自己紹介
・当プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
私が野良犬の保護活動を始めたのは、2012年2月、保健所に収容された野良犬の成犬を自分の家族として引き取った事がきっかけです。
その当時の山口県は、野良犬の引き取りも保健所からは規則としてあるものの全く浸透しておらず、保護を前提の餌やりをしていた場合のみ、その該当する野良犬を引き取る事が出来るだけでした。
その規則も統一しておらず保健所に捕獲され収容された動物は殆ど引き取る事は出来ませんでした。
たまたま前日まで見ていた野良犬がいなかった事を保健所に問い合わせをし、収容されていた事を知り引き取りたいと申し出しましたが、規則があるものの引き取りに難色を示されました。
保健所曰く「異例」の話し合いにより、その時に収容されていた野良犬 成犬2匹と子犬3匹を引き出す事が出来ました。
(以下の写真が当時、収容されていた野良犬達です。怖がらせない様にフラッシュをたかずに撮影したのと昔の携帯での撮影なので画質があまりよくありません。)
うちの子として引き出したダンケくん
保健所内では全く吠えなかったそうです
この子達は知人達のお家の子になりました
うちの子として迎えたマハロはこの時「子宮内膜症」を患っていました
収容中は診察もしてもらえないので引き出してから判明しました
「異例」と言われた引き取りで5匹の野良犬を全頭引き取る事が出来ました。
成犬2匹は私の家族として。子犬3匹はそれぞれ知人が家族として迎え入れてくれました。
その時の我が家は、既に犬が2匹いました。
野良犬の成犬を家族として迎える事が初めてだった事。
何より人に全く慣れておらず、むしろ人をとても怖がる子達だった事。
今の様にSNSで野良犬のケアの仕方を検索する事も出来ず、身近にケアの仕方を相談できる人もいず、ひたすら
犬達と向き合い手探りでケアをする日々でした。
手探りでケアをする中で引き取った野良犬の内の1匹マハロちゃんは、引き取った時点で子宮内膜症を患っておりました。
獣医さんと手術日を決め、無事に手術が終わったものの、空気の入替をした際に鍵をかけ忘れた窓からマハロは脱走してしまいました。
※脱走したマハロは、5年かかりましたが無事に保護することができました。我が家に帰って来て5年後の昨年2022年2月に白血病で逝去しました。
脱走したマハロを探し、定住してくれた場所で保護するための日々が始まりましたが、その時に改めて感じたのが「野良犬」の多さでした。
ひと昔に比べれば総体数は減ってはいるものの、防府市は山口県内では野良犬の多い市でした。そして、行政に捕獲されれば殆どの野良犬は誰にも知られず殺処分になっていました。
脱走させたマハロを保護できていない状況で保護活動をするのは、如何なものなのだろうか?という意見もありましたが、目の前で暮らしている野良犬達が捕獲され殺処分にあっている。
何となく知識としては知っていても現実として、自分の身近で毎日起こっている事なんだ。と事実として突き付けられた気がしました。
そして全ての野良犬を引き取ることはできなくても、マハロの周りで関わった野良犬だけでも保護することできないか?と考える様になりました。
マハロのそばで楽しそうに過ごしていた犬が、翌日には捕獲され保健所に搬送される。
公示期間はあるものの犬の捕獲した場所、日にち、動物の種類、体の大きさ、性別のみが箇条書きされた紙が一枚、健康福祉センターの敷地内に掲示されるだけでした。
そしてその公示は、殆どの人が目にする事がありませんでした。
野良犬は捕獲されれば、公示期間後に県の愛護センターに搬送され、人なれしそうな個体数匹だけ残して殺処分になります。
目の前の子達の消えていく命を見続けることが当時の私にはできませんでした。
2023年 推定年齢13歳になったダンケ
・保健所との話の中で保健所に収容される前の捕獲した場所に行けば引き渡ししてもらえること。
