こんばんは。
和紙ラボTOKYOです。
なぜ、トロロアオイが和紙作りにとても大事なのかをご説明します。
当ショップでは、楮という桑の仲間の木の皮で和紙を作っています。
舟という大きなバケツに水と原料を入れて専用の道具で漉(す)くのですが、
これだけでは、薄い和紙やきれいな和紙を作ることができないのです。
水のスピードが速すぎて原料の繊維が均一に流し込めないからです。
そこで、スピードを遅くするにはとろみがある状態にしなければなりません。
そうすれば、まだ水と原料が混合している状態で道具を揺することで繊維が分散されて均一になります。
とろみがあるものならなんでもよいというわけではありません。
いつまでもとろみがあると乾燥した後に書いたり折ったりするのはむずかしくなります。
トロロアオイは熱には弱いです。
よって、当ショップでは冷凍庫で保存していつでも粘度が抽出できるようにしています。
頂いたトロロアオイを叩いて水につけてまずは冷蔵庫で冷やしたらこんなにもプルンプルンに粘りが抽出できました。
乾燥したときにはとろみは消えているので、ちょうどよい素材になります。
地域によってはノリウツギという植物を使用している和紙屋さんもいらっしゃいます。
リターン商品にもある手すき和紙オンラインワークショップでは、このトロロアオイはなかなかセットにすることは難しいので、同じ科のオクラを使用します。
トロロアオイよりは持続性は少ないですが、少量の和紙を作るには粘りを保つことができます。
是非、これを機会にトロロアオイ(別名花オクラ)を知って頂けると嬉しいです。
残りあと30%となりました。
熱いご支援を心よりお待ちしております。
追伸:本日看板猫かみちゃんがプチ脱走しました…。
慌てて探したら、ショップ隣に駐輪している自転車のガバーのひらひらが気になったらしく遊んでました…。
今後気を付けます…。