人生をかけた挑戦!学童野球の当たり前を変える
はじめまして。江東区学童野球チーム Kinconの代表・佐藤輝彦と申します。
2021年の10月、新型コロナウイルスの拡大で日常生活が制限されていた真っただ中に、当時小学5年生だった長男と2人で「Kincon」という学童野球のチームを立ち上げました。
Kinconを立ち上げて約2年。
たった2名だったチームメンバーは半年ほどで9人が集まり単独で試合をできる規模になり、2022年4月2日に行われた初の対外試合では勝利を収めることもできました。現在では小学生から中学生まで40名を超えるメンバーが集まっています。
しかし、活動を続けていく中でグラウンドの減少による練習場所確保の難しさや、今の子どもたちが抱える様々な問題を目の当たりにしてきました。
そこで、野球をはじめとする様々なスポーツをきっかけに子どもやその周りの大人たちが集え、子どもたちが自主的に行動を起こせる場所が必要だと感じ、拠点を作りたいと強く想うようになりました。
学童野球の当たり前を変えたい
実は、”キンコン”は私が子どもの時から江東区の住吉・毛利・猿江地区を中心に約40年間活動していた学童野球チームの名前です。
当時、この地区には3チーム程学童野球チームが存在しましたが部員の減少やサッカー人気の上昇によりどのチームも解散してしまいました。
私の息子が小学生の頃、学童野球に通わせるにあたって2つのチームを渡り歩きました。
学童野球の実情として…子どもを威圧する、怒鳴る・保護者の負担も大きく、親同士の揉め事もあるそんな光景が当たり前になっているように感じました。
チームを変えたいと思いましたが、古くから残るチームの体質や悪い意味での伝統はなかなか変わるものではありません。
息子の残り2年の小学校生活をこのチームで過ごすのか、簡単ではないと思うけど自分でチームを作るのか自問自答した結果、出てきたのは「自分でチームを作る」という答えでした。
自分自身がイキイキとやれる場所を作りたい、結果子ども達が笑顔で活躍できる場所を!
今夏の甲子園大会で全国制覇を果たした慶應高校の「エンジョイ野球」や侍ジャパンの活躍から、これまでの体育会系とは違う指導方法も注目されていますが、少年野球のチームでは監督が怒鳴る、子どもを威圧するなどはまだまだよく見られる光景ではないでしょうか。
私自身も子どもの頃少年野球をやっていましたが、その時の監督は神様のような存在でした。
弱かったチームを強くするために仕事の合間をぬって毎日夕方に練習時間を設けてくれたり、試合中も一切怒鳴ったり怒ったりすることなく「大丈夫大丈夫!」といつも頷いていて、東京都の上部大会にまで進むことができました。
遠征に行った帰りにはみんなにラーメンをご馳走してくれたり、自腹でバッティングセンターに連れて行ってくれたり、子どもながらに監督からの深い愛を日々感じながら野球少年として日々過ごせていました。
その監督からの教えや愛を今の子どもたちにも伝えていきたいし、息子が所属していた2つのチームの嫌だったところの真逆をいこうという考えのもとにチームの運営を行っています。
子どものスポーツというと保護者の負担も大きくなりがちですが、Kinconでは保護者頼りではなく、自主的に「協力したい」と言ってくださった約20名のスタッフと共に練習や試合の運営を行っています。
今の子どもたちが抱える様々な問題
学童野球チームの運営を通じて、子どもたちが共通して抱えている問題も見えてきました。
・児童館や図書館の減少による子どもたちの遊び場
・居場所の減少。昔は野球ができた公園もボール遊びは禁止になってしまい、公園に集まっても携帯やゲームで遊ぶ
・野球ができる場所が減っている中、室内練習場に行けばそれなりの金額もかかり家計への負担になっていて生活に余裕がないと活動に参加できない
・中学校に入るとクラブチームや部活に入るか、何もしないか運動に対して0か100かの選択になってしまう
・SNSの普及の影響からか、子どもは「何か言ったら叩かれるんじゃないか、ディスられるんじゃないか」と怯えすぎて動けなくなっている
私たちが小さい頃には駄菓子屋さんなどでのコミュニケーションを通じて大人や様々な世代との関わりがありました。
子どもたちの視野を広げる意味でも、子どもが自主的にその場所に行って練習したり、勉強したりできる場所を用意してあげたい。
