みなさま、「発達障害」って聞いたことありますか?
ぼくは半年前まで「発達障害」という言葉すら知りませんでした。
それもそのはず。
身体障害や精神障害と違い、2000年代になってやっと法的にも認められるようになった新しい障害なんです。
そして実はぼく自身が、発達障害者。
去年の12月、34歳で成人型注意欠陥多動性障害(ADHD)という診断を受けました。
今まで考えたこともなかったのに、ある日突然障害者に。
もちろん、何もわからないし、相談できる人もいませんでした。
障害について勉強し始めたのは診断を受けてからです。
そんな、障害者になって半年も経っていない人間が、障害をテーマにしたイベント「ハッタツフェス」をやります!
ハッタツフェスについての詳細はこちらの公式ページをご覧ください!
●ハッタツフェス公式HP●
▼はじめにご挨拶
あらためまして、こんにちは。
ハッタツフェス主催者の六角人(ろっかくじん)@RKZ_Tricksterと申します。
大阪生まれ大阪育ちで、大学卒業後東京で働き始めて社会人11年目。
現在は東京六本木の飲食店勤務。
病院に通いながら、自分のことや障害のことに向き合いつつ、本当に生きやすい環境を作ることが最近のテーマです。
▼発達障害ってどんな障害?
発達障害を言葉で説明するのは難しいです。
まず、見た目には普通の人とかわりません。
その上、人によって現れ方は違うし、そこに育ってきた環境や本来の性格などが複雑に絡まりあって、同じ診断を受けた人でもまったく同じ症状という人はまずいないんです。
しかし、共通して言えるのは、「一般社会で生活や仕事をしていく上で、どうしても周りの人とうまくやっていけず、生き辛さを感じてしまう。そしてそれが、普通の人よりも激しくて、生きていくのが苦痛にすら感じてしまう」ということ。
しかも生まれつきの脳機能の特性のため、完治したりせず、一生向き合い続けなければなりません。
▼僕が発達障害診断を受けるまで
ぼくの場合、飲食店で料理や接客をしているうちはそれほど目立ったところはありませんでした。
しかし、店長という管理職になった途端、様々な問題が起こるように、、、
・出勤日を間違えて遅刻したり、大事な打ち合わせをすっぽかす。
・打ち合わせに出たとしても集中力が持たず、すぐに居眠りをしてしまう。
・まわりのスタッフのことが考えられず、自分の独断で物事を進める。
・営業中、予想外のトラブルが起こると頭が真っ白になって何もできなくなる。
などなど。
書き出すとキリがありません。
とにかく毎日のように問題を起こしまくり。
上司からは怒られ、店のアルバイトからも苦情を言われる始末。
それでも応援団で鍛えた根性論で「あきらめずにやっていればいつか必ずできる!」と信じてやり続けました。
しかし、やればやるほど裏目に出て「なんでこんなこともできへんねん!」と落ち込むことも多くなりました。
そんな状況にいつまでも耐えられるはずがありません。
去年の秋ごろ、急に「職場に出勤するのが怖い。みんなの顔を見るのが辛い」と思うようになったのです。
その頃から周りの人からも「お前、最近おかしいぞ!」と言われるようになりました。
それでも、自分ではいつも通りやっているつもりなので、何がおかしいのかわかりません。
自覚はない。けど、何かがおかしい!
そんな時にふとしたきっかけで知ったのが「発達障害」でした。
ネットや本で調べれば調べるほど、自分に当てはまることばかり。
簡易診断を受けてみたところ、すぐに病院へ行くよう勧められました。
でも、病院の、しかも精神科へ行くなんて正直、すごくハードルが高かったです。
もしそこで正式に”診断”されたら、自分を障害者だと認めざるを得なくなるわけですから。
でも、このままの状況で仕事を続ければ、遅かれ早かれ必ず限界がくることも感じてしました。
覚悟を決めて病院へ。
幸い、担当してくれた医師がとてもいい方で親身に話を聞いてくださいました。
診察の結果は「おっしゃる通り、ADHD(発達障害の一種)である可能性が高いです」
さらに念のため、専門機関で精密検査を受けて、その上で正式に発達障害の診断を受けました。
▼このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトを通してハッタツフェスの存在を障害当事者だけでなく、一般の方にも広く知ってもらい、盛大に行いたいです。
内輪向けのイベントではなく、発達障害のことを知らない人にも参加していただけるイベントにしたい。
なるべく多くの人に来てもらって、楽しんでもらいたい。
そのためには、入場料を抑えつつも、フェスの内容は充実させないといけません。
そこで、クラウドファンディングを使って皆様から支援金を募らせていただきたいと思いました。
▼「ハッタツフェス」は”障害当事者だから”こそやる意味がある
発達障害診断を受けて1番困ったのが、世間に発達障害が理解されてなさすぎるということです。
自分ではがんばっているつもりでも、周りからは「やる気がない。サボっている」と見られることが多くて。
自分と周囲にギャップが生まれやすく、常に違和感を感じてしまいます。
間違った知識で批判されたりもするので、障害のことを隠したまま仕事や生活をされている方。
家族にすら相談できなくて、苦しんでいる方も多いです。
それって、おかしくないですか?
