酒を醸す萬屋醸造店さん、
そしてお米をつくってくれる農家。
これで最低限、酒はできることになりましたが、
ではどうやって進めていくのか。
そこは考える必要がありました。
この本菱を復活させよう!という試みは、
地域活性やブランディングの研究開発を兼ねています。
会社と会社の関係だけでやったとして、
それはそれでいいことなのですが、
本菱は120年前の酒。
誰も知りません。
もちろん流通に棚を確保できているわけでもありません。
とくに酒の世界は古い世界ですから、
昨日今日のブランドが挨拶に行っても、
ケンモホロロにされることはわかっていました。
そして、うちの会社もつくったばかりで
大手企業のようにプロモーションにお金をかける余裕もありません。
しかし、つくっただけで、
勝手に売れるわけでもないですから、
どうにかして、本菱のことを知ってもらわなければ
ならないと思いました。
そこで考えたのが、
プロセスを一緒に楽しもうということです。
まずこの本菱の復活をプロジェクト化。
「まちいくふじかわ」プロジェクト
と名付けました。
街に人が行く
街を育てる
そんな意味で「まちいく」。
山梨県富士川町だからふじかわとつけ、
「まちいくふじかわ」プロジェクトです。
この「まちいく」はその後、
山梨県都留市と埼玉県戸田市に波及していきます。
プロジェクト化するとはどういうことか。
それはたくさんの人を巻き込んで、
ブランディングのプロセスを共有しようということでした。
私達はこれまでブランドづくりのサポートを
いろんな企業で行ってきて、
そのプロセスのすべてをこの本菱の復活で
やってみよう!と思いました。
例えばこんなことです。
・強み、弱みの整理
・ターゲティング
・競合の設定
・コンセプトの開発
・ビジョン、ミッション、バリューの開発
・プロモーション展開
これを一般的にやるのは、
専門的すぎるかな〜と思いつつ、
でもまあ、やってみよう!ということでやってみました。
月に1回、実際に富士川町の施設で
集まってワークショップをやろうと計画を立てました。
しかし、それさえも、どうやって賛同者を集めるのか?
そこで考えたのがクラウドファンディングの活用でした。