
みなさん、おはようございます!
昨日は水源の取水槽を仕上げるため、
セメントを背負って山へ入ることにしました。

【今回の装備品】
普通ポルトランドセメント(25キロ)
手ノコ(倒木やパイプの切断用)
万能テープ(配管パイプを補修・とめるため)
針金(増水時にパイプが流されないよう固定するため)
ざる(砂や小石をすくいとるため)
ペンチ、その他工具類
山の上で忘れ物に気づいても、取りに戻ることはできません!
出発前の道具チェックは、
私にとって欠かせない儀式のようなものです。
「忘れ物なし!」
気合を入れて、いざ出発です。
ところが、歩き出してすぐに気づきました。
「おお、今回はいつもより5キロ重い……!」
肩に食い込むずっしりとした感触が、
これまでとは明らかに違います。

本格的な山道に入る前、旧アイサイ集落跡を通りかかります。
「先人さま、今日もよろしくお願いします」
そう心の中で語りかけ、一歩ずつ歩みを進めます。
道は石がゴロゴロと転がる悪路。
肩の重みが足腰、特にひざにきます。
そんな苦しい時に唱えるのが、この言葉です。
「懺悔懺悔 六根清浄~♪」
不思議なもので、リズムに乗せて唱えていると、
あんなに切れていた息が次第に整ってきます。
これぞ先人の知恵、いつもながら驚かされます。

ようやく、本日の目的地である水源の取水槽に到着!
重いリュックを下ろした瞬間、
自分の体ではないかと思うほど、ふわりと体が軽くなります。
取水槽は相変わらず、渇水の影響で干上がっていましたが、
底にわずかに溜まった水を丁寧に汲み出し、
作業の準備を整えます。
さあ、いよいよ「仕上げ塗り」の開始です。

一度施工したセメントの上に仕上げ塗りを施すことで、
強度が上がり、ひび割れを防ぐことができます。
そして何より、防水性を格段に高める効果があるのです。
山へ持ち込める道具には限りがあるため、
私は「こて」を使いません。
すべて素手で練り、手で塗っていきます。
手のひらから伝わる繊細な感覚を頼りに進める作業は、
道具を使うよりもずっと丁寧で、確実なものになります。
(手が荒れるので、みなさんには決してお勧めしませんが(笑)
無事に取水槽の仕上げが完了!
続いて、湧水の中継貯水槽へと向かいます。
すると、空から細かい霧雨が降りてきました。
その瞬間、水源の森は一変し、
まるで「桃源郷」のような幻想的な風景に包まれました。
あまりの美しさに、
思わず手を止めてうっとりと見入ってしまいます。
さっきまで乾いていた木々や苔たちが、
わずかな湿り気を得ただけで、
これほどまでに鮮やかな色を放つものなのか!
生命の力強さと繊細さに、ただただ感動するばかり。
大自然という名の神が創り賜うた魅惑の世界に、
深い畏怖と感謝が湧き上がります。

「六根清浄の湧水」の場所に設けた、
中継貯水槽の仕上げも無事に終え、
最後に「奇跡の湧水」の場所に止水堰を設けて、
下山の途につきました。

帰り道、旧アイサイ集落跡にて。
「先人さま、今日も見守って下さり、ありがとうございました」
アイサイ橋から、東の空と水源の山を仰ぎ見て。
「今日も1日ありがとうございました」
開拓地へ戻り、水場のお地蔵さまに。
「ただいま無事戻りました」
大自然という圧倒的で崇高な存在を
間近に感じて過ごしていますと、
自然と手が合わさるようになるものですね。
気がつけばそれが
私の「当たり前でかけがえのない日常」になっています。



