エファで海外事業を担当しております、ミンと申します。能登半島への出張についてご報告させていただきます。
能登を訪れるのは今回が初めてでした。まさか1月1日にあのように大きな地震が起きるとは思ってもいませんでした。
私自身、これまで大きな地震を直接経験したことはありません。ただ、2011年3月11日にラオスで放送された東日本大震災のニュースを見たとき、津波の恐ろしさを強く感じたことを覚えています。
2024年1月1日の地震のときは東京におり、電車で移動中でした。繰り返しアナウンスが流れていましたが内容をよく聞き取れず、駅に着いたときに「能登半島で地震があった」と耳にしました。
慌てて家に帰りテレビをつけると、津波が輪島に押し寄せ、火災が広がっている映像が映し出され、本当に衝撃を受けました。
実際に能登を訪れてみると、電柱が傾いていたり、道路や建物が壊れていたりと、まだ被害の跡が色濃く残っていました。復旧は少しずつ進んでいるものの、元の姿に戻るにはまだ時間がかかると感じました。
そんな中、イベントである83歳の女性との出会いがとても印象に残っています。
その方は仮設住宅に暮らしておられましたが、こんなお話をしてくださいました。
「家を失ったのは残念でしたが、それも新しい人生の道を示してくれたと思っています。子どもたちが建て直そうかと言ってくれましたが、私は断りました。いずれ誰が引き継ぐのか…それよりも大切なのは、前を向いて生きること。落ち込んでばかりでは人生がもったいない。だから、生きている間は楽しく過ごしたいんです」

その言葉どおり、とても元気に過ごされていて、友人と一緒に山や海に出かけるのを楽しんでいるそうです。
実際に「今週は栗を取りに山へ行くんですよ」と笑顔でお話しされていた姿が、とても心に残りました。
この能登での出会いや言葉を通して、私自身「前を向いて生きることの大切さ」を改めて感じました。
復興には時間がかかりますが、人と人とのつながり、そして前向きな気持ちがあれば、きっと明るい未来を築いていけるのだと思います。