障害は一生無くなりません。
だからもう自分の価値観や生き方とは切り離せないんです。
発達障害だからって、人生をあきらめたくない!
堂々と胸を張って、自分らしく生きてきたい!
障害が個性のひとつとして社会の中で共存できる世の中になってほしい。
そのために必要なことは、障害について正しく理解してもらうこと。
ただ、いきなり理解してもらおうなんてことは難しいです。
だからまずは僕らみたいな人間がいるんだよってことを知ってもらいたい。
どんなことで悩んだり笑ったりしてるか伝えたい。
でも、重苦しい話を真面目くさってされるのもしんどいじゃないですか。
だから、僕は底抜けに明るくやってやります。
それが「ハッタツフェス」です。
▼これまでの活動
・大学応援団〜社会人応援団(応援団歴10年)
・映像制作会社(下積み2年半)
・焼肉屋(調理から接客、店長まで8年)
・ブロガー(月間1万PV)
・音楽(ビートボックス・パーカッション)
▼資金の使い道
会場レンタル代については集客したチケット代を当てる予定なので、それ以外にかかる費用を支援していただきたいです。
具体的には
・演者出演料 5万円
・運営人件費 3万円
・グッズ製作費 2万円
合計 10万円
本来であればチケット代ですべてをまかなうべきなのですが、チケット代を高く設定しすぎると来たくても来れない人(障害当事者の中には仕事が続けられず、苦しんでいる方も多いんです)が増えてしまいかねないので、ギリギリの値段に抑えさせていただいています。
▼リターンについて
ハッタツフェスに関することだけでなく、応援や焼肉など、ぼくができることでいろんな方に楽しんでいただけるものを用意しました。
とにかく、35年間生きてきた中で身につけたことは全部出します!
詳細はリターンのページをご覧ください。
▼最後に
発達障害者が生きやすい世界は、障害関係なく誰もが生きやすい世界。
だって、たとえ障害があろうとなかろうと人には得意不得意があるし、生きにくさを感じてしまうものです。
発達障害はそれが一般的な感覚より、極端なだけ。
発達障害が当たり前の存在として受け入れられれば、それはすごく優しい世の中になっているはず。
ハッタツフェスをなるべく多くの方に知ってもらい、成功させることはそのための第一歩なのではないかと考えています。
実現したいのは、様々な多様性や考え方が共存し、お互いを尊重し合えるようなフェス。
自分のことを普通だと思って生きてきた34年。
そして、障害診断を受けてから半年。
現在は一般企業で発達障害であることをオープンにして働く、試行錯誤の毎日です。
そんな、両方の立場で気持ちがわかる僕だからこそ、作り出せるものがあるはず。
仮にこのプロジェクトが達成できなかったとしてもフェス自体は自費でもやります!
だって、もう会場借りちゃってるしね!
このフェスを絶対に成功させてやります!!
ご支援のほど、よろしくお願い致します!!
最新の活動報告
もっと見る「ハッタツフェス 」無事終了しました!