・保健所に捕獲を依頼していた人を説得し、保健所への捕獲依頼を当方への保護依頼に変えてもらい、当方が保護すること。
公式ではありませんでしたし、捕獲される野良犬達のほんの一握りの犬達でしたが、その子達のこれからを新しい家族に繋ぐ事。
これが保護活動を始めるきっかけとなりました。
活動をする中で、当初は支援のお願いはしておりませんでした。
なので個人名で活動をし、譲渡会は県内の団体さんの譲渡会にお邪魔させていただいたりSNSでの里親募集でした。
その後、医療費のみ支援をお願いするきっかけとなったのは「先天性の肝臓病」を患っていた1匹の子犬との出会いになります。
仮名 しろくまお 保護後、生後1ヶ月半で「門脈シャント(管内シャント)」が判明
療法食とは別に保護し、病気(病名が確定したのは半年後)治療にかかった費用は半年で40万円を超えました
(腸重積も発症し手術もしました)
※しろくまおは病名が判明した時点で、余命数ヶ月と診断されました
お薬と食事療法、緊急時の処置で4歳9ヶ月まで頑張ってくれました
保護活動を始めて、初めての先天性の病気の子のケア。
全く体重が増えず水下痢が続き…緊急で病院に駆け込む事もしばしば。
他の保護犬達に怪我病気が無いものの譲渡に関する時間が以前より割く事が出来ない状態が続きました。
そんな中、保護時に子犬だった子達にご縁がなく、成犬になったりとお世話する犬達の頭数が増えたためと単独で譲渡会をする機会が増えたため、任意団体として団体名をつけることになりました。
2020年コロナ禍になるまで開催していた譲渡会の様子
譲渡会開催のチラシ
譲渡会場に参加した保護犬達
『Wan One Bow (ワンワンワン)』という名前
団体名をつける時にまず思ったのが
保護活動をする前から犬が好きで、実家を出た後に実家で生まれた犬と一緒に暮らし、新たに子犬を迎え、保健所から野良犬を家族として引き取る。一連の流れの根底には「やはり、私は犬が大好きだ」ということでした。
犬が好きで、殺処分されてしまう野良犬も「犬」として変わりはなく自分のそばにいる犬も野良犬も人と同じで【犬にはその犬にしかない、たった一つの命を人間が決めたルールで勝手に奪ったらいけんのよ】という思いでつけました。
犬を表す表現のひとつ → わんわん → Wan
ひとつの命 → One
英語での犬の鳴き声の表現 → bowwow (バウワウ) → Bow
※団体名ではあえて(ワン)と読ませています
団体のロゴマーク
ロゴマークにも「誰もが一度きりの人生を笑顔が満ち、幸せに過ごせる様に」という気持ちで、「happy&smile」「One only life everyone」という文字で囲みました。
手探り状態で始めた保護活動。譲渡会に参加させていただいた団体のスタッフさんにたくさんのことを学ばせていただき、周りの方の協力を得て、独自の譲渡会も開催することができました。
活動初期、行政の捕獲現場に急行し引き取った乳飲み子たち
新型コロナ感染予防対策で譲渡会は一旦停止し、現在は譲渡会の開催はしておりませんが、10年にも及ぶ保護活動の中では、正直、辛いことの方が多い10年でした。
行政との話し合い、保護した乳飲み子の毎日のお世話での睡眠不足、自分の飼い犬と引き取った子との関係性の構築、緊急の保護依頼や保護活動、病気怪我をした子の通院や自宅でのケア等。目まぐるしい毎日ですが、それでも「野良犬」と呼ばれた子を「我が子」として迎えてくれた里親さんと里親さんと一緒に楽しそうにしている犬達の姿があるからこそ、続けられてこれたのだと思います。
子犬は成犬に比べて、人との生活に馴染むのが早いですが、それでも元々の資質で警戒心が強かったり、繊細な子犬がいます。子犬が成長する過程で、野良犬ならではの性格をご家族で把握し、対策を取ってくださる方がいたり成犬になった子でも、「この子と暮らしたい」と言って家族に迎えてくださった方もいらっしゃいます。
