私は大学進学の時に浪人をしました。予備校に通ったのですが、その時の英文法の先生が、こんな話をしてくれました。
上に行くのも簡単、下に行くのも簡単。一番難しいのは、維持することだ。
その時はピンときませんでした。下に行くのは…はなんとなくわかりましたが、上に行くのは…はどうも。上に行くと言うことは、つまり成績を上げることですので、努力しないと難しいと思いました。事実、私はなかなか成績は上がらなかったのですが…。
その後、社会人になってからこの言葉の意味が分かり始めました。上に行くことは難しいですが、一番難しいのはその状態を常にキープすること。上に行くこと自体は努力が必要ですが、一時でしたら外部の要因によって上がることも可能です。しかし、そこで胡座をかいてしまえば、簡単に落ちてしまう。だからこそ、維持が難しいという意味だと感じています。
普段の生活の中で、私たちは安易に流されることもあるでしょう。実力的、物理的、時間的に難しいことはたくさんあります。でも、外部要因に流されることなく、コツコツとやることは、結果的には自分の夢が叶う近道ではないでしょうか。
一番難しいのは、維持すること。
今ではとても心に響く言葉です。