こんばんは。和紙ラボTOKYOです。残り5日まで迫ってまいりました。徐々にリターン商品作成の準備にもとりかかっております。まずは、ベースとなる和紙を作る必要があるので、原料作りからとりかかっております。前に、原料を煮たところまでご紹介したと思います。そして、次の工程に進む前に何度も何度も原料を洗浄します。手すき和紙は植物から作られているため、作業を進めると灰汁がでてきます。同時に外皮や傷などが目立ってくるので、ここで取り除いていきます。この工程を「ちり取り」と言います。小学校などの掃除の時間にちりとりを使っていたと思いますが、意味は同じで、ちり(塵)つまりゴミを取り除くことが必要になります。そして、白い和紙を作るには原料も白くする必要があるので、水の力を使って綺麗にしていきます。次に原料を何度も何度も叩いて繊維をほぐします。この工程を「打解(だかい)」と言います。当ショップでは、この工程も手作業で行い、繊維が押し広げて細かくしていきます。量にもよりますが、当ショップでは約1.5時間位無心で叩きますよ。そうすると綿毛のようなふわふわした繊維になっていきます。叩くと同時にまた灰汁がでてくるので、また洗浄してさらに綺麗な状態にしていきます。手間はかかりますが、お料理を作るのと似たところがあります。(カレーのように煮込めば煮込むほどにおいしくなる感じ?)次の工程では、いよいよ和紙を漉く工程に移ります。たくさんの工程を経て他にはない和紙の特徴的な風合いの1枚が完成していきます。是非、その和紙に触れてみませんか。最後までどうぞよろしくお願いします。