どの里親さんに対しても感謝の気持ちと言葉しかありませんが、特に印象に残っているのが、子犬で保護したものの警戒心が強く日々お世話をしている私達にしか懐かなかった子犬がおりました。譲渡会に参加している子犬の中の多くは、人とのふれあいで徐々に慣れてくる子が多いのですが、その子は、なかなか人に慣れないままでした。
譲渡会で実際に抱っこしてみたい。という方もいるので抱っこをしてもらうのですが、その子犬は誰が抱っこしても「お漏らし」をしていました。その子が抱っこをされても初めてお漏らしをしなかったのが、のちに里親さんになった方でした。
「奇跡」とか「運命」という言葉は私は好きではありません。
そういう言葉が本当であれば、殺処分や犬猫に対する残虐な虐待などこの世に存在するはずがないと思うからです。ですが、その方がその子犬を抱っこした時は、「この子は、自分の家族になる人をわかっているんだ」と感じました。
その後も、いつも遠巻きに来場者を見ている成犬になった子が、急に特定の人にはパーソナルスペースをなくして近づいたり。
トライアルに連れて行っても、私に全く後追いせずに出会った瞬間にご家族に慣れ親しんだり。
という「自分の家族」を理解する子達の様子を何度も見て来て、ついつい自分が犬達のために里親さんを探している。と勘違いしているけど、犬達が自分の家族を探す手伝いをしているんだな。と何度も感じずにはいられませんでした。
一言で言うと「運命」なのかもしれませんが、そんな言葉では片付けられない程沢山の犬達とそのご家族の幸せな様子を見ることができる。そのことが、辛い活動を続けている理由なのかもしれません。
解決したい社会課題
・どのような課題に対して取り組むのか、課題を説明(図表・データ等推奨)してください。
活動を始めた当初は身近に野良犬を保護し、ケアし、譲渡している人達はいませんでした。
2016年から県内の保健所から直接、収容動物の里親になる事が出来る様になりましたが
子犬は引き取り手があっても成犬は収容期間いっぱいまで誰にも引き出されなかったりします。
成犬でも迷い犬だと引き出されたりしますが、やはり野良犬の成犬が早い段階で引き出される事はまずありません。
保健所から直接、里親になった場合でも、子犬の時は良くてもそのうち手に負えなくなり、他所の団体に引き取ってもらおうとする人や、成犬の野良犬の場合は脱走させた後、そのままにしていたり。と譲渡率は上がっていてもその後のケアが統一されていない感があります。
保護するということが特別なことではなく、いずれは保護団体という存在が少なくなり、保健所に収容された動物がどの子も家庭で過ごすことのできるような未来になれば良い。とはずっと思っております。
2016年から山口県内(下関市を除く)の保健所(健康福祉センター)から一般の方に譲渡が可能になり、保護団体が規約を守り県に登録団体として登録することによる各保健所に収容された動物を引き出すことができるようになりました。一般の方も含め、里親へ繋げれる様になることは、それまで活動をしていた保護団体の責務も軽くなりました。
当方も登録するための案内を保健所からいただいておりましたが、その時点で先天性の病気の子を保護しており、登録をするとどうしても引き取りをしてしまいそうで登録自体は見送りました。
保健所に収容された動物は、私ではなくても引き出すことができることになったということも登録しなかった理由でもあります。子犬から成犬になった子もするので、数年前から緊急保護が必要な場合は保護をしておりますが、保護した子達の家族とのご縁を繋げる活動を重点的にしております。
スタッフに花冠をつけてもらう保護犬
長年の活動の中で新しい家族を見つける事の出来なかった犬達が増え、特に医療的に充分なケアを1匹1匹にする事が出来なかった。
特にシニア期に入ると定期的な健康診断も必要になるが、健康診断まで手が回らず、体調不良が判明してからの検査等になっていた。
今年の5月にてんかんで亡くなった保護犬は、2021年に初めて発作を起こし3年間お薬でコントロールをしてきました。
2023年の3月まではコントロール自体順調でしたが、少しずつですが発作の頻度が増え、都度、病院にて診察と
