「小さな図書館、本との出会い、新しい世界への一歩。」
このプロジェクトに興味を持ち、このページを訪れて頂いたことに感謝致します。
「Dream Library Project」は、日常生活の中で自由に本を読むことができない子どもたちのいるカンボジアの農村や小学校に「図書館」を作り、「本」との出会いを通して、子どもたちが「夢」を描き、将来に向けて、新たな可能性を拡げられることを目指しています。
私は、今回で第3弾となる、このカンボジア図書館設立プロジェクトを進めている、中村光宏(なかむら みつひろ)と申します。
数名の有志メンバーと、そして、カンボジアで小学校建設・貧困対策・医療支援事業をしているNPO法人HEROで始めたこのプロジェクトは、これまでシェムリアップのトロペアンルサイ村(2016年11月)とスレイクワウ村(2017年7月)に、それぞれ図書館を設立してきました。(NPO法人HEROのホームページはこちら→ https://npo-hero.org/)
私は今回の第3弾プロジェクトの代表として、今年の5月と6月にカンボジアのシェムリアップとプノンペンの小学校に2館の図書館を作ることを目指し、活動をしています。
(第1弾プロジェクトで設立した図書館)
「カンボジアの子どもたちとの出会い」
私とカンボジアの子どもたちとの出会いは、2017年3月。
第1弾の図書館設立時のクラウドファンディングで支援をし、その支援をした自分のお金が、どのように使われ、活かされているのか、現地に行って見てみたいと強く思っていました。この支援がきっかけで、NPO法人HEROと出会い、そのカンボジアでの活動に共感したこと、そのご縁があり、HEROが主催をしているカンボジアツアーに参加し、現地を訪れました。
「現地を訪れて芽生えた想い」
そこには、日本の子どもたちと同じように元気いっぱいに遊んでいる子どもたち、そして、夢中になって、楽しそうに本を読んでいるたくさんの子どもたちがいました。
本棚の本を貪るように読み、どんどん引き込まれていく子どもたち。それもそのはずです。本の中には、子どもたちが見たことも聞いたこともない、知らない世界が広がっていたからです。真新しい図書館は、あっという間に彼らに受け入れられ、図書館の外壁には、かわいい絵が描かれていて、図書館内には、世界地図やクメール語で書かれた単語勉強用のポスター、黒板も置かれていました。
例えば、カンボジアの子どもたちに将来の夢を聞いてみます。返ってくる答えは、学校の先生、農家、警察官など、ごく限られた彼らの生活に身近な職業です。それは単純に、その他の職業を「知らない」からです。
日本では、当たり前のように本が身近にあります。本は、歴史や偉人について、色々な仕事について、知識や教養を教えてくれ、ときに創造力を鍛えてくれ、心を癒してくれ、何よりも、知らない世界を教えてくれます。幼少期から社会人を通じ、私自身も様々な本との出会いがありました。きっとこれからも本を通じて、色々な世界と繋がっていくのだろう、むしろそんな環境がある意味当たり前とも思っていました。
現地を訪れ、夢中に本を読んでいる子どもたちの様子をみて、「一人ひとりの子どもたちの可能性を拡げられる活動をしたい。」と思っていた私に強く訴えかけるものがありました。
子どもたちの「創造性」を養い、「夢」を描くことができる1つの手段である「本」を通して、子どもたちの将来の可能性を拡げられる機会を創り、そして、この活動を継続していくことの大切さを感じました。
そのような想いが、今回の第3弾プロジェクトに繋がっています。
「私自身のこと」
私は、中学生の頃、使えなくなった書き損じのハガキを学校内で集めて、それを東南アジアのタイへ送ることで、現地の子どもたちが1年間学校に通うことができる費用を作る支援活動を行いました。この活動は当時の先生からの提案でしたが、この活動を通して、異なる環境で生活をしている同世代の子どもたちの現状を知ることができ、今振り返ると、この活動が海外への視野を拡げ、今の私を作った1つのきっかけだったなと感じています。
その後も、大学生時代には、韓国のハンセン病快復者の村へ行き、韓国の大学生と一緒に家の修復や道路舗装、村周辺の草刈り等、生活インフラを整える国際労働キャンプへの参加、また、ここ3年間では、日本の児童養護施設の子どもたちに対して、学習面・意欲面において、目標や夢を叶えられるよう、自立支援のサポートを行っています。
多くの方との出会い、経験の中で、自分自身を成長させ、そして、その成長の先に、これから出会う方、出会ってきた方に対して、少しでも役に立てることができるのであれば、小さな活動でも続けて行きたいと考えています。
「カンボジアについて、少し」
カンボジアでは、小学校6年、中学校3年の合計9年間の義務教育を受けることが憲法で規定されています。外務省の少し古いデータですが、2011年の就学率は小学校で約69%、中学校に至っては約17%と極端に低くなっているのが現状です。これは、1970年代後半の独裁政権により、多くの知識人、教育者が殺され、カンボジアの教育体制が崩壊したことが強く影響をしています。現地に行っても、都市部から1時間ほど車で行くと、まだ道路の舗装がされていないところが多く、徐々に社会基盤全体のインフラは整いつつありますが、教育分野では学校の老朽化が進んでいたり、設備が充分でないところもあります。また、経済面においては、ASEAN加盟国の中でも、GDPは低く、これからの更なる経済発展が必要とされています。(引用:http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/01asia/infoC10300.html)
「実現したいこと」
「図書館」の設立とそこで出会う「本」を通して、カンボジアの子どもたちが「夢」を描くことができる土台づくりです。
現在、私は、友人や、友人の紹介で知り合った方々へこのプロジェクトのお話をし、裾野を広げる活動を継続して行っています。そして、この度、多くの方からご支援を頂きたいと思い、クラウドファンディングを始めました。
今回のプロジェクトでは、カンボジアのシェムリアップとプノンペン郊外の小学校に2館の図書館の設立を目指しています。
目標金額は、200万円(100万円×2館)です。こちらには、図書館の建築資材費、大工工賃、本代、本棚代、図書館壁面用のペイント代、ご支援を頂きました皆さまへのリターン費用、手数料等の費用を含めた総額になります。
図書館を設立する村については、NPO法人HEROが設立をした小学校の中から選定をしています。(子どもたちの人数、世帯数、人口増減、村周辺の交通インフラの状況を鑑み、また、小学校の校長先生の教育方針、生徒への想い等をお聴きした上での選定です。)
(第2弾プロジェクトで設立した図書館)
「子どもたちの笑顔、未来へのきっかけ創り、可能性の拡がり。」
カンボジアのすべての子どもたちが、いつでも自由に本を手に取れる環境をつくることは、まだまだ先のことだと思っています。ですが、この活動を続けていくことによって、数年後、10年後でも20年後でも、この図書館の本との出会いがきっかけで、様々な世界を知れ、新たな夢を持つことができた、そして、その夢に向かって人生を歩むことができたと話してくれる子どもたちを願い、活動をしています。もしかしたら、将来、カンボジアと日本、世界の国々との橋渡しになるような仕事をする子どももいるかも知れません。
私は、国境の垣根を越えて、世界の様々な国の子どもたちが他の国の文化・歴史を知り、その多様性を受け入れ、新しい価値を共に創り続けていける世界を思い描いています。そこに向けた活動の1つとして、この「Dream Library Project」に取り組んでいます。
子どもたちの可能性を拡げ、未来への一歩を創り出す活動を一緒にやりませんか?
一人でも多くの方にこのプロジェクトを知って頂き、ご支援を頂けましたら幸いです。
宜しくお願い致します。
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