2018/05/11 05:22こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
エンターテイメントという軸はずらさない
2018/04/27 00:27難しいことを難しく伝えるのは普通。 難しいことを簡単に伝えるのはすごい。 でも僕は、難しいことを楽しく伝えたいです。 発達障害の問題って、めちゃくちゃややこしいし、めんどくさいことも多くて。 くそまじめにやろうとすると、重苦しい話になってしまいがち。 でもそれだとさ、知らない人は受け入れづらいんです。 だから、ハッタツフェスでは、発達障害をテーマにしながらも、エンターテイメント性は忘れないようにしています。 現状では知らない人がほとんどだから。 まずは知ってもらうのが第一歩。 ハードルはなるべく低めにして、エンターテイメントとして普通に楽しめる内容を目指してます。 障害者がやってることってどうせこの程度だよね、なんて言われたくないんで。 来ていただいたからには、細かいこと考えずに、めちゃめちゃ楽しんでもらいたい。 その上で、発達障害っていうのがあるんだなってことに、興味を持ってもらいたい。 主催者として考えているのは、それだけです。 そんな趣旨に共感して、とんがった出演者が集まってくれました。 音楽、お笑い、トーク、演劇、などなど。 エンターテイメントの原点は人を笑顔にすることなんじゃないかと思ってます。 僕が目指したいのはまさにそこで。 発達障害でも、人に笑ってもらえれば、自分も笑えると思うんです。 障害をネタにするなんて不謹慎だ!っていう意見も重々承知しております。 でもやっぱ、発達障害が受け入れられていくためには必要なことなんで。 「漫画で学べる歴史」みたいな本だって、詳しい人から見たら子どもだまし。 けど、作った人はすごいよね。 その本のおかげて歴史に興味を持った人は絶対いるはずだから。 「フェスで学べる発達障害」があったってええやんか! 僕に今できるのはそれだけやし。 間違ってるかどうかなんて、後々誰かが決めてくれればいいです。 ただ、イベントを盛り上げるにはある程度の資金がいるのも事実。 より記憶に残るイベントにするためにクラウドファンディングに挑戦しました。 残りわずかな期間ですが、ちょっとでも共感いただける方がいらっしゃったら支援いただきたいと思います。 それが、どこかの誰かの明日を変えるかもしれない。 大げさな話かもしれませんが、僕はそう信じています。 だから、意地でもハッタツフェスはみんなが笑顔で終われるようにせんとあかんな、と。 そのためにだったらなんだってしてやるぜって。 何度だってお願いさせてください。 ご支援のほど、よろしくお願いいたします。 そして。 できれば、5月6日に会場で同じ時間を共有できたらこれ以上にうれしいことはないな、と。 残りの時間、全力で駆け抜けてやります! もっと見る
プロジェクト開始から1週間が経ちました
2018/04/18 20:21プロジェクトを公開してから1週間が経ちました。 現状はやっと3分の1ってところでしょうか。 まだまだがんばらないかんですねー! 始まりは思いつき このプロジェクトには「ハッタツフェス」というイベントを盛り上げて成功させるという目標があります。 この企画を思いついたのは今年2月末ぐらいでした。初めはなんとなく、楽しいことしたいなってところから始まりました。 発達障害で悩んでる人って基本的に生きづらさをすごく感じているんですよ。普通の人が当たり前にやれていることが、どうしてもできない。これってめちゃめちゃストレスなんです。 しかも周りからは「なんでこんな簡単なこともできないの?」みたいな反応をされます。ボク自身も仕事場では「何百回、同じこと言わせたら気がすむんだよ! やる気ないんか!」なんて怒られ方をしまくっていました。 いくら怒られても、手を抜いているつもりなんてないし、失敗したくてしてるわけじゃない。 そんな生きづらさがずーっとあるんです。だから、楽しめる時は思いっきり楽しみたい。で、どうせならいろんな人巻き込んで盛大にやりたい!フェスやろうー!! まあ、こんな単純な発想でした。 やり始めたらいろんな問題に気がついた ハッタツフェスをやることを発表したところ、周りからの反応は様々でした。 普段から交流のある人は「え、おもしろそう!やりたい!」あまり知らない人は「は、なにそれ?意味わからん」 そんな感じ。 さらにSNSなどで少しずつ拡散されるようになると、ボクの知らないところで様々な意見があることを知りました。 大まかにまとめると、発達障害ではない一般の方からは「障害者が何かやろうとしても周りに迷惑かけるだけだから、おとなしくしとけ!」 同じ発達障害の方からは「発達障害に変なイメージがつくと困るから、ヘタなことしないでほしい」 ようするに「波風立てず、何もするな」 あー、この閉塞感が問題なのかもしれない。 そう考えたら、思いつきで始めたこのフェスも結構意味のあることなんじゃないかと。 絶対に成功させたくなった! 一口に発達障害といっても、人によってまったく症状が違います。性格とか育ってきた環境も絡んでくるし、本当に十人十色。 専門医ですら誤診してしまうなんてケースもよくあります。 そんな状況ですから、答えはひとつなはずないんですよね。 ボクはこういうのが楽しいし、生きやすいんやけど、どないでっしゃろ?そんなスタンスでもよくないですかね? みんなでワイワイ楽しみたい、それだけなんです。 だからハッタツフェスという名前はついていますが、発達障害があろうとなかろうと、興味がある方は見にきてほしいな、と思ってます。 もし会場にまで来られないよって方も、クラウドファンディングに支援していただけると、フェスのことがちょっとでも伝わるようなモノをお返しにご用意しています。 クラファン終了まであと2週間。本番まであと3週間。 フェスをやりたいって考えに共感してくれた運営スタッフや出演者も本番に向けてがんばってくれています。それがすげーうれしい!ボク自身も残りの時間を全力で駆け抜けますので、ご支援のほど、よろしくお願いします!! もっと見る
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