2024/01/08 07:00
2015年4月、起業したばかりの私は、
本菱の復活への準備をさっそくはじめました。
まず最初にやったのは役場にいる
中学校時代の同級生に会いに行き、
アドバイスを仰ぎました。
「まずこういう誰もやったことがないプロジェクトで
役場の人間は動かないから、
どんどんやったほうがいい」
そういいながら、町で酒米を栽培している方を
つないでくれました。
私は出身者でありながら、
同じ町内で酒米を作っている人がいることを知りませんでした。
たまたま彼も同級生で、馬が合い、
しかも酒米をつくっている関係で、
冬の間は酒蔵を手伝っているとのこと。
同じ町内で唯一残っている酒蔵、
萬屋醸造店さんです。
私はお願いして、早速蔵元をつないでもらいました。
後日、蔵元に会いに行くと、
2つ返事で「ぜひやりましょう!」と快諾。
地元の米、地元の水で仕込む酒は
まだまだ今以上に少なかった時代。
どうせ本菱は後発になるわけですから、
それをやろうとこの時瞬間的に思いました。
萬屋醸造店さんも、
まさにそれを実践し始めていた頃だったので、
タイミングもよかったのです。