20年以上前、先代社長がこの地でキャンプ場を開くこと決めました。
土地を借り、草を刈り、道を作り、地下水を引き上げ、現在のボイボイ先駆けであるモーモーランド久住を開業し 、カフェを開業し、ボイボイキャンプ場と名前を改め、歴史を刻んで現在に至ります。
20年以上前、場内真ん中に植樹された腰高の幼木。欅の木は10mを超える立派な大木へと成長しました。
設営の目印になり、木陰でゆっくり、写真の構図に使ったり、いつしかシンボルツリーとも呼ばれる愛される存在となった欅の木。
今年は葉をつけることなく、限界だと判断し、10月19日に伐採となりました。
そこに在るべきものがない。何かが足りない。そんな気分です。
数年前から様子がおかしいとスタッフ間で話はしていたんです。根を車で踏んじゃったりするからかも?と、念のため根本の養生を始めました。
2021年、夏の長雨と台風により、木のふもとから5mほどのところに穴が開き水が溢れました。実に、1カ月以上にわたって湧き続け、木から場内端までの水の流れを安全のため閉鎖しました。
2022年、木の近くで設営していたお客様から、「シンボルツリーにかみきり虫がついてるみたい」とお知らせいただきすぐに駆除しましたが、枝が1本簡単に折れました。
2023年今年、梅雨の大雨で木のふもとから5mくらいの別の場所に、草刈りトラクターがはまって抜け出せない深い穴が空きました。2週間ほど水が湧き続け同じく水の流れに沿って閉鎖しました。湧水が止まって穴を埋めるため、30個以上のブロックを埋没し芝を張り替えました。
木の根元を中心に大きな水源ができているのは明らかでした。
地球温暖化による気候変更で、予測できない大雨が毎年降り続くようになりました。
自然の流れに身を任せると、毎年場内一部通行止めで、オートフリーサイト存続の危機。自然と人との共存なんぞ、夢のまた夢。人が自然現象に負けて事故が起こるか、自然が車で踏み荒らされるか。
20年の歩みで、今年は貯水タンクと地下水くみ上げポンプが限界にきて新品に取り替えました。
浄化槽3機のうち1機もそろそろ容量を大きくして取り替えなければいけないでしょう。
凍結を起こさない快適な炊事場トイレにも整備したい。
自然に囲まれたこの特別な場所で、風を感じ、大パノラマの星空で非日常の特別な時間を快適に過ごしていただきたい。
自然維持を重視し過ぎると、人には不便だったり窮屈に感じたり、快適にしすぎると自然には大ダメージだったり。
自然との調和を保ちながら、快適な環境を提供し続けるために、日々を歩みたいと思っています。
いつか、シンボルツリーを復活させるのも夢です。
どうかお力添えをよろしくお願いします。
管理人 渡邉