目標450万円達成と今後について
皆さん、沢山のご支援ありがとうございました。目標金額の450万を達成する事ができました!
ここからの目標は大きく決めていなかったのですが、450万円を越えたご支援については、 現状一つしかないコントローラーのバックアップの制作と、このプロジェクトを私ひとりの物にせず、障害のある格闘ゲーマーが国内の大会に参加するための渡航費や、デバイス開発費用に私Jeniが責任を持って振り分けたいと思います。
皆さんこんにちは。Jeniと申します。普段は株式会社ePARAという会社に所属し、バリアフリーのeスポーツイベントのプロデューサーとして、障害をもつ方がeスポーツを通して活躍できるようなイベントの制作の仕事をしながら、格闘ゲームをプレイしています。
私のような重度の身体障害者がeスポーツ大会に参加するためには、同行する介助者の渡航費を含め、自費ではカバーできない多大な費用が必要です。そのための費用の一部をみなさまにご支援いただきたく、今回クラウドファンディングに挑戦することにしました。私事ではありますが、みなさんにどうにか応援いただきたいです。
EVOとはEvolution Championship Series(エボリューション・チャンピオン・シップス)の略称で、さまざまな対戦格闘ゲームの大会を数日間にわたって開催する世界最大規模の参加費を払えば誰でも参加が可能な”オープントーナメント”イベントです。
毎年8月頃に、アメリカ・ラスベガスで世界中から格闘ゲームプレイヤーが集まり競い合います。昨年は約1万人の参加者数があり、日本からは172名が参加したと発表されています。
格闘ゲームと出会う前、私にとっての10代は、難病の進行により日常生活でできることが減っていく喪失の時期。そんななかで、努力すれば勝てるストリートファイターと出会い、夢中になりました。いつか出来なくなるなら、最初からやらない方が良いと決めつけ、色んなことに挑戦できずにいた私が格闘ゲームを始めたのは、現実で何もできない弱者なら、大好きなゲームの中でくらいは自分を認められるように強くなりたいというちっちゃなプライドでした。
病気の進行でコントローラーが握れなくなり、一度格闘ゲームを諦めるも、自分の本当にやりたいことを諦めきれず、あごで操作する専用コントローラーを仲間に協力してもらいながら制作しました。
もう一度格闘ゲームが遊べるようになることが目標だった2021年。誰かとオフラインで対戦することが目標に変わった2022年。人生で初めて格闘ゲーム大会「EVO Japan 2023」へ参加した2023年。
大会への参加という目標を叶えた時、私の中に新たな目標ができました。それが、過去の夢に、今の自分で挑戦するということです。
コントローラーを握れなくなったあの頃の私は、今より上手にゲームが操作できる日はもう来ないと思い込んでいました。自分自身のパフォーマンスを100%出せる環境がある今、ゲーム中に身体的なハンデを感じることはありません。あれから十年が経ち、本当にやりたいことと向き合う中で、できないことも、工夫することで可能性は無限大に広がる事を学びました。
過去の夢であるEVOへ選手として出場するという夢に、今の自分で挑戦すること。
これが私がこのプロジェクトで、達成したいことです。
私一人の力では叶えることができないこの挑戦に、お力をお貸しいただけると幸いです。
筋ジストロフィーという難病についてご存知ない方も多いかと思います。
わたしの病気であるデュシェンヌ型筋ジストロフィーは、遺伝子の異常により全身の筋肉が次第に衰えていく難病です。遺伝性と突然変異の2パターンがあり、私は突然変異により、この病気を持って産まれてきました。
