こんにちは。やす工房です!いつも暖かいご支援、応援、ありがとうございます。やす工房では、フルオーダーメイドの刃物のオートクチュール以外にも、研ぎや、道具の再生を行なっています。「再生」というのは「修理」のことなのですが、やす工房は「道具の心を手入れする」ことをモットーとしており、道具を修理して「再び生きる道具」として、大事にされて力を発揮していってほしいという思いから、修理のことを「再生」と呼んでいます。今回の写真は再生ではなく研ぎの様子ですが、こちらは美容師さんの命とも言えるハサミを手入れさせて頂いています。プロのハサミですので、とても高価なのはもちろんですが、繊細な刃で、それをご依頼者様の好みの使用感に整えていきます。どんなに高価な刃物であろうとも、手入れを怠れば、その道具は十分な能力を発揮できません。古くなった道具も、いつも使っている道具も、手入れしてあげることが大事なのです。手入れが楽ちんな商品も今はいっぱいありますし、使い捨ても場合によっては重宝します。しかし、手をかけた道具はやはり使い手の気持ちを汲んでくれますし、その道具を持つことや使うこと自体を楽しくしたり、生活を豊にしてくれるものです。私もそうやって大事にされる刃物や道具を作っていきたいですし、工房に持ち込まれる道具は誰が作ったものでも「再生」できるよう、心を込めて手入れしたいと思います。プロジェクト終了まであと3日。力を尽くして頑張りたいと思います!応援よろしくお願いします!!やす工房 工房長八杉ヴィニシウス
湯涌 の付いた活動報告
こんにちは。やす工房です!いつも応援いただき誠にありがとうございます。昨年末から始まったプロジェクトも残り2週間を切るところとなり、冬も終わりに差し掛かり雪も溶け春の芽吹きを感じる日々が始まりました。経過報告としては少し内容が逸れますが、嬉しいことがありましたので、皆様にご報告申し上げます。今回の能登半島地震にて被災された方が移住先のお家を探しているということで、ずっとここ湯涌にて私にも何か協力できないかと家を探しておりました。珠州焼きの職人さんご家族ということで、工房が構えられるようなお家となると、街中では簡単には見つかりません。同じ職人として、その気持ちがよくわかり、また環境が無くなったせいでその職人さんが持つ技術が失われてしまうことになれば、それは悲しいだけでなく、日本にとっての損失とも言えます。幾度かのお家紹介や大家さん交渉の末、やっと理想的な住居に辿り着き、本日やっとお話をまとめる事ができました!後は役所との交渉がまとまり次第湯涌への移住という運びになりました。状態の良い物件に理想の作業環境が整った最高のお家でした。湯涌に新しい仲間が増えると思うととても嬉しいです!年始より誰しもが想定しなかった激的な日常の変化、失われたものも多く、先々の不安しか無かった時期から、少しでも進展の時期に移り始めるお手伝いができていたらとても嬉しいです。また、今回この様な活動に参加できた事に深い意義を感じると共に、日常のさまざまな事にも感謝が湧いてきます。生活が整い、人々の心が癒え、本当の意味で復興が完了するには長い時間がかかると思います。やす工房もまたお役に立てるよう、粛々と自身の工房を成長させ、技術を磨き、それが石川の新たな産業として確立したり、誰かを助ける術となると信じて頑張りたいと思いますので、引き続き応援のほど、よろしくお願い致します!!やす工房 工房長 八杉ヴィニシウス