誰かに言われて、誰かの目を気にしながら動くのではなく、自ら動いて自ら学ぶということを今の子たちに忘れないでほしいと強く願っています。
地域の子ども達が学校終わりに通える自主練スペースを作る
東京都江東区には、現在30以上の野球チームがあります。地域のグラウンドは減少しており、休日の学校の校庭は争奪戦。(区の社会教育団体として登録、そのカードを元に各学校へ申請しています)
チームに関係なく子どもたちが集えるような練習場でもあり、コミュニケーションの場にもなる拠点を持ちたいと考え始めたのは昨年末。
地域の古民家を改修し、キャッチボールはできないけれど、バッティング強化に繋がるトレーニングやインナーマッスルを鍛えるトレーニングができる施設を作るために、今回のプロジェクトを立ち上げました。
自習ができるようなスペースも設け、将来的にはオンラインで講師を招いて学びも受けられるようにもなったりして。
この拠点を「Tantako」と名付け、東京都江東区に誕生させるために、皆さまにご支援いただきたくクラウドファンディングに挑戦しています。
【Tantakoの名前の由来】
私の母親は三重県の田舎町出身です。
現在83歳の叔父達の小学生時代は、学校帰りに川に手長エビを取りに行くのが日課だったそう。
三重県の田舎町の方言で、手長エビを「タンタコ」と言います。
現代と照らし合わせ、学校帰りに「Tantako行かない?」「Tantako集合ね〜」なんて自主練スペースに行くことが日課になるといいな、そんな未来を描いて名付けました。
このような拠点が、今回のプロジェクトをきっかけにゆくゆくは全国に広まり、世の中のスタンダードになっていくことも夢見ています。
未来のスターを発掘するポータルサイトも作成
施設の建設とともに、ホームページ制作も行います。
このホームページは自主練スペースの宣伝と言うよりもポータルサイトの様なもので、以下の内容で検討しています。
①自主練スペース「Tantako」の紹介。
②子供のスポーツにおけるスポハラ相談所開設→実態調査・公開(公開する事でスポハラがなくなる事を目的)
③個を応援する投銭・おひねり機能がついた個人を紹介・応援・支援するページ
個にクローズUPするものは現状少なく、未来の原石を発掘し、金銭的・環境的に応援する事で未来に羽ばたかせたい。
家庭的・経済的な問題で、才能がありながらスポーツを去る子は少なくありません。そんな原石を発掘し、未来へ繋げてあげたい。
クラウドファンディングの個人版のようなイメージで、そこで得たお金を学費や練習のための資金等に使い、思いっきり才能を発揮してもらいたいと考えています。
学童野球は親子の物語
私は東京都江東区、その中でも特に深川という地域が大好きです。
前述した通り、私も子どもの頃はこの深川のキングコンドルズというチームで汗水垂らす野球少年でした。(中学生になりクラブチームに入ったものの、周りのみんなが上手すぎて挫折しました…)
妻も、2人の子どももみんな同じ学校の卒業生となる生粋の深川っ子ファミリーです。
リフォーム業を営む傍らで、一昨年まではPTA会長も長年務めました。
コロナ禍に息子と二人で立ち上げた学童野球チーム。
息子とキャッチボールを始めたらどんどん人が集まってきました。
チーム運営も、私がひとり突っ走っていたら"協力したい"と約20名もスタッフが集まりました。
今の子たちには、スポ根は絶対に通用しません。
もちろん勝負事だから負けていい試合なんてものはないのだけど、私が見てきたチームは「ただ、大人が厳しくしたいだけ」という印象でした。大人が勝たせたい野球と子供達が勝ちたいと思う野球は違います。
子どものうちは「楽しむ」ことが一番。その先に、上手くなりたい・学びたいと思える気持ちが生まれてきます。
上から押さえつけるような指導のしかたではなく、「今なんで三振したと思う?」という問いかけをするなど、本人の心に響かせ、自ら考えてもらうためにはどうしたらいいかを私も常々考えています。
また、野球をやりたくなったら何歳になっても野球に来ればいい。
中学生になっても、高校生になっても、大人になっても野球やりたい!野球って楽しい!そんな子ども達の健全育成に取り組み、キラキラ輝く子供達の笑顔をたくさん生み出します。
共働きが増え、特に忙しいお母さんたちも積極的に関わりたくなるチームを目指すこと。
そしてその場所が、現在活用されていない空き家・空き地であることにより地域の活性化にもつながる。