お薬の量を症状に合わせて増やすなどしておりましたが、5月に10歳で亡くなってしまいました。
在りし日のひかるちゃん 病院で診察の順番待ち中
結果は変わらなかったかもしれませんが、もっと早い段階で定期的に健康診断などを受ける事が出来ていたら。
こんなに早く見送る事は無かったのでは。と後悔しました。
今現在、新しい家族を探している保護犬達の多くはシニア期に入りました。
犬の平均寿命からいくと新しく家族になってくださる方は、共に過ごせる時間が少ない。と思われ積極的に家族として迎え入れてくれないかもしれません。
今いる子達を全てどの子も最後まで見送る事が出来れば良いのでしょうが、1匹1匹に対して今までと同じケアでは犬達にとって良くはありません。
定期健診で病気を未然に防ぐ事が出来るかもしれないし、何か病気が判明すれば治療をし、家族として迎えてくれる人達が少しでも安心して引き受けて下さるようにしたい。と思うようになりました。
ですが、全ての子達に必要なケアをするには費用がかかります。
活動者の人数及び、経済的、時間的にも今までのような活動が難しいとも考えておりますが、活動を辞めるにしても今いる保護犬達の行く末が決まっていない状態です。直ぐに新しい家族が決まるとは思いませんので、2年間ほどご支援いただき、その間に保護犬達の新しい家族を見つけたいと思っております。
保護団体さんの譲渡会に参加していた時の様子
このプロジェクトで実現したいこと
最大の目標は、保護犬達にとって家族の愛を独り占め出きる様なご家庭の子になってもらう事です。
宣伝活動があまり得意では無いので、このプロジェクトを機に当方の保護犬達の事をより多くの方に知っていただき、ご縁を結ぶことが出来れば。とも思います。
どの子も人に慣れるまでは時間がかかりますが、信頼してくれるとどの子も本当に甘えん坊な子達です。
今は甘えたくても、思うように甘えられなかったり、病気や怪我の子がいるとどうしてもその子が
優先になってしまい、我慢されている状態になります。
どの子も心置きなく、甘えて幸せになって欲しい。と心から願っています。
その為にはその子だけの家族とのご縁をつなぐこと。
それまでは心身共に健康でケアしたい。と思っております。
何年もご支援いただけるとは思っていない事と自分の年齢も鑑み、2年間の間に保護犬達の里親さんを見つけたいと考えております。
スケジュール
令和5年11月 クラウドファンディング開始
令和5年12月 クラウドファンディング終了
令和6年1月~2月 保護犬の健康診断実施、混合ワクチン接種
令和6年3月~5月 不妊手術未実施の保護犬の去勢、避妊手術実施
令和6年6月 保護犬の狂犬病予防接種
令和6年12月 リターン発送
資金の使い道
ご支援いただいたご支援金は
避妊去勢手術費(未手術の11匹分/オス2匹、メス9匹):約26万円
医療費(健康診断、ワクチン接種、フィラリア予防等):約70万円
保護犬の食費(フード、おやつ):約181万円
消耗品費(ペットシーツ):約55万円
CAMPFIRE掲載手数料・決済手数料:約68万円
※2023年9月時点での価格から算出していますのでおおよそになります
※医療費及び保護犬の食費、消耗品は、1年間に必要な経費になります
最後に
現在、新たな保護は、緊急性がある場合のみにしております。
当方が保護している子達は、全て野良犬です。野良犬を取り巻く環境は、以前に比べれば周りの理解も増えた部分もあると思いますが、依然、無責任な餌やりをする方がいる状況です。車の往来の多いところで餌をばら撒き、それを食べようとして車に轢かれ亡くなった子も何匹も見てきました。
子犬の時から餌を与え続けていた方が殆どだと思いますが、その様な方達が餌を与えるだけでなく、保護しやすい時期に保護をしご自身で家族にすること。行政の窓口を利用して里親を探すなど、犬のこれからを考えて行動して欲しいと思っております。
保護活動者が全ての地域の全ての野良犬に対して目を配ることは不可能です。
