だに腑に落ちません。
そして、やらないに越したことはないのですが、優先する数を決めることも教訓になりました。
通常であれば、500個を一気に作るため、何もしなければ年明けに500個届き、今年の冬コミには間に合わなかったでしょう。
そこをキャンプファイア分合わせて126個を優先してもらうことで、なんとか発送され、問題なければコミケに間に合う見込みとなりました。
アニメ業界で、最終工程の重いカットの動画を、分割して上がった分だけ先にやってもらうという手法があるのですが、その知見がまさかカバン製作で役に立つとは思いませんでした。
最後にコンテナ輸送が少し詳しくなりました。
製造のスケジュールがとてもシビアであることに加え、日本に無事発送できるのかが最後の関門でした。
そこで最終的にたどり着いたのが下のサイトです。
https://www.ocean-commerce.co.jp/tpt/import.html
東京港に入稿するコンテナ船の運航スケジュールで、最初はコンテナだと2週間ほどかかるという認識だったのですが、調べてみると例えば下のように5日間で深圳の蛇口(Shekou)から東京港まで行くコンテナ船があることを知りました。
EVER CONNECT 1614-030N Evergreen Shekou 12/17(Sun) 12/21(Thu)
理想的なコンテナ船だったものの、船会社に問い合わせたら荷物の締切が14日18時とギリギリ間に合わないことが判明したため諦めましたが、運送会社からの返答を待つよりも早く輸送手段を切り替える判断を下すことが出来ました。
また、思っていたよりも早く着くコンテナ船があることも知れたので、この知見も次に活かしたいと思います。
クラファン分の製造が終了し日本に向けて発送されたとはいえ、まだ皆様のお手元に届いていないため気を抜くことは出来ませんが、今しばらくお付き合い頂けたら幸いです。
よろしくお願いいたします。