みんなにとって嬉しい、居心地の良い場を野球というスポーツをきっかけに作っていきます。
さいごに
この度は当ページをご覧いただき誠にありがとうございました。
子どもたちと約2年間毎週末を過ごし見えてきたこと。
それは、みんな素直でキラキラした心の持ち主であるという事。
本当はもっとうまくなりたい、本当はもっと勉強したい。
ところが親に強制的に言われて反発したり、やる気を失ったり…
この自主練スペースは「自主的にやる」「自らが考え自らが動く」
この様なことを大前提に掲げた場所にしたいと思っています。
子どもも大人も自主的に動く場所。
野球だけに限らず他のスポーツや学習やコミュニケーションや…
地域の「繋がり」の場にもなります。
子どもたちは地域の児童館の閉鎖や、部活動の地域委託、民間委託等でスポーツを維持しにくい状態に至っております。
学校帰りランドセルを背負った子たちが「今日Tantaco行く?」「じゃ、宿題持って集合ね!」「算数のこの部分今日教えてよ!」
こんな姿を想像してみてください。
また、大人も会社帰りに「今日自主練行きます?」「ちょっと汗流したいですよね!」
こんなスペースでもあります。
オンライン勉強会やオンラインイベントを開催し「学べる環境」を作ってあげたい。
社会問題となっている「空き家」「空地」これらのお役にも立てるそんな思いでこの企画を練りました。
どうか応援よろしくお願いします!
<今後のスケジュール>
【クラウドファンディング終了】24年2月29日
【リターン発送】24年3月以降順次
【物件契約予定時期】24年3月
【施設完成予定時期】24年4月末
【施設オープン予定時期】24年5月
<費用の使い道>
物件契約100万円
工事・材料・運搬300万円
ウェブサイト制作100万円
※長年眠っている空き物件、築古物件等を探してリフォームします。
※工事については、有志を集め工事費をなるべくかけずに作っていきます。(どうしてもプロの手が必要な箇所は依頼)
※材料については各メーカー、問屋さんに趣旨を説明し提供、協賛していただく予定です。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
※掲載している画像は保護者の方より許諾を得て掲載しています。
最新の活動報告
もっと見るたくさんの応援をありがとうございます!
2023/12/25 12:46人生初めてのクラウドファンディング開始からあっという間に2週間が経とうとしています。どうなるだろうか、と不安な中でのクラウドファンディングですが、感動の連続です。金額の大小は関係なく、皆様が応援してくれる事、感謝しかありません。また、普段関わりのない、顔も知らない方からのメッセージは涙をこぼしながらありがたく拝見しています。プロジェクトの進捗状況としまして、物件探しを本格化させ日々走り回っています。公開物件だけでなく、ここずっと空いてるんだよな…と言うところも近所の方に話し聞いたり。また、目指す場所、施設の見学等もしています。築古物件を改造し作った、この「プールの家」は今の私の理想に近いものでした。https://poolnoie.studio.site/本当はこの位の規模の施設作りたいなぁ~。私の大きな夢の施設は、「ロッツ」さんでした。https://lotslots.jp/地域の皆さまや、同じ志の方に愛される施設を作っていきたいと思います!【すでにご支援いただいた皆さまへ】この度は当クラウドファンディングをご支援いただきまして誠にありがとうございます。人の温かさに感謝しかありません。Tantakoプロジェクトは、私の人生の中で情熱をもって取り組める、人生をかけた挑戦です。子ども達は確実にこの様な場所を求めています。スポーツも学習も「言われたからやる」のではなく、自らが「やりたい!」「知りたい!」「できるようになりたい!」そんな気持ちが先行し、結果が後から付いてくる。そんな場所を作ってあげたいんです。部活動も地域、民間に委託する時代がもうすぐそこに来ています。そんな時代に自信を持って手を挙げられる存在になり、未来へ大きく羽ばたく事業にしていきます。最後まで応援よろしくお願いします!(^^)ぜひ、周りの方へもお声がけをお願いします!佐藤 もっと見る
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