犬に限らず保護が必要な動物に関わる方が今していることの一歩先を考え、行動して欲しいと思います。終生飼育、むやみな餌やりの禁止、犬に対する正しい知識など一人一人の取り組み方が変わるだけで、捕獲され保健所に収容される動物は減ると思います。
現在、当方が保有している保護犬は、3か所に分けて飼養しております。今いる保護犬達に新しい家族を探し、保有数を減らすことを目標ともしておりますが、お世話の効率が下がっているので、頭数が少なくなった場合でも、所有している物件を犬を飼養する様にリフォームできたら、一か所で飼養できるとも考えております。
今回の資金調達で現在保有している犬達の衣食住のケアがしっかりでき、このプロジェクトで保護犬達のことを知り、里親になってくださる希望者様が増え、新しい家族に繋げることができましたら、リフォームに着手したいと考えております。
また、山口県は比較的自然災害の少ない地域になります。将来的には、他県で被災されペットの預け先のない方や、ペットの同伴避難をする場所のひとつとして活用されるようになれば。と考えております。
この度のプロジェクトを立ち上げるにあたり、とても悩みました。
本来であれば、自分のできる範囲でおこなうのが保護活動です。保護活動をしていく中で、色々な方が色々な形で保護犬達を支えてくださっており、感謝しきれない思いです。
にもかかわらず、更に保護犬達のことを直接知らない方にご支援をお願いする。ということにとても悩みました。
保護活動を行うにあたり、保護をしケアをしているのは自分達になりますが、保護犬達のことは犬達を家族として慈しんでくれ、最期まで家族として守ってくださるご家庭に繋ぐまでの預りなんだ。という気持ちももっております。
大切なご家族に大切な子を引き渡すまでの間は、少しでも楽しく、幸せに過ごして欲しい。そして次の家族というバトンに託したい。という気持ちは今もあります。
今いる子達は、シニア期に入った子が半分になります。成犬は子犬に比べ、譲渡に至る可能性が低い子でもあります。これから先、皆様のご支援で今いる子達を守ることができるかもしれませんが、1匹1匹に必要な愛情や医療などのケアは、頭数がいることで手薄になってしまいます。
成犬で新しい家族の元に行き、今まで以上の笑顔を見せてくれる子達の姿を見てきて、どうしてもその子達だけの家族に繋げたい。と思もあります。そのために、今いる子達の生活の保障と健康の維持を考えて、ご支援していただければと思い、悩んだ末に立ち上げることにしました。
元野良犬で新しい環境に慣れるまでの期間は、その子その子によって違います。一度、新しい家族の元に行き、どうしても解決しない理由から当方に戻ってきた子もおります。元々いた場所ではありますが、一度離れた子は、環境や人に慣れるまで数ケ月を要しました。時間を費やし分だけ、慣れるだけでなく信頼してくれるようになったと感じております。
里親さんに繋げることも簡単ではありませんが、当方の保護犬達へ、ご支援をいただければ幸せます。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るヒダリーくんの今後のケアについて
2024/10/11 13:37ヒダリーくんの今後のケアに関してのご報告ヒダリーくんをはじめ保護犬達へいつもご支援賜りありがとうございます。先週、脊髄腫瘍をMRI検査し腫瘍の実際の状況や原発や転移は無いか等を確認しました。腫瘍を切除する事は可能だが脊髄の中に出来ている為全ての腫瘍の切除は難しい事また脊髄を切除する事になる為切除したからといって脊髄の機能が回復し再び歩く事が出来る…という可能性がかなり低い事手術に関してはリスクが高い事再び歩く事が出来る事の確率と手術のリスクを鑑み手術はせずにヒダリーくんの状態を見ながら必要なケアをする事にしました。放射線治療も他の子達を抱えながら大学病院まで何度も通院する事、費用面でもかなり難しい事もありお薬で痛みを緩和する事にしました。何がベストな選択か正直わかりません。費用面がクリアできたのであれば積極的な治療をするのか?