いよいよクラウドファンディング最終日!ということで、追い込みでたくさんの方にご支援を頂いています!ありがとうございます。
この2か月でも、LEAPの打ち上げを行ったり、モックアップが出来たり、エンジン試験をたくさん行ったりと色々な開発を行ってきましたが、この活動報告でなつのロケット団、インターステラテクノロジズがなにを目標にどんなことを行っているかを伝えてみたつもりです。現時点で既に700人近くの方が賛同して支援して頂けているということで、志を共にする方、応援して頂ける方がこんなにいるのだということを実感して現場は元気をもらっています。
さて、今回が募集終了前最後の活動報告となります。前回お伝えした通り、明日からはパトロンの方限定で打ち上げまで活動報告を継続していきますのでよろしくお願いします!
英語版ユーザーズガイド公開
本日、モモのユーザーズガイド英語版をリリースしました。既に公開しているユーザーズ日本語版と内容は同様です。今後の打ち上げを反映して内容はブラッシュアップしていきますが、現状の開発状況を元にフライトシミュレーション等を行ったものです。
このユーザーズガイドを引っ下げて、国際学会・展示会等の出展をはじめ、今後もどんどん国外向け営業を行っていきます!
8/8(米国時間)からは、米国ユタ州で行われる Small Satellite Conference の経済産業省ブース内で出展を行います。アカデミック・ビジネスの両面から超小型衛星の情報交換を行うカンファレンスで、なつのロケット団としても初めての参加となります。
ジンバル試験台
冒頭の写真、なんの設備??と気になっている方も多いと思いますが、もうすぐモモのジンバル制御システムの最終テスト用スタンドが完成します!
4本の柱に支えられた天板の中央にジンバル制御用アクチュエータとメインエンジンを据え付け、十数秒の燃焼実験を行いながらエンジンを動かします。
イメージして頂くには、LEAPの前、HOPシリーズ(動画)のメインエンジンで同様の実験を行った際の下記動画が参考になるかと思います。
このジンバル制御付き燃焼実験を2014年10月に行い(横噴きのジンバル試験はもっと前からやっていました)、HOPの吊り下げ実験台を作って実験を行ったのが2014年12月(初実験はクリスマスでした…笑)、HOPシリーズ完了が2015年4月でした。LEAPの打ち上げはメインエンジンの開発と並行しながら今年7月まで約1年間行い、そして2014年10月まで戻ってきたわけです。
HOP-LEAPのシリーズはジンバル制御付き燃焼実験を行った後に吊り下げ試験HOP、そしてLEAPと進んだわけですが、モモの場合は吊り下げられませんので、次は宇宙までの打ち上げ実験というわけです。モモの吊り下げ試験を行わなくていいように、制御系のデータ取得をずーっと行ってきたのが、1年半のHOP-LEAPシリーズです。
ジンバル制御実験の規模は2年前とは全く違いますが、開発体制もそれ以上にパワーアップしています。1トン超級エンジンの実験のインターバルは最速1日、実験設備とエンジンが破損しても2週間で対策と修復を行っています。
内製による早い試作スピード、実験設備による早い実験のインターバル、適切なトライアル&エラー、これらを生かした開発全体のスピード感が私たちの最大の武器です。
ジンバル試験には、エンジンの開発が終わり次第移行していきます。ジンバル試験が終われば、いよいよ機体の主要コンポーネントはほぼ完成となります。
もしかすると、またトラブルが起きるかもしれません。物は買ったり直したりすればいいですし、トラブルの原因は対策をすればいい話です。なつのロケット団は、最初からずっとそうしてきました。
あとは何か起きた時に支えてくれる、応援してくれる、暖かい声をかけてくれる、時にはアドバイスをくれる、支援者の皆さんの力さえあれば、開発は絶対に止まりません。
皆さんの支援や応援も既に立派に開発の一部だ、ということが、クラウドファンディング最終日に是非お伝えしたいことでした。
8/5の燃焼実験リベンジ戦、打上げの安全に関する第三者会合、海外の展示会、そしてジンバル試験とやることはたくさんあります!これからも、なつのロケット団、インターステラテクノロジズを、よろしくお願いします!