私の身体は現在、病気の進行により、四肢を動かすための筋力がほぼありません。そのため、残存する力は指先と首から上です。生活や移動の殆どを訪問介護師さんに支えてもらいながら生活をしており、誰かの協力なしでは生きていくこともできません。出かけることも、ゲームをするためのポジショニングをする時も自分ひとりの力ではできないのが現状です。
呼吸する筋力の低下により、1年半ほど前から鼻に装着するタイプの人工呼吸器を取り付けながら生活をするようになりました。呼吸器の管理には看護師さんのサポートが必要になります。
ゲーム環境にも構築にも課題があり、誰でも車椅子での完璧な姿勢で格闘ゲームをするためのフィッティングができるわけではありません。外出先で格闘ゲームをする時は、私のリハビリを担当してくださっている理学療法士さんに手伝ってもらい、昨年国内の大会に参加してきました。
国内大会では国の福祉制度を利用して滞在先のヘルパー事業所を利用しながら、介助者と2人で遠征をしてきましたが、今回は今までとは違い海外遠征になるため、移動に関する介護、人口呼吸器の管理、ゲーム環境の構築には日本から私以外に3名の介助者が必要になります。
今回のクラウドファンディングでは、目標金額を50万円に設定して開始します。
7月16日から7月22日までのアメリカでの滞在費用として以下の目的に使用させていただきます。
・渡航費(Jeni+介助者3名)
・ラスベガスでの6日間の宿泊費(Jeni+介助者3名)
・EVO参加費
・その他(緊急時の対応、リターン制作など)
EVOに参加するためには、私一人だけでなく、同行する介助者の渡航費も合わせると、総額で約400万円がかかる見込みです。 今回みなさまには、その一部をご支援いただきたいです。渡航にかかる費用のすべてを自費で叶えることは難しいため、ご協力頂けると幸いです。
支援金額に応じてのリターンを設けていますので、ご確認ください。
今回の挑戦に共感いただけた方は、ご無理のない範囲でけっこうですので、どうぞご支援をよろしくお願いいたします。
この数年間でゲームアクセシビリティの向上やデバイスの工夫により、私のような重度肢体不自由者でも対等にeスポーツへ参加ができるようになってきています。また、大会のレギュレーションの変化により、私のような通常のコントローラーを使用できない人でも気兼ねなく参加ができるように変わってきました。
このような変化は、世界中の誰かが工夫して遊んでみよう思ったから変わったのだと私は思います。私は誰かの工夫や思いが、いつか誰かの挑戦に繋がるのだと信じています。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
私の挑戦に共感していただけたら、一緒にプロジェクトを盛り上げてくれると嬉しいです。
クラファンのリターン購入や、プロジェクトの拡散など
さまざまな形がありますが、みなさんの協力ほど心強いものはありません。
この挑戦の先にはきっと、想像以上の未来が待っているはず。
そんなミラクルをこの夏におこせると信じています。
みなさまこの挑戦をぜひ応援よろしくお願いいたします!
Jeni 畠山駿也
リターン作製でご協力頂く無敵時間さまのご紹介
今回のクラファン挑戦を記念した無敵時間様とJeniのコラボTシャツが実現いたしました。
無敵時間について
『無敵時間』
それはゲームから生まれた概念であり、現実の誰にでも訪れる特別な時間。
楽しんでいる時、夢中になっている時、癒やされている時、困難に立ち向かっている時、自分を追い込んでいる時、あなたには何者にも負けない無敵時間が流れている。
そんな概念を身に纏い、戦い、楽しむためのTシャツが登場!