と問われれば通院を毎回自分が出来るのか?というと無理が出てきます。費用と人手と時間…全てに余裕が無い限り難しいと判断しました。1度だけならできるかもしれませんが継続治療してこそ効果があるのです。ヒダリーくんがいつどのタイミングでご飯を食べられなくなるのか?痛みに耐えられなくなるのか?全くわからない状態です。今のヒダリーくんは寝たきりですが毎日おしゃべりをしてくれます。ご飯の支度をしていると待ちきれなくて首と頭でズンズン動いてきます。結石があるので今までの様な他の子達と同じオヤツは極力あげず結石の子用のオヤツをヒダリーくんに準備しました。ビスケット系は元々好き嫌いがあったので心配しましたが気に入った様で自分しかもらっていないオヤツだと直ぐに認識して周りの子達の顔をドヤりながら見て今日もボリボリ食べました。結石の手術痕も良くなり食事も伏せの状態でしております。寝たきりになる前は食事はとてもゆっくりしていたヒダリーくんですが寝たきりになってから早食いになってきています。伏せの状態は自力でキープ出来ないので私が体をささえながらの食事になります。体を支えながらだと食べるスピードのコントロールが出来ないので今後は伏せの状態がキープできる犬用の寝具も活用していこうかなと思っています。ヒダリーくんのケアの事でこれから先、色々な問題に直面するかとも思います。その時はまた皆様にお知恵をお借りしたいと思いますので宜しくお願いいたします。※写真は食後、数分だけ自力で体勢キープ出来ているヒダリーくんです もっと見る
ヒダリーくん、MRI検査をしました
2024/10/04 17:22ヒダリーくん、昨日(10/3)、MRI検査をしました。今後のケアを考えるにあたり、想定してケアをした事がヒダリーくんの病症に合っているのか?合っていなくて余計に苦しい状態にならないか?と考えた結果、実際の腫瘍がどんな状態なのか検査する事で最善の方法が見つかるのなら。という思いでMRI検査をする事にしました。かかりつけ病院から大学病院に紹介状を書いていただき最短の10/3に予約が取れました。そしてそのMRI検査の結果想定していた中で一番良くない状態でした。午前中の事前検査で全身麻酔をするにあたり問題は無かったものの左の肺が肺炎になっていました。ヒダリーくんの様子からMRI検査をしても大丈夫だろう。との事で午後から全身麻酔をしMRI検査となりました。また検査中に場合によっては造影剤を使用する。との説明があり、患部をより鮮明に検査する為に造影剤が使われました。かかりつけ医で判明した首の骨の6番から7番の間にある腫瘍は恐らく悪性との事でした。また腫瘍自体は脊髄の中にある。との事でした。この腫瘍が脊髄の外にあり脊髄を圧迫しているのであれば手術で切除する事により圧迫されていた脊髄が機能を取り戻し再び歩く事が出来る可能性は高い。との事でしたがヒダリーくんの場合は、切除しても脊髄の機能が元通りになる可能性は極めて低い。と言われました。手術自体は出来る場所との事でしたが全てを取り除くのはとても難しい状態だそうです。他に転移は無いか?脊髄以外に原発となる腫瘍は無いのか?も確認していただきましたが現時点で原発も転移も無いとの事でした。今後のケアの方針を決めないといけませんが自分の中で何がベストなのかがまだ決まっていません。転移もしていない事で今後のケアの中に抗がん剤治療は選択肢の中には入っていない。との事でした。手術をし、取り出した腫瘍を調べどの薬が効くのか確認し、放射線治療をするのか。取り出さずに放射線治療を行うのか。手術も放射線治療もせずに痛みが出た都度痛み止めを処方したり、食事が出来なくなったら点滴で処方したりにするのか…方針を決めないといけません。また肺炎についても、恐らく寝たきりで食事をしているのが要因では?との事でしたので今後のケアをどうするか含め、かかりつけ医とも相談し決めていこうと思います。昨夜はまだ完全に麻酔から目が覚めておらずウトウトしている状態でした。23時30分以降なら食事は可能です。