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全鍛造、全鋼刃物のオートクチュールをもっと広めたい!

現代の鍛冶屋としては珍しい、完全手作りのフルオーダーメイド刃物。今では珍しい全鍛造、全鋼で、切断の楽しさと、手入れして育てる喜びを味わう。使い手が使うほどに世界に一本だけになる職人の品。

現在の支援総額

1,157,000

38%

目標金額は3,000,000円

支援者数

34

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/12/29に募集を開始し、 34人の支援により 1,157,000円の資金を集め、 2024/03/17に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,157,000

38%達成

終了

目標金額3,000,000

支援者数34

このプロジェクトは、2023/12/29に募集を開始し、 34人の支援により 1,157,000円の資金を集め、 2024/03/17に募集を終了しました

現代の鍛冶屋としては珍しい、完全手作りのフルオーダーメイド刃物。今では珍しい全鍛造、全鋼で、切断の楽しさと、手入れして育てる喜びを味わう。使い手が使うほどに世界に一本だけになる職人の品。

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\自己紹介/

初めまして。ブラジルのサンパウロ出身の八杉ヴィニシウスと申します。石川県金沢市の湯涌地域にて「現代の鍛冶屋 やす工房」を構え、地域に根ざす鍛冶屋として、刃物製品作成を始め、包丁や農具など刃物全般の研ぎや修理、その他にも溶接、金属製品の修理やお客様の「こんな道具作れないかな?」を叶えるものづくりの場所として活動しております。「道具の心を手入れする」ことをモットーに、修理に限らず、長く使っていただけるようなオーダーメイド刃物のご注文も承っております。

鍛冶屋になったきっかけというか、刃物に興味を持ったきっかけは、学生時代のアルバイト先で鶏肉を切っていたときに皮が切れず、「この包丁ダメだ。」と包丁のせいにしたのですが、店長に聞いたところ「包丁は研がないとダメなんだよ。」と言われ、そこで初めて包丁は研ぐものであるということを知り、研ぐところから始まり、元々物作りが好きだったのも相まって、その奥深さにのめり込んでいきました。
その後、会社で鋼材を学んだり、研究所に勤めて表面加工についての原理や知識を深め、いろんな包丁に触れることで良し悪しを知り、自分で作ってみたいという欲求が高まりました。キャンプ場の一角を借りて自分で包丁や鉈を作ったり、ボロボロになった道具をレストア(修理)して売っていく中で、道具が息を吹き返したり、それを手にして喜んでくれる人の声を聞いたりすることで、工業とは違う地域に密着したものづくりの場所として貢献できる鍛冶屋の魅力を感じ、地道に志していた開業を石川にて実現することにしました。


\全鍛造かつ全鋼(ぜんこう)とは?!/

やす工房ではさまざまな刃物加工を承っておりますが、特に全鍛造で全鋼(鋼一枚でできている)の包丁を多く作っています。鍛造というのは、みなさんのイメージするように、熱い鉄を叩いて鍛えながら伸ばしていく工程です。全鋼というのは字の如く、全て鋼によって仕上げる刃物です。現在多くみられる和包丁(霞包丁)は、地金の部分に柔鉄を使い、刃の部分に鋼を使いますが、全鋼で作ると、より硬さが生まれ、歪みにくい刃となる為、切れ味が持続しやすく、より長く安定して使える包丁になります。しかし、現在全鍛造で全鋼の刃物を製造しているところは少なく、和包丁の最高級品とされる本焼包丁くらいしかそれに該当するものはありません。   和包丁の構造本焼き包丁は単一の鋼材から作られていて(つまり全鋼)、鋼材を限界硬度に近づける高い焼き入れ技術を要し、鋭い切れ味を実現する包丁で、料理人や包丁好きが憧れる存在です。その反面、物質は硬くなればなるほど壊れやすくなるという性質がある為、本焼きは刃が欠けやすい状態になり、硬い野菜や魚の骨などを切ることには向きません。やす工房の包丁は本焼きと同様の全鋼ですが、焼き入れ温度を調節することで、鋼材の硬さと粘り気のバランスを保ち、硬いながらも実用性にも優れた点が特徴です。

