これから化粧品開発をしてみたい方必見!!化粧品開発の流れをまとめてみました!
毎日皆さんが手に取って使う化粧品。いったいどんな流れでできるかをご存知ですか?
今回、私が体験した過程を大公開いたします。参考になれば幸いです。
①化粧品の企画を考える
ブランドコンセプト・ブランドストーリー・ターゲット層・製品ラインナップ・製品コンセプト・イメージカラー・価格帯・訴求ポイント・ベンチマーク製品・使用する原料 などについて決定していきます。
➁パートナー選定
企画が決まったら、その企画を実現するためのパートナーを探します。化粧品OEMメーカー、原料メーカー、容器メーカー、印刷会社、デザイナー、商品PRや販売網を確立するためのコンサルティング会社、広告代理店 などです。
③タスク洗い出し、見積・スケジュールの確認
パートナーが決まったら、見積・納期を取ります。工場は生産ラインで動いていますので、他社の製品を含めすべてスケジュール管理されています。そのため、生産ラインに組み込んでもらう必要があります。1日に生産できる数量は決まっていますので、生産数も決定しておかなくてはいけません。また、生産に入るまでに原料・配合比率を決定し、資材・容器の調達をしなければなりません。原料資材・容器を製造するためにはデザインが決まっていなくてはなりません。そのため、次のような流れになります。
企画 ⇒ 試作品 ⇒ 処方設計(配合・成分比率・工程など) ⇒ 検査・認可 ⇒ デザイン・仕様決定 ⇒ 生産 ⇒ 検査 ⇒ 納品
<化粧品>
成分・配合比率の決定 ⇒ 原料の調達 ⇒ 工場への納品 ⇒ 処方設計に従い製造
<容器>
デザイン・仕様の決定 ⇒ 容器の調達 ⇒ 容器の印刷 ⇒ 工場への納品 ⇒ 充填
<資材>
デザイン・仕様の決定 ⇒ 紙の調達 ⇒ 箱の印刷 ⇒ 工場への納品 ⇒ 容器の梱包
④試作品、デザインの決定
原料、配合比率、テクスチャー、香り・・・など様々な組み合わせの中から、ブランドコンセプト・製品コンセプトにふさわしいものを選びます。具体的なベンチマーク製品があれば、それをサンプルとして渡して近い試作品を作ってもらいます。
また、このタイミングでパッケージや容器のデザインも決定します。これはセンスが問われますが、容器のデザインとテクスチャーや香りが合っていないと、せっかく企画した商品コンセプトがなし崩しになってしまいます。そのため、試作品とデザインは並行して、検討に検討を重ねていくことをお勧めいたします。
➄処方設計、認可取得
試作品の検討をして、「これだ!」というものを見つけたら、その試作品の製造番号をメーカーに伝えます。その試作品の処方設計はメーカーの責任の元、製品化する上で問題ないか厚労省に認可を取ります。認可が取れればいよいよ生産工程に持っていけます。
➅デザイン・仕様決定、容器・資材の制作
認可取得した処方設計を元に、容器や資材の裏面に記載する成分表記をメーカーから受け取ります。デザインが完了したら、容器メーカーや印刷会社にデータを入稿し、制作してもらいます。
⑦製造・充填・梱包・検品
メーカーで製造・充填・梱包・検品を行います。
⑧納品
当社の倉庫に納品されます。
現在、⑦の工程に入っています。
この①~⑦までが約7ヶ月間掛かっています。一気に全部を決めるのは難しいです。しかし、部分的に決めていくことでだんだんと形になっていきます。今回の「HIZUYUKIプロジェクト」では、「自分をはじめとする30~40代の女性向け」「プロテオグリカンを使って」というのが、私の中で絶対的に決まっていました。次の投稿でも詳しく記載しますが、「プロテオグリカン」は10年近く前に、弘前大学の研究チームが鮭の鼻の軟骨・氷頭(ひず)からプロテオグリカンを採取するのに成功し、EGF様効果が認められ、美容業界・医療業界で徐々に実用化されつつある新成分で、最初にこの原液に出会った時、肌にみるみる浸透していき、ふっくらとよみがえるような感触に電流が走ったような感動を覚えました。この成分を広く、アンチエイジングケアで悩んでいる女性たちに伝えたい!という思いが、この製品開発の原動力になっています。