と案内がありましたが目を開けていても焦点が定まらない様子だしお水を飲むと直ぐに寝てしまうので誤飲を防ぐ為にも昨夜はそのまま眠りについてもらいました。今朝は、昨日よりもすっきりした表情でした。麻酔の効果もすっかり無くなった様で少しずつですがご飯を再開しました。結石の手術後、手術痕が開くといけないのでずっと寝たままの食事でしたが今日は久しぶりに伏せの状態で支えながらご飯にしました。食後も少し伏せの状態を保ってから横にする事にしました。色々な事が重なり、一度に対応しなくていけなくて私自身も試行錯誤しながらケアしております。同じケアなら辛いよりヒダリーくんが穏やかに過ごせる様に。を一番に考えたいと思います。最後になりましたが、今回の検査費用をご支援くださった皆様、本当にありがとうございます。G様O様O様M様K様Y様からのご支援金の93,000円をこの度の検査の費用の一部に充てさせていただきました。本当にありがとうございます。 もっと見る
ヒダリーくんのCT検査の結果が判明しました。
2024/09/24 18:21ヒダリーくんのCT検査の結果が判明しました。「脊髄腫瘍」でした。背骨の7、6番目の間に腫瘍が見られました。腫瘍が脊髄を圧迫しているためヒダリーくんの四肢は徐々に動かせなくなっていました。現在、ヒダリーくんは寝たきりです。左前足がほんの少し自力で動かせる程度です。今後腫瘍が大きくなり骨を圧迫し続けるとその少しでも動かせる足も動かなくなり痛みも増し、食事も出来なくなる。との事でした。排泄も自力排泄が出来なくなる。その症状がどれくらいのスピードで進行するかはわかりませんが今の症状が回復する事はありません。なので突然死もあり得る。とMRIでさらに詳しく調べれば手術可能な腫瘍なのか可能であれば手術も選択肢のひとつになります。ただし、術中に亡くなる可能性は高い。とも言われました。MRIと別に生検検査も選択肢のひとつと説明がありましたがMRI検査の出来る山口大学動物医療センターで生検検査が出来ないかもしれない。脳髄駅検査で詳しく調べる事も出来るがMRI等の検査は全身麻酔なのでリスクがゼロでは無い。詳細な検査の結果、手術不可能な場合、放射線治療、抗がん剤治療の選択もあるが定期的に山口大学動物医療センターへ通院する事や費用がかなりかかる事。などの説明がありました。病院側はCT検査の結果、今後おこりうる事、今後の治療をどうするか?などの選択をする上で色々な事を説明くださいました。費用面もですがそれぞれにリスクがあるという事。ヒダリーくんにとって何がベストかを考えるにしても検査をするのであれば早い方が良いという事。正直、一晩では考えがまとまらない状態です。手術を選択しなかった場合、もちろん症状は悪化すると思います。痛み止めや点滴など対処療法はしていただけるとの事ですがヒダリーくんの事を思うととても辛いです。いつ、どんなタイミングでどうなるか正直わかりません。詳しい検査(MRI)を行い可能な治療があればそれを選択するのか?検査もせず出てきた症状に都度対応するのか?脊髄腫瘍の子をケアするのが初めてな事もありますがいつ、どんなタイミングで次の症状が出るのかがわからないという漠然とした不安もあります。病院で説明を受けている時は先生の言葉を聞き洩らさない様に必死になって聞いていたのですが病院からの帰り道に現実の事なんだとこの前までは元気に走り回っていたのに愛嬌のあるくりくりとした目はとても表情豊かでおしゃべりもしているのにどうしてヒダリーくんが…と思わずにはいられませんでした。まだまだ自分でご飯も食べて排泄もしっかりして結石の手術も乗り越えてくれたヒダリーくん。どうするかは私の決断になります。もし、こちらの投稿を読んで同じ病気の子をケアした事のある方がいらっしゃいましたらどんなケアをされたのか教えていただけると嬉しいです。ヒダリーくんにとって最善のケアをし続けたいと思っております。 もっと見る
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