料理においても全鋼の刃物は、均一に材料の酸素や水分を奪うので、肉や魚を切った時など不要な臭みがとれ、化学変化によって味の締まりが生まれます。

一般的なステンレス包丁と比べると、水分を拭き取って錆を防ぐ必要性がある為、めんどくささを感じる方もいらっしゃいますが、黒錆のように逆に赤錆から刃物を守ってくれる錆もあり、何より定期的なお手入れによって、研ぎの際に容易に刃付けが出来、一つの物を大事に長く使う、育てる楽しさを味わっていただくことができます。


\プロジェクト立ち上げの理由/

昨今は便利さと引き換えに、物を「買って消費する」ことが当たり前となり、安くてもいいものも簡単に手に入るようになりました。しかし、そういった傾向が当たり前となりものづくりが生活から切り離されていくと、刃物に限らずですが、その代償として作る手間や維持の手間、生産性が悪いものは淘汰されて、ロストテクノロジーとなってしまいます。現に日本刀は戦前の製法が失われ、現代の刀匠たちは再現するのに大変苦労したそうです。それでも未だに再現し切れていないとのこと。

このプロジェクトでは全鍛造、全鋼の刃物を多くの人に届け、刃物を育てて使う喜びを知ってほしいと同時に、鍛冶屋として消えゆく技術を残したいとの想いで立ち上げました。一つの刃物がどうやってできているか、どういった技術が関わっているのか、どのような鋼材・形状が自分にはぴったりなのかと言った包括的な視点からも、世界に一つだけの刃物を使う楽しさを広めることができるのは、大きな工場ではなく、こういった地域に根ざす鍛冶屋の役割ではないかと考えます。

刃物界のオートクチュールをすることで、その刃物がお客様の手に渡った後もメンテナンスなどを通して長くお客様とお付き合いしていける、消費の枠を超えた商品作りを守りたいと思います。

それを実現する為には様々な面から新しい設備として油圧プレスの導入がどうしても必要であり、それを以て事業を成り立たせていく事で、技術と想いのこもった刃物を多くの人に届け、ものづくりに対する世の中の画一的にな価値観を変え、将来、あとに続いて鍛冶屋やものづくりをしていきたいという若者のためにも道を開く事にも繋がるプロジェクトになればと思います。


購入予定のプレスやす工房では全て鍛造で作っていますが、プレスを導入できたら圧延によるメリットも取り入れることができます。鍛造は叩いて伸ばすことですが、圧延とは押し伸ばすことで、圧力によって金属のしなやかな部分を残した加工が可能になります。

例えば、美しい鋼材の模様を表面に纏うダマスカス包丁ですが、こういった金属加工も可能になります。現在は印刷やレーザー加工のものがたくさん出回っています。しかし、本来のダマスカス包丁(コアレスダマスカス包丁)はこう言った表面の装飾だけではなく、鋼材を織り重ねて美しさを出すと同時に高い切れ味を実現しています。油圧プレスを用いることで、本来であればかなり高額になってしまうダマスカス包丁をもっと多くの人にとって身近なものとしてお届けできるようになります。鍛造はもちろん刃物を強くするために欠かせない工程なのですが、鍛造のみでこれを作ろうとすると、鋼材が硬くなりすぎ、割れたり、歪んだり、使用時だけでなく製造過程でも破損が多く、お客様にお届けするにはとても高額な商品となってしまいます。

印刷やレーザー加工ももちろん技術には変わりないのですが、量産品には作れない手作りの刃物の良さをより多くの人に実感してもらう為にも、プレスを導入し、加工の幅や生産性を向上し、ある程度価格を抑えることを実現することは必須だと考えています。



<この油圧プレスが私の理想である理由>

①質、形状のコントロール
プレスによって圧延が可能になると、コアレスダマスカスのような鋼材を織り交ぜる加工など鍛造だけではリスクの高かった手法を取り入れることで、よりオーダーに合った金属の状態を作り出すことが出来ます。鋼材の硬さを調節したり、厚さを均一に出来たり、鍛造の時と比べて鋼材のロスも大幅に減らせます。

