ご支援くださいまして、ありがとうございます。今回は、七夕飾りについて、ご紹介します。入間川七夕まつりが、江戸時代から続く伝統的なお祭りであることは、これまでも紹介していまいりましたが、一度、目にしたら忘れられない商店街を彩る七夕飾りは「矢来(やらい)飾り」と言います。当初は、以前の活動報告で先述したとおり、1メートルほどの竹飾りでしたが、昭和30年代後半から、現在の矢来飾りが登場しました。道の両端に柱を立てて、その柱に2本の丸太を通して飾りを吊るすのは、狭山独自のものです。また、華やかなデザインルーツは、竹久夢二に関わるエピソードをもとに、仲間たちが夢二のセンスを飾りに吹き込んだことが始まりで、工夫を凝らした飾りつけになったとのことです。その時々の世相を表現されており、人気アニメのキャラクターがモチーフになっていたり、毎年、来る人を楽しませています。また、矢来飾りの近くに、七夕飾りとしてオーソドックスな「竹飾り」も見受けられますが、その先端には魔除けの飾りがついているのも狭山ならではの特徴です。狭山市駅西口から、入間川七夕通り商店街まで、リターン品のおりぴぃグッズと共にお出かけして楽しんでいただけると幸いです。
商店街から歩いて5分ほどの距離にある入間川は、埼玉県飯能市から狭山市を通り、荒川へと続いています。江戸時代、飯能から材木「西川材」を筏(いかだ)にして、江戸まで運んでいました。その途中にある狭山市は、筏宿として栄え、現在の商店街に発展したと言われています。入間川七夕まつりは、その頃から行われており、五穀豊穣や無病息災を願い、1メートルほどの笹や竹の枝などに短冊などを下げて、家々の軒下に飾ったそうです。また、夏の日照りによる干ばつが起こらないように、雨ごいの祭りとしての意味もあったそうです。年号が昭和に変わり、通りに面した商店や問屋の人々が、夏の最も暑いこの時期に、お客さまに日ごろの感謝を込めて、夕涼みの会を行うため、竹飾りを大きくしたのが、今日の七夕まつりに発展しました。次第に全国に知られてくるようになり、各地の都市でも夏のイベントとして七夕まつりが行われ、平塚など各地から、飾りの作り方などを学ぶため多くの人々が狭山に訪れたとのことです。
プロジェクトにご支援いただきましてありがとうございます。本文では書ききれなかった商店街の紹介をしたいと思います。狭山市は、東京都心から西へ約30キロメートルの場所にあり、都心からのアクセスの良さと自然環境の豊かさが魅力です。入間川七夕通り商店街は、この地域の住民生活の中心として、また地域文化の発信地としての役割を果たしています。2014年「都市景観大賞都市空間部門」で優秀賞を受賞した狭山市駅西口・市民広場は近代的な景観で、高揚感が湧き上がります。そのまま商店街に向かうと、狭山の街らしさの緩やかな坂道になっています。坂道を下ると、昔ながらの雰囲気を持った商店が見えてきます。地元商店街は、人と人との優しさに溢れており、市外からの訪問者にとっても魅力的な商店街となっています。是非、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。