無敵時間は「From nerds to athletes(オタクからアスリートまで)」をコンセプトに、あらゆるシーンで活用できるウェアを提供します。
最新の活動報告
もっと見るEVO2024まであと2週間:近況報告
2024/07/01 14:28こんにちは、Jeniです。7月。EVO2024がいよいよ2週間となりました。多くの皆様からのご支援と応援のおかげで、ここまで来ることができました。この近況報告を通して、現在の状況についてお知らせいたします。クラウドファンディングの進捗資金使途について今回のプロジェクトで皆さんから頂いた資金使途について改めてお話したいと思います。4月の末にEVOJapanに遠征した際、それでも同行していただいた介助者に長時間サポートをお願いする状況が続き、高負荷をかけてしまいました。 国内の大会遠征では居宅介護等の国の制度を現地のヘルパー事業所と事前に契約し、宿泊先で利用することができます。それでも少ないメンバーで遠征をしていると負担は大きく、来年もし参加するならもう少し工夫が必要に感じました。 当初、私、理学療法士の分道さん(コントローラー周り)、介護(母)、看護師、カメラマンの5名でラスベガスに向かう想定でリターン制作費以外の費用をEVO渡航費用に当てるつもりでしたが、全員にかかるタスクの分散をするために、目標金額を超えた金額の一部を充て、アシスタント役としてメンバーをもう1名増やすことにしました。国内の大会以上にかかる負担は大きくなると予想されるので、ご理解頂けますと幸いです。リターンについてリターンのTシャツ、パーカーの発送が先日完了しました。そろそろ皆さんの御手元に届き始めた頃だと思います。沢山着倒していただけると嬉しいです!ユニフォームについては7月7日の週にはお届けできるように発注しておりますので、もうしばらくお待ちいただけますようよろしくお願いいたします。トレーニングと準備日々の練習は順調に進んでいます。先日Red Bull Gaming Sphere Tokyo様の会場をお借りしてコントローラーの最終調整を行いました。不安な操作感もなくなり、完全に負けの言い訳がなくなってきており、とても嬉しいです。ゲーム中の出来事のそれら全てのおこないが自分のせいだとストレートに言える環境がある今の自分でこの夏挑戦できることに感謝しています。これまで多くの方々から温かいメッセージと応援をいただいており、それが大きな励みとなっています。EVO2024本番までの間、引き続き練習を重ねつつ、ラスベガスへ向かいたいと思います。皆様のご支援があってこそ、ここまで来ることができました。引き続き、応援よろしくお願いいたします。 もっと見る
クラファン終了まで残り数時間となりました。
2024/04/30 07:24皆さん、沢山のご支援ありがとうございました。目標金額の450万を達成する事ができました!ここからの目標は大きく決めていなかったのですが、450万円を越えたご支援については、 現状一つしかないコントローラーのバックアップの制作と、このプロジェクトを私ひとりの物にせず、身体に障害のある格闘ゲーマーが国内の大会に参加するための支援者にかかる渡航費や、デバイス開発費用に私Jeniが責任を持って振り分けたいと思います。制作したリターン品についても購入できるのはクラウドファンディング中のみなので、もしよろしければご検討いただけるとうれしいです。よろしくお願いいたします! もっと見る
ドキュメンタリー制作の映像ディレクターさんが決定しました。
2024/04/23 16:57皆さんこんにちは。Jeniです。EVOプロジェクトの支援総額が435万円を突破しました!皆さんのお力添え本当に感謝しています。クラウドファンディングも残すところ1週間となりました。今週末は東京で開催されるEVOJにも参加してきます。最終ゴールの450万円まであともう少し、 頑張ってまいりますので応援よろしくお願いします!EVOプロジェクトに同行して頂くカメラマンさんですが、映像ディレクターの齋藤悠太さんに同行して頂くことが決定しました。今日は、齋藤さんからのメッセージを共有させていただきます。映像ディレクターの齋藤悠太さんからのメッセージ皆様初めまして、映像ディレクターの齋藤悠太と申します。普段からスポーツ選手やあらゆる業界のショートドキュメンタリーを制作しております。このページに辿り着いた皆様ならより一層共感してくださると思うのですが、Jeniさんの困難を克服する意欲、まさに不屈の精神は多くの方に勇気と感動を与えていると思います。しかしながら、それはJeniさんの「好き」というシンプルな想いから生まれているものと感じております。まさにそれが人間らしく、僕らの憧れる姿そのものです。Jeniさんの姿を見ると勇気が湧いてくる。そんな多くの方の想いをさらに促進させるべく、今回EVOに同行させていただくことになりました。現地でしか感じられないことももちろんあると思いますが、それを最大限伝える役割を全うしたいと思います。齋藤悠太 Web Site齋藤悠太 (@YSaito105) | X(旧Twitter) もっと見る
オレンジ、追加募集してほしいです。