②作業効率化
プレスによって、安定して良い質や形状をコントロールしていくことで、作業効率化を図ることができ、手作業のみで包丁を打った場合の高額な値段を抑えることにつながります。

③基礎工事がいらない、且つ、サイズがコンパクト
工場のように大きなスペースがない工房としてはありがたいサイズで、キャスターで移動でき、加工金属の長さに合わせて壁からの距離などが調節できる点がとてもありがたいです。通常こういった設備導入時に必要とされる基礎工事が不要な点も、コスト的にとても魅力です。

④圧倒的専門性
多くの鍛冶屋が実際に活躍するアメリカで設計・製造された鍛冶屋のために作られた設備な為、鍛冶屋としてやってほしい動きや取り回しなど、もう1人優秀な助手をつけるくらいのパフォーマンスが期待できます。また、アタッチメントを取り付けることにより、多くの作業を容易にこなすことができるようになります。自身でこのアタッチメントを作成すれば、用途も無限大になります。

⑤リーズナブル
輸入費用を鑑みても国内の他の鍛冶設備より安く、類似したことができるエアーハンマーは基礎工事費用を入れて800〜1000万円ほどする為、実用的なだけでなくリーズナブルな設備です。



\応援メッセージ/

  


\リターンについて/

今回のリターンについては、レターオープナーはステンレス製となります。ペティーナイフ三徳包丁は全鍛造・全鋼で、こちらの商品に関しては決まった形のお届けになります。オーダーメイドの包丁については、鋼材や形などメールや電話にてご相談させていただいてからの作成開始となります。オーダーメイドの包丁に関しては、工房に足を運んでいただける方は一部ご自身で作成に携わっていただくことも可能です。

その他、「八杉と熱く語る会」では湯涌まで足を運んでいただける方と一緒に湯涌温泉あたらしや様にて食事をしながら、ニッチな話から鍛冶屋についてなど、なんでも楽しくお話しできればと思います。

やす工房のHPへの掲載は支援者様のお名前や社名と併せてHPのリンクやSNSのアカウント名など、文字による掲載をさせていただきます。(掲載期間ひと口1年間)


【包丁に関する注意点】
「正当な理由なく刃物を携帯する行為は、銃砲刀剣類所持等取締法第22条及び軽犯罪法第1条第2号により禁止されています。
 また、18歳未満の方は本プロジェクトを支援することはできません。


\スケジュール/

23年12月末 クラウドファンディング開始
   順次 リターンの作成開始(翌年4月より出来次第順次発送)
      ※手作りの為、約1〜3ヶ月のお時間をいただきます。
24年3月末 クラウドファンディング終了
  4月 油圧プレス発注


\資金の使い道/

油圧プレス輸入費・・・¥3,000,000



\最後に/

最後までプロジェクトをお読みいただき、誠にありがとうございます。
やす工房では今後も引き続き丁寧にものづくりと向き合い、良い刃物を広めることを始め、ものづくりを気軽に相談できる地域のステーションとしての役割も担えるよう、邁進して参りたいと思っております。

