仮設住宅で出会った女性は、震災前までかぎ針編みが大好きで、毎日のように編み物をしていたそうです。けれども家を失い、道具は残っていても気力がわかず、「何もやる気になれなかった」と語りました。
そんな彼女が、ブックカフェで編み物の本を手に取った瞬間、目の奥に光が宿りました。
ページをめくりながら「この模様、前によく編んでいたのよ」「またやってみたいな」と笑顔を見せてくださったのです。
趣味は単なる娯楽ではありません。それは、その人らしさを取り戻す大切な営みです。被災によって失われた「自分らしい時間」を、本は呼び覚ましてくれます。
ブックカフェでの体験は、そうした「もう一度やってみよう」という気持ちを生み出します。
本をきっかけに編み物を再開することは、小さな一歩に見えるかもしれません。
しかし、その一歩こそが、長い復興の道のりを歩むために必要な力になるのです。
クラウドファンディング終了まで残り【あと3日】。
「もう一度」の力を届ける活動を、ぜひ応援してください。




