関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川県実行委員会・代表の山本すみ子さんから応援メッセージを頂きました。
朝鮮人虐殺100年に『関東大震災』の著者姜徳相先生は、政府の「記録がない」という態度に、100年にわたる無責任さを爆発させたであろう。「記録がない」というのは、ウソであり、虚偽であり、「記録はたくさんある」し見つけようとしないし、見つけても分からないのである。
姜徳相先生と何回もフィールドワークをした私たちは先生から学んだものはたくさんある。その一つに、「虐殺の事実を知るだけではダメだ、どうしてこの虐殺が起こったのかを学ばねば」がある。朝鮮への支配は「従うか、それとも死か」であったと言われる。日清戦争時の甲午農民戦争、義兵闘争、3・1闘争、間島闘争。やられても、やられても立ち上がった朝鮮人の凄まじい闘いに日本の政府、軍部は、天皇を仰いで、皆殺しで迫った。関東大震災時には朝鮮半島ではなく唯一「内地」と言われる日本の地の上で起こした朝鮮人虐殺である。
「記録がない」という政府は、これもあれも読みたくない、見たくない、その責任を取りたくないので「記録がない」に徹しているのだ。
「記録はない」ではなく、まず姜徳相著『関東大震災』この本を読みなさいと、私は言いたい。