このプロジェクトの趣旨にご賛同いただき、ご支援いただければ幸いです。

みなさん、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 現代の鍛冶屋 やす工房  八杉ヴィニシウス

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

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  • 皆さんこんにちは。やす工房です!いつも応援ありがとうございます!!本日はお天気も良かったので、これまでご支援、拡散、応援してくださった方々への感謝とお礼を伝えに神社に行ってきました。改めて自分がどれだけ愛されているかということを考え、深い感謝の念に包まれたので、本日は感謝の日にしようということで、日頃頑張ってくれている妻と娘を連れて神社へ参拝に行こうと思い立ちました。今までいただいたたくさんのご恩や導かれるように訪れたたくさんの幸運に感謝し、それらのありがたさに今一度立ち返ってこれから自身が何を成さなければいけないのかということを考えていました。プロジェクトもいよいよ明日終了となります。「達成できない場合は支援金は何に使うの??」直接質問されたこともありますし、ご支援くださった皆さんも疑問に思っていることだと思います。このプロジェクトでは元々300万円のプレス機をアメリカから輸入したい!!というものでした。しかし、たくさんの方に応援していただいたのですが、目標金額には現状届いておらず、(まだ奇跡を信じる心は捨てていません!!)、その場合はどうするのか、という点を少しお伝えしておこうと思います。本来はプレス機を輸入して圧延という工程を可能にすることで、品質の向上だったり生産効率を上げることで、より良い製品を作る環境を整える目的でした。目標金額に到達しない場合は、ナイフ用ベルトサンダーの購入並びに、スプリングハンマー(現在不動)の修理に充てたいと考えています。この2つが導入されるだけでも生産効率が上がるため、それを基にプレス機購入の足がかりにしていきたいと考えています。詳細報告は別途させていただこうと思いますが、現状を報告させていただきました。あと1日ですが、最後まで諦めずにより多くの方へ声が届くように努めたいと思いますので、応援よろしくお願い致します!!やす工房 工房長八杉ヴィニシウス もっと見る

  • 皆さんこんにちは。やす工房です。いつも応援ありがとうございます!!また、経過報告も毎回読んでくださりありがとうございます!本日の金沢は春らしい暖かい陽気で、とても過ごしやすかったです。本日も何名か工房に足を運んでくださったのですが、とても興味深く話を聞いてくださり、毎回嬉しいなと感じております。それと同時に、これだけ皆さんが興味を持ってくれるのだから、もっと伝えたい。どうやったらもっと伝えることができるだろうと日々考えています。「こんなに熱く鉄のことを語れる人はいないね」と今日も言われましたが、自分でもそう思います。(笑)鉄のことだけでなく、それをものづくりに活かすこと、道具の心を手入れすることにとても情熱が湧くのです。熊おどし「こういうことしたいんだけど、こういう道具って作れる?」という気軽な感じでよくやす工房に足を運んでくれる青年がいるのですが、今回は山に行く際の「熊おどし」を作れないか、柄は自分で拾ってきた鹿の角を使いたい、とのことでご本人の希望を叶える形で作成しました。爆竹を入れて使用すると銃と同等の音が出るので、山に入る際に持っておくと安心です。出来上がった熊おどしにご自身でお気に入りのストラップをつけて、より自分好みにして使っているとのことで、私もとても嬉しいです。こんな風にやす工房を利用していただけて、本当に嬉しいです!やす工房では全鍛造全鋼のオーダーメイド包丁など決して安くはないものも作っていますが、こういったものづくりを身近に相談できる場所としても在りたいと常々思っています。自分好みの大切なものに囲まれて暮らすって、とても幸せですよね。こういう場所を自分もやってみたい!という若い世代のためにも、しっかりとやす工房を磐石にして、道を切り開いていきたいと思います。プロジェクトも本当に残りわずかとなりましたが、引き続きご支援、拡散、応援どうぞよろしくお願い致します!!やす工房 工房長八杉ヴィニシウス もっと見る

  • こんにちは。やす工房です!皆さんいつも応援ありがとうございます。今回は夫ヴィニシウスではなく、妻の私志帆が経過報告をさせていただこうと思います。プロジェクトも残すところあと2日となりました。目標金額の300万にはまだまだ届いていないのですが、ここ最近、また何名かの支援者さんが現れ、達成率38%の¥1,142,000になりました!これもひとえに皆さんの暖かいご支援のおかげです。ありがとうございます!!こうやって背中を押される度に、人の暖かさを感じ、皆さんの想いをお預かりして力に変えていこうと強く思います。夫は先ほどから口から感謝の言葉が漏れて、プルプルしたり、唸ったり、全身から感謝がダダ漏れ状態です。私自身も感謝で胸がいっぱいで、じんと熱いものを感じております。今回ご支援いただいたリターンのなかに「八杉と熱く語る会」という、夫ヴィニシウスと一緒に食事をしてお話をするものがありますが、夫自身に興味を持っていただけるのもとてもありがたいです。夫も今から支援者の方とお話をするのを楽しみにしておりますので、よろしくお願い致します^^残りの期間も精一杯頑張りますので、応援よろしくお願い致します!やす工房八杉志帆写真:伊藤亜